つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

廃業

2012年04月21日 | 徒然に、

近所にあった銭湯が廃業した。

このお風呂屋さんにはずいぶん世話になった。以前住んでいた古い家には内風呂がなかった。

思い切って引っ越しをするまでの10年余り、次々と生まれた子どもたちの風呂を全部ここで賄わせてもらった。

今振り返ると、内風呂が無くてよかったと感じる。

知る人がいない土地に一人移り住んですぐ始まった子育てに、否が応でも風呂に出かけなければいけない状況というのは、

その時は大変で、大変で、風呂が無いことをどれほど恨んだかしれない。

だが、その辛くて大変な毎日に

「見ててあげるからゆっくりつかっておいで」

「背中擦ってやるから、垢すりかしなさい」

と見ず知らずの私にやさしく声をかけてくださる・・・その気持ちに、何度も涙があふれた。

乳飲み子、幼子、ぞろぞろと並べて行くので、いろいろな失敗や迷惑をかけている。

強く言われることもあったが、

「気にするんでないよ、子どもなんてそんなものだから」と、いって下さる方が必ずいた。

父親と男湯に入るのを嫌がるようになり「一人で行く」といい出した長女。

当時まだ幼稚園だった次女を一緒に連れて行ってくれるのなら、お小遣いも50円アップするよとOKした。

通い慣れた道とはいえ子ども二人で銭湯に来る姉妹を、常連さん達は「えらいね」といって可愛がってくださった。

そういう常連さん達がいたからこそ、安心して子どもだけで通わせることができた。地域のコミュニケーションを銭湯で教えてもらった。 

私はそうやって学んだが、次の人はどこで学ぶのだろうか?

だが、時代は移る。 世の中はそうやって新しくなっていくのだから、このやり方がすべてと凝り固まってはいけない。

当事者を卒業した私は、じっくりと見守ることをするべきだろうと感じている。

 

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母一人子一人

2012年04月21日 | 子育て

旦那が東京に仕事で出かけ、文字通り只今「母一人子一人」の我が家。

他のお子さんと比べきついものではないが反抗期まっしぐらの末っ子は、

大人気なく心細がる母親をサラっと受け流し、上手に相手にしない。

中学生の子どもに「自立しなさい」と言われているように感じる。

思いもよらなかった、自立する―――できるのだろうか?   

子どもに恵まれた私は、鼻高々自信満々自分で立っていると勘違いも甚だしい人生をここまで歩んでいた。

私が胸張って立っていられたのも、守るべき子どもたちが後ろにいたからだ。

その後ろ盾が無くなった今、私は不安定に世間様の風に立ちすくんでいる。

一人で立つ努力をしなければ、きっと若い世代に疎んじられ、孤独になっていくと容易に想像がつく。

 

末っ子に覆いかぶさらないようにこの後の子育てを意識していけば、きっと丁度いい塩梅が見つかるのではなかろうか。

そう信じて、頑張ることしか思いつかない。 頑張ろう!!

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