Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

「エセルとアーネスト」試写

2019-09-11 22:24:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


「スノーマン」で有名な絵本作家レイモンド・ブリッグズが、彼の両親のことを書いた本が原作のアニメ化です。

実はこのようなアニメがあることは全く知らなかったのですが、映画情報サイトの試写会プレゼントを眺めていて、タイトルが気になって作品詳細にリンクして知りました。

「スノーマンとスノードッグ」は台詞もないのに胸キュン大好きなので、応募して当選してありがたやありがたや。しかもリンボウ先生の登壇も。



入場の時にティーバッグのプレゼントもいただきました。パッケージが可愛い。

お話は、レイモンドのまま=エセルとパパ=アーネストの出会い、結婚から始まります。時は1920年代、歴史ではモボモガの時代ですが、あれはお金のある中上流階級の人たちの歴史だったこともこの映画で知る・・・

冒頭でレイモンド本人が実写でちょっと出てきて、「何も特別なことが起こらない両親の物語」というのですが、

かえって庶民の普通の暮らしや考えを40年位ずっと見つめられるのは再現フィルムのようで、今まで博物館などで見たことがあった薪のコンロとかローラーで脱水する洗濯機、電話やテレビの登場など当時の感覚がエセルとアーネストを通して生き生きと伝わってきます。

それに、普通の人とはいえ、私から見たらご両親ともにキャラクターが可愛くて、パパは明るくて働き者で労働党支持者でとても愛の深い人、ママはそんなパパと価値観も好みも違って同じ労働者階級なのに労働者階級の自覚がなくて保守党で、発言がいちいち面白い・・・

リンボウ先生はイギリスの建築にもお詳しく、パパの実家はヴィクトリアンの真っ黒に煤けた家、ママの方はまだもう少し新しい、おそらくエドワーディアン(1901~1910年)の家だったと解説してくださいました。

それにパパの買った車はトライアンフのヘラルドという60年代の典型的なイギリス車とリンボウ先生の教えて知りました。若いアーティストのレイモンドはミニに乗っていたのは車に疎い私にもわかりましたがトライアンフはバイクのメーカーとばかり思っていました。

リンボウ先生いわく「日本でイギリスが紹介されるとアフタヌーンティーとか貴族の館とかに偏るが、レイモンド・ブリッグズという作家は普通の人の生活にこそ人生がある」



私はアフターヌーンティーも庶民の生活もどっちも好きです。



SNS投稿でいただいたバッジ。最初バッジなんていらない・・・と思ってたのに、映画見たら二人が可愛くて欲しくなりました!



二人の着せ替えのような衣装の数々。「メジャー」というサイトで前売り券を買うと貰えるそうです!!




三越英国展のポークパイ

2019-09-08 00:00:00 | イギリス


ナショナルシアターライブの東京上映館としてTOHOシネマズ日本橋が久々に復活しました。折しも映画館のビルの向かい「三越百貨店」では毎年恒例の英国展が。

今年は夏にイギリスへ旅行したので、まだ英国成分にそれほど枯渇してないから今回はスルーしようかな・・・と余裕をかましていたワタクシでしたが、

お向かいならば「ちょっと寄って」もいいかと(実は気になって仕方なかった)、映画館でバッタリ会ったお友達もいてくれて旅の仲間と散策しました。

会場は大きく2つに分かれていて「食品」と「それ以外」。

列ができたり元から通路が狭いなど混雑が激しいのが「食品」部門なので、

まずは「それ以外」の雑貨から、テディベアやピーターラビット、パディントンのグッズ、アンティークやそのレプリカ、新品だけど伝統の食器や織物製品、銀製品とその模造品などを眺めては値段を見てそっと離れる・・・

輸入品なのでまあ、いいお値段なのは納得です。欲しいものがあれば買いたいなとは思っているのですけど、今日のところは出会えませんでした。

上の写真は「スワン&ライオン」のポークパイ。以前にも食べたことがありその美味しさはよく覚えていたので今回も同じものにするとは・・・私も保守的になったものよ。人参のサラダは自力で作って添えました。

この英国展は、10日に中休みがあり、11日からPart2が始まりますので、また行ってみようと思っています。あれ?スルーするんじゃなかった?






NTライブ「リチャード二世」

2019-09-07 17:23:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


ナショナルシアターライブの日本最新作「リチャード二世」を見てきました。

主演は名優と言われるサイモン・ラッセル・ビールで、他の俳優さんは知ってる人がいなかったのですが、

「リチャード二世」はドラマ「ホロウ・クラウン」シリーズでベン・ウィショー版を、それから「グッド・オーメンズ」でファンも拡大したディヴィッド・テナント主演の映画化されたバージョンも映画館で見まして、演目としていい印象があったんです。

そして本編前の舞台裏映像で、公演はアルメイダ劇場だったと知り、やはりベン・ウィショーの「バッカイ」を見に行ったことのある劇場だったのでますます身近に感じました。とても小さい劇場なので距離感が想像つきました。



シェイクスピアの古典を、まるでリハのようなTシャツとジーンズで、しかも3方を閉じられた閉塞的な空間でという斬新な演出をしたのは、主演俳優よりも若いJoe Hill-Gibbins(42歳)。



今までロマンチックな悲劇的な王様の話、と思っていたものが、ウィショーさんでもテナントさんでもない、しかし名優が演じたことで、シェイクスピアの台詞がかつてなく純粋に耳に届き(イケメン俳優が出たら観る方に100%集中力が行きますからね!)、

仰々しい物腰とか時代劇の衣装とかもなく王様も側近たちもカジュアルな演技をしているのでわかりやすく、

地位と富をめぐる閉鎖的な島国の権力者同士の茶番が露呈されました。

よ〜く話がわかったところで、またウィショーさんとテナントさんが見たい、と思いました。


そして、

ナショナルシアターライブの2019年シリーズ、1ヶ月後はいよいよ「みんな我が子」!10月なんてまだまだ先と思っていたのに、さあ、心の準備を!!


華麗なるメイクダウン!?

2019-09-06 19:41:00 | イギリス
「クイア・アイ」というNetflixの一般人変身番組が人気です。何話か見てみましたが、通常のファッションアドバイス番組と大きく違うのは、服やお化粧だけでなく、精神面も、自宅のインテリアも、なんと仕事まで良くなるようにサポートしてくれることです。アドバイザーの5人組も番組の魅力。

一方、同じNetflixで強烈な変身番組を見つけてしまいました。



オリジナルタイトルは「100%HOTTER」邦題は「華麗なるメイクダウン!?」
実はこの邦題、珍しく的を得ている良い出来です。

だって変身しに来る人たちが、それ以上メイクアップは無理でしょう?!な、盛り盛り500%な服とメイクなので、メイクダウンさせて本人の魅力を引き出す、という番組なのです。

この写真の彼女なんかは、beforeもまあまあかわいいのですが、ドラァグクイーンくらい激しく、ホラー映画のように怖い人もザクザク出てくるんです。



バストをAカップからダブルGに整形した人もいて、オッさんが見るエロ映画に出てくるような巨乳体型でどう見てもファッショナブルには服を着こなせないでしょ、と私は思うのですけど本人はいたって気に入ってたり。

とにかく極端に作り込んだ外見の人が出てきて、自分の魅力と、改善したいことをしゃべるのが面白くてつい見てしまっています!

日本と違って、一方的に直接的には人の考えを否定しないで尊重するいわゆる個人主義の社会ゆえだと思うんですが、激しいルックスの人たち皆自分のおしゃれは正しいんですよ。

とは言ってもやはりそれがすごいことになっちゃってるのは薄々感じているので、自分の個性を保ちつつも好感度の高い自分になりたいと思ってるみたいなんですよね。微妙な心理〜

10〜30代の若者なので、ヘア、メイク、服のプロがちゃんと本人の希望も取り入れつつ、より洗練されたバージョンのその人にしちゃいます。

その前に自己流メイクをとって、素顔に向き合うプロセスがあって、その時にほとんどのビックリ仰天ルックスの人たちは、自己防衛本能がとても強く、素の自分では他人に受け入れられない、と告白するところがキュンときます。

あと面白いのは、やはり日本基準に比べイギリス基準は基本メイクが濃いんだけど、それを一般の人たちが「ナチュラルで素敵!」「すごい綺麗な人!」って評価してるんです。評価してる通行人の人たちは、本当にロンドンの道を歩いてるような普通の人なんだけど、一般基準が派手なんだなあと実感。

それと、心に闇を抱えている激しいルックスの人たちが、ちゃんと発言できる点も好き。大人のアドバイザーたちと対等に、でもお行儀が悪いというわけではなく会話ができてる。(テレビ番組だから喋れない人は出さないのかも知れませんけどね)

というのを見て、イギリスは価値観の振れ幅が広いのに、お互いに尊重してて気が楽そうだな〜と、

社会人になっても髪型とかメイクを規定される国で羨ましく思います。


フレディお誕生日祝い

2019-09-05 21:40:00 | 近況
今日、9月5日はフレディ・マーキュリーの73回目のお誕生日。
HAPPY BIRTHDAY MR MERCURY !



写真はお気に入りのビンテージTシャツです。おめでたいでしょ?



英国ファンクラブではコンベンションとしてテーマを設けて集いをやっていて、1994年イベントの記念Tシャツです。私はebayで買いました。

TOHOシネマズ日比谷では映画「ボヘミアン・ラプソディ」の応援上映をしてお誕生日を祝っているようです。

私はなんとなく映画とはまた別のお祝いをしようと思い、近所で気になってたけど入ったことがなかったお店に行ってみました。



地味な街に珍しいスポーツパブで、厚み10cm以上のハンバーガー。



イギリスのパブを意識したインテリア(外観もなんですけど)



東京の地味街らしからぬパブでロンドンのフレディを思うにはぴったりでした。



フレディのママへのリスペクトとして、私ほとんどエスニック風の服装しないんですけど今日はインド風のワンピ。メイドインインディアです。