有料チャンネルや配信サービスは、見られる時間が限られているため増やしたくない派です。が、この度どうしても「THE GREAT」が見たくて「スーパー!ドラマTV」を契約、代わりにネットフリックスは少しお休みにしました。
エピ1を視聴し「期待通り」のおもしろさに、まあ1ヶ月で東京のランチ1食分 くらいの出費は適正価格と認定されました。エルちゃん、ニコラスくん、食費と比べてゴメンなさい!
エル・ファニングはイノセントな妖精ちゃんキャラでしたが(「メアリーの総て」で知的なメアリー・シェリーをこなしたけれど、そのイメージは覆ってない)、それがエピ1の、夢見る田舎貴族娘のお嫁入りにぴったりでした。
とはいえ、すでに「啓蒙主義をどう思うか」と本を読めない宮廷の女性たちに聞いて、周りとソーシャルディスタンス作っちゃってます。
そしてニコラス・ホルトのかわいいロシア皇帝ピョートルにもロマンチックな関係を求めるも、多分、彼は自分が1番かわいいのが好きなので、美人新妻なのに真剣に相手にされず、
「一緒により良きロシアにしよう」と夫にやる気を示しても、「後継ぎを産め。他に何があるんだよ。妊娠したか?また種を蒔くか。」と、完全に子産みマシーンとしてしか見てもらえません。
18世紀ロシア宮廷ですけど、その視点は現代らしい「女性の人権」と「腐敗した既得権者」が焦点となっていて、ピョートルの取り巻き政治家、軍人、司教、と国政を動かす人たちも、政治センスのない皇帝の完全にイエスマンばかりで、現代の日本にそっくりさんです!
『女王陛下のお気に入り』脚本のトニー・マクナマラ作というので、かなり毒の効いたドラマなのかなあと思っていたら、確かにセリフは毒たっぷりなのだけれど、エルちゃん&ニコラスくんが笑顔でサラリとそれを言うので重さがなく、『女王陛下のお気に入り』ではオリヴィア・コールマンが文鎮であり猛毒を撒き散らしていたパートがないのです。代わりに『女王陛下のお気に入り』のニコラスくんとエマ・ストーンが主役になったと想像していただければ、ドラマのトーンはそれです。
ではではシリーズ1はエピ10まで、(シリーズ2も制作決定)毎週1話の本来のドラマをしばらく楽しめそうで〜す。
*史実ではエカチェリーナが結婚した時はまだ皇太子妃でしたが、ドラマではいきなり皇后、ピョートルのママ女帝は没しています。時々、史実の物語なのでフィクションがスタートからでした。