Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

PASSENGER LIST 0208

2021-06-22 00:00:00 | コリン・モーガン
ついに、最終回でした。

先週と同じく、まだ公式さんはカタカタscriptをがんばっていますので別のプラットホームで聞きました。

まあ〜、

でも、

終わっちゃいました。

私たちの予想もなかなか悪くなかったようです。

細部は脚本待ちとしても、このオチはいったい?!

まだネタバレは早すぎるのでこんな中身のないアップですが、先週と同様追記をおいおい・・・コメントはネタバレしても構わないかと思います。

出し惜しみされたトーマスの出番もありましたので、約束通り協力金も完了しました。こういうのは気持ちを形にするものですので、できる人ができるだけ協力すればOKでしょう。

さてさて追記:

各国の情報機関がウィルスによるテロ攻撃に反撃するため・・・と言いながらアメリカ本土へのウィルス上陸を阻止するためデンマーク領グリーンランドに目的地変更とは、なんでまだアメリカ領アラスカではないのかと言う疑問も残るし100%
スッキリはしないけど、ケイトリンの努力が実って一応のhappy endingではありました。

この複数の機関がこぞって中東発のテロに挑む姿は、イギリスのブレア首相失脚の元にもなった事件を思い出させました。結局テロリストの武器などの証拠はなかったのに正義を大義名分に米英が中東を攻撃しました。

その武器をウィルスにしたのは、新コロナの前にこのドラマは始まっているので、タイムリーすぎたというかシャレにならんというか・・・ですね。

各国のスパイ合戦と権威による行動&隠蔽がうまく働かなくなったことによる大国の失態を元に、情報戦争のマトルーシュカ構造を描こうとしたドラマだと思います。最後のAIチャドさんでそれがはっきりしたのでは。

トーマスがスパイにはこりごりしてアメリカで新婚主夫生活を楽しんでいる・・・と想像したいところですが、どう見ても(聞いても)コナーの方が軟弱キャラだし、ケイトリンも含めた3人暮らしでコナーはSEとして大黒柱でみんなのアイドル、トーマスは主夫、ケイトリンが学生をしながら家を仕切り、掃除ができてないとトーマスにキレる・・・という図が頭に浮かんでしまいました。





リトル・プリン(セ)ス

2021-06-21 09:31:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
ディズニー+でふと気になった短編映画がありました。
「リトル・プリン(セ)ス / The Little Prince(ss)」邦題のつけ方も完璧?!な甘そ〜なタイトルなのに写真には黒髪短髪と白シャツのアジア人男子ふたりの違和感。見る人の予測通り、ダイバーシティーがテーマの短編でした。

舞台はアメリカらしく、極東のアジア人はマイノリティな地域。詳しくないのでどの辺かはわかりません。

中国系アメリカ人の少年ロバートが同じ中国系のガブリエルに会い、ケガして血が出てた膝にピンクのバンドエイドをはって優しくしてもらったことからふたりの友情が始まります。

ガブリエルはピンク色やバレエを習うのが好き。それを知ったロバートは「男はバレエやらないよ」と言うと、ガブリエルは「ニューヨークでバレエ見たことある?男もダンサーになれるんだよ」と返します。ガブリエルの家が文化的で経済的にある程度余裕がありジェンダー偏見がないことがわかる優秀な台詞です。しかもなぜ彼がバレエを始めたのかもわかるし。彼が見に行った演目も、姫を助ける王子が出てくる古典劇ではなくもしやマシュー・ボーンだったのではとまで思いました!

学校では制服があるのでリュックだけがピンクなガブリエルのお部屋は、ピンクだらけでいわゆる女の子のお部屋です。遊びに行ったロバートを迎えに来た彼のお父さんはビックリ。さらに、ガブリエルの人形のチュチュがなくなったことを知ったロバートは、ガブリエルを人形にしてそれにチュチュをつけるというクリエイティブなプレゼントを家で作っていました。それを見てお父さんはガブリエルは異常だから息子と付き合わないように、ガブリエルの家に人形を持って乗り込んでいきます・・・

おそらくガブリエルの性自認は女の子ですが、そう具体的には映画の中で誰も言いません。ただロバート父だけが「普通じゃない」と。そしてガブリエルは7歳くらいで学校では男子服を着てるので本人もそれはわかっている年齢で、悩み始めているのはロバート父が来た時の表情でわかります。

ガブリエルの好きなようにさせている両親を描くことがこの映画の目的だったと思いますが、本当、全人類の両親がこうだったらなあ!と思いました。

ジェンダーだけでなく、もう一つガブリエルとロバートにはアメリカ社会でのアジア人というマイノリティアイデンティティーがあるのもこの映画のおもしろいところです。ロバートのお弁当がカブ炒めをご飯にかけたものなのを、クラスの男子は「気持ち悪!」と笑いものにしたので彼はお弁当を食べるのをやめてしまうのです。ロバートにはこの経験があるのでマイノリティの痛みを理解できガブリエルに偏見を持たないでいられるのだと思います。二重にマイノリティであるガブリエルの心の痛みもわかるのです。

これは、多分ロバートの親は中国かシンガポールかどこか自分がマジョリティの国生まれで、自分の意思でアメリカに来て中華レストランを経営して頑張っています。ロバートが学校で自分の文化を笑われる辛さがわからないのです。ロバートにしてみれば自分の意思でそこにいるわけではないのに理不尽に差別されて行き場がありません。

一方ガブリエルの両親は2世以降のチャイニーズ。ロバート父がガブリエル父に初対面で「きれいな中国語ですね」と言いました。完全ネイティブだったらそうは言いません。ガブリエル母もアジア人ですが中国語は挨拶程度しかできない。ふたりとも子供時代はネイティブなのに人種差別に会いマイノリティの悔しさを知っているのでガブリエルの性自認に対しても彼をありのままに受け入れようと判断したのかもしれません。

正直言ってガブリエルが家でピンクのラメラメのスパッツとルームブーツを履いてる姿を見た時はギョッとしました。これが金髪巻き毛くるくるで天使ちゃん的な容姿の男子だったら違和感少なかったでしょうが、この二重にマイノリティ物語をその短髪黒髪が語っていて良かったと思います。





アマプラで「ソーイングビー4」

2021-06-20 10:09:00 | ファッション
「ネクスト・イン・ファッション」後にフォーマットに慣れたのか最近アマプラに来たシリーズ4(シリーズの呼び名は放送局や配信サイトによって異なりますが、下の写真の出場者のシリーズ)



を手に汗を握りながら夢中で楽しみました。この画像を探したら日本でもあらゆる方が出場者のイラストやブログを書いていて、大人気番組だったんですね。

キャライラストを描く方もいらっしゃるように出場者個々の人間性、彼らの着ている自作の服を含む独特のファッションセンス、そして私は課題となるアイテムそのものにキュン・・・これが1番の魅力です。

日本のソーイングにはない課題が楽しいのなんの!なんですよ。

*メンズの007的ゴージャスなガウン
*子供用マント
*ベビちゃんロンパース
*サイクリング用トップ(メンズ)
*レースのブラ
*ヨガウエア
*コルセット
*キルト(前のシーズンだったけど)
*イブニングドレス

もし日本でソーイングコンテストがあったとしても、登場しないアイテムも多いののでは?

私がソーイングしていた時(2003~2010ごろ)も、日本のアマチュア向けソーイング本には載ってないので自己流にアレンジするか、イギリスのヴィンテージ型紙を使って作りました。

コンテストだからふるい落すために難易度アップするとアイテムも色々広がるのでしょうが、そもそも歴史的にそういうアイテムをイギリスでは仕立て屋さんなどのプロとは言え個人が縫っていたのですものね。

仕立ての良いフィットする服を着ていくところもない今日この頃で、買うものといえばスウェットやスニーカーばかりです。そういう日常とはかけ離れたウールのマントなどは、多分もうフェチ的に好きなのでありますが、この型紙が役立つときは一体来るのでしょうか。




それと、同じ「ワンピース」にしてもイギリスのソーイングの基本が「フィット感」で、番組中でもフィットしないと減点。日本のアマチュア向けソーイングはナチュラル系と呼ばれる綿麻素材でボリュームのあるワンピが多く、高温多湿の暮らしには快適ですが、イマイチ魅力には欠けます。アマチュアだけでなく、プロの日本人デザイナーの服を見ても服と肉体が作る空間全体がデザインで、どんな体形でもフィットする着物的なボリュームそのものに美を見出す傾向があるのに比べ、英国の服というのはとにかく着る人の体系に沿って仕立てる前提があるのだなと改めて認識しました。






届いたFIORUCCI

2021-06-18 00:00:00 | 近況
少し前に書いたフィオルッチのお買い物は、DHLで来たので実はあの後あっという間に到着していました。イギリスから2〜3日。やればできるんですね。



こんな感じで箱に白い薄紙に包まれて直に入っていました。手に取るとカシミア/ウール混のなめらかふんわり感にうっとり。。。

よく日本のオンラインショッピングでは透明ビニール袋に入って届きますけど、倉庫でついたうすよごれに触りたくないので、この包装好きです。箱を開けて、包みを開けるってワクワクします!

結局今回購入したのはこの3点。欲しかったTシャツやバケットハットは住所などを登録している間にカートからなくなってしまったので。



ピンクのものは、スウェットパンツです。フワフワ裏毛で冬用なので、こちらもセーターと一緒にしばらくはただ保管。ストレートで裾にゴムが入ってないので、自分でゴムを入れようか検討中です。どっちがいいのでしょう?

ところでこの買い物は、「ネクスト・イン・ファッション」で知ったデザイナー、ダニエル・フレッチャーのディレクションする商品を手に入れたかった結果なのですが、実は私は、あの番組のMCのひとりアレクサ・チャンの服も好きで、4月ごろにやはりセールで欲しかった冬のコートを買っていました。ですのでもう来年の冬の準備は万端です。夏もこれから、ですが。。。


ラーヤとラスト・ドラゴン

2021-06-17 00:00:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


「ロキ」でディズニープラスに入って楽しみにしていたコンテンツのひとつはこれです。本当の邦題は「ラーヤと龍の王国」なんですが、オリジナルタイトルを見たら「Raya and the Last Dragon」じゃないですか、「マーリン」ファンとしては当然Last Dragonにキュン・・・ですのでせめて「ラーヤと最後の龍」くらいにしてほしかったです。

そもそもこのアニメ映画を知ったのは、ジェンマ・チャンのインスタでした。ドラマ「ヒューマンズ」でコリン・モーガンと共演する前からジェンマファンの私としてはフォローしておりまして、彼女が「Raya」に重要な脇役で声の出演するだけでなく、(声の)主演はケリー・マリー・トランとオークワフィナと知って楽しみにしていたのでした。

ケリーは今まさにシリーズ2が続行中の「PASSENGER LIST」でも主演ですが、スターウォーズの出演でメジャーデビューして不本意なバッシングに合い、それがアジア人蔑視によるヘイトと思われましたから、コロナで逆に高まる反アジア人ヘイトにも乗ったようなリベンジメジャー出演に拍手を贈りたいです。

ユニコーンのようなラスト・ドラゴンにオークワフィナ。顔も似せてますよね?!モーションキャプチャーしたんでしょうか。彼女は「クレイジー・リッチ」で成金両親の娘を演じてまして、その変なファッションセンスが他人とは思えなくて(笑)。

そしてジェンマが演じるのは、ポスターでは左上、ちょっと見えませんが、アシメトリーの刈り上げボブで大きい猫に乗ったプリンセス、ナマーリです。ジェンマは影のあるクールビューティーにキャスティングされることが多いですね。本人はロングヘアを少しだけカールしてる正統派ビューティーですが、知的で孤高なオーラがあるからでしょうか。

他に右上の大男をベネディクト・ワンがやっていて、姿は見えないのにほぼオール・アジアン・オール・スターです。ディズニーは強い女性や賢い女性の物語提供で確実に当て、今はマイノリティ人種にもスポットを当てるあたり、世界の隅々までミッキーやプーさんを届けた自信と野望からとは思えど時代を半歩リードするヒットメーカーがんばっています。(昔アパレルメーカーで働いていた時、いちばん売れるブランドは時代の最先端ではなくもっと一般人にわかりやすい半歩だけ先を行った戦略でそれをどこに定めるのかが難しいとマーケティングの人が言っていました)

ところで、この物語、女子校っぽいんです。大ヒット作「アナと雪の女王」ではプリンセスがプリンスを拒否して純朴な山男を選びましたが、まだそれは若い男性が複数出演して恋愛要素がありました。(でも魔法の使えるエルサは恋愛なし)

ラーヤに至っては、美しいプリンセスがふたり登場して、その友情と闘いが展開するも、お年頃の若い男性はひとりも出てこないんですよ〜!父親、力持ちの大男、子供の男、以上!想定舞台は東南アジアかと思われますが、東アジア、東南アジアに最強ヒロインは生まれても、プリンスorヒーローはいないんですね。いえ、別にだから不満というわけではないんですが、「モアナと伝説の海」といい、ある意味アジアの女性の自己完結ワールドは男性にとってのファンタジーなのかなと、ラーヤのディレクターに連なる男性陣の名前を見てふと思いました。