Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

The Pursuit of Love

2021-05-12 00:00:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
5/19追記:オックスフォード時代のトニーが属していた『the Bullingdon』が別の映画「ライオット・クラブ」の元となった特権クラブだと知り、今ものすごく納得しています。あのコレッジでの酒の飲み方はまさしく同じ空気が。とはいえその後リンダが結婚してからマーリン卿と夜遊びにはまった時に結局夫に遅れて同じような世界に逃避してしまったのが、ああ、夫婦のすれ違いを感じましたが・・・


BBCのつぶやきでふと目に留まったのがこの時代劇ドラマ「The Pursuit of Love」です。リリー・ジェイムズ、エミリー・ビーチャム、アンドリュー・スコット、フレディ・フォックスと、キャストがとにかく見ていたい人たちだったので見てみました。



主人公リンダ(リリー・ジェイムズ)は、キツネ狩りを家族とする家ということで、してその家はオックスフォードシャーのはずれにあるカントリーハウスということで、上流階級だとすぐわかります。でももうダウントンみたいな使用人がずらりと働く時代じゃないのですが、一家の父親は女子の教育ふざけんな、の絶対君主で私はびっくり、当然というか、世間知らずの娘はロマンを求める夢見る夢子に育ちました。

リンダには彼女そっくりの叔母がいて、その娘つまり従姉妹のファニー(エミリー・ビーチャム)は育児放棄されたというか母親不在でリンダの家で双子の姉妹のように育ちます。ファニーは母親を反面教師として自分はああならないとしながらも、奔放なリンダが大好きで離れられないのです。

予告編でピンときた通り、このドラマはキャラが立っていて中でもファニーと結婚する銀行家の息子トニー(フレディ・フォックス)と



お隣さんのマーリン卿(アンドリュー・スコット)はハイライトでした。この2人が出てなかったら最後まで見てなかったかも。


この「お屋敷の中に馬」というと海外の雑誌ヴォーグのファッションページを思い出すのですが、そのページのデイレクターはきっとこの原作小説を読んでいたに違いないと思いました。だってアメリカン・ヴォーグの編集長、副編集長にはイギリス人が多い、それも中上流出身だからです。

ストーリーはタイトル通りなのだけど、リリー・ジェイムズ好きだったのだけれど、実は私はリリーのリンダは好きになれませんでした。我儘で奔放で純粋なお嬢さん・・・ダウントンでもそんな役をやっててあれは好きだったのになあ。なんだかこの可愛いキャラをやるには、リリーは大柄というかお尻が大きすぎる気がして・・・(スミマセン)逆に地味なファニーの方のエミリー・ビーチャムが可愛かったです。


Three Families 感想

2021-05-11 12:35:00 | コリン・モーガン
北アイルランドで人工妊娠中絶が合法化されるまで、非合理な苦しみを強いられた3家族を描いた2エピからなるミニドラマシリーズが放送されました。BBCアイプレイヤーで全編配信されています。

途中まで見て2エピしかないことに納得、ふたつで充分重く、また理解することはシンプルだからです。事実に基づくので登場キャラは仮名ですが、法律が変わったのはなんと2019年ですので合法化運動に携わってTV取材を受けた女性もいるのでこの流れに詳しい方々には誰のことかわかるでしょう。



このドラマを見たのはコリン・モーガンが出演しているからですが、おかげでまた北アイルランドを知ることができました。

コリンの役は走る旦那さんジョンです(笑)。ちょっと変な髪型も一般人なんですからかっこよすぎては困るためと思われ。ベビちゃんを抱っこする姿は初公開ながら新パパらしくそこそこの安定感があるのはさすがです。練習したのか気になるところです。

この夫婦は異常児妊娠で子供が生まれても生き延びる確率はほぼ0とわかりながら、選択肢がないため出産しました。モリーと名付けられた子はすぐに亡くなりました。



3のうち他の家族はというと、

未成年の娘のために経口妊娠中絶薬をオンラインでオーダーして与えた結果、服用した娘の出血がひどくNHSの診療を受けたところから刑事沙汰となった女性のケースがひとつ。彼女は現在のパートナーや娘や自分の母との関係にも問題が起きてしまう。

最後は、高齢妊娠でやはり胎児の異常が見つかるが、妊娠を続ける以外の選択肢がなく臨月(に見えました)で胎児が死亡して人工陣痛で亡くなった子を出産した女性。高齢と言ってもまだ40歳、40代出産も珍しくない時代なのに。でもジョンの妻ハンナと違い、心身に受けたダメージから立ち直ってまた妊娠にトライする元気は失ってしまいました。

3つのケースを見て思ったことは、妊娠という肉体的な負荷に加えて精神的&社会的に追い詰められる女性たちを1840年の法律に沿って動かす社会ってやっぱり人権無視の人でなしだよな!ということ。これが男性にも降りかかる災難であればとっくの昔に法律改正されていたはずのことではないか。妊娠した女性は罰せられるべきだという道徳観でもあるのではないかということ。

妊娠した女性は罪を犯したと罰したい人間がこの世に大勢いるんではないか。それなら同罪の男も探し出して罰せられるべきなのに。

あ、これはこのドラマの趣旨からちょっとそれましたが、現在でも中絶に反対する運動が北アイルランドでは続いていることと、合法な処置でもまるで日本のコロナワクチンのように受けられない人が多く、未だに北アイルランドからは医療を受けるために本土=ブリテン島に家族や仕事を後にして渡る女性が大勢いると知って、そう思ってしまいました。

個人的には産婦人科と育児なら詳しい私のイギリス生活を思い出させるドラマでした。



ベジー・ダンプリング

2021-05-08 22:34:00 | たべもの


えへへへ・・・ヴィーガン餃子を発注しました。いきなり!

この「TOKYO VEGAN GYOZA」という名前とユルそうなロゴがスマホの広告に現れた瞬間、

「Vegetable dumplings, vegetable dumplings」というベンジャミンの声が聞こえてきまして。あの映画「Benjamin」を見て以来ずっと食べたかったんです。

植物性たんぱく質を肉の代わりに使っているだけでなく、パーム油や精製砂糖を使ってないなど、とても意識の高い餃子な感じ!

通販あるのでご興味のある方は是非リンクを覗いてご覧ください。

コロナが終わったら実店舗でもワイワイと食べたいですけど・・・




死を招くファッション

2021-05-07 10:14:00 | ファッション


私は昔アパレル業界にいたこともあり、服や靴やその素材にとても愛着を持っています。あ、逆かな?だからそういうお仕事をしていたのか。

そこでこの本を手に取りました。著者はファッション大学院の准教授で、服がどんな原料でどんなふうに作られたか、その危険度を新聞や残された現物資料からよくまとめている本です。

服の話に「ドクター・フー」が登場するとはこの先生にすごい親近感。



そしてヴィクトリア時代の男性用靴下と聞いて、「女王ヴィクトリア」のアルバートがこんなシマシマソックスを履いていたの?と考えてニヤニヤ・・・



だがあの時代にこんな左右同じ靴を履いていたなんて知らなかった?!確かにロンドンのV&Aでヴィクトリア展を見た時、バレエシューズのような靴だと思ったかも・・・なぜかというとバレエシューズは左右の違いがないんですよ。



ファッションが危険というのは毒性のある染料や、アイテムそのものが身体に有害であると主にヴィクトリア時代のコルセットや細い靴を現代の見地から見ると明らかですが、

今でも安くて扱いやすいポリエステルなどはペットボトルからの再生品なども現れ、綿、ウール、シルクに比べたら肌に良くないのでは?と思いながらも自分も身につけてますので危険をゼロにして生きていけないのでは・・・とも思いました。