つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

息子

2011年01月17日 | 日記
末っ子ではなく、大学に通う長男。
昨日は「バイトの研修会がある」と私が羽田に見送りに行っている間に出かけていた。
帰ってきたのは、そう遅くない時間。だが、顔を真っ赤にしていた。なんかウキウキしている。酔っぱらっていた。
なんだかつじつまが合っているのかあっていなのかわからない話を、繰り返し繰り返ししていた。「逃げてくればよかったなあ」「後輩を送ってきたんだよ…偉いでしょう」「日本酒は好きじゃない」挙句の果てに自分の様子に言い訳をするかのように「親が来ているのに…」と自省して見せた。
私も彼の年ごろには酔っぱらって帰ることもしばしばだった。パートナーとは新宿のゴールデン街で知り合った。なので、酔っ払いには寛容だ。あんまり気にならなかったのだが、本人は照れ臭かったのだろう。

先ほど、レポートをやるのに起き上がってきて「二日酔いだ」「午前中は休憩かなあ」などといい、またひっくり返ってしまった。いい時間が彼の上に流れているのだと感じている。いろいろな思い、いろいろな出来事を経験して、品のある人間に育って欲しいと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

札幌へ

2011年01月16日 | 日記
末っ子とパートナーが札幌に戻っていった。
東京の家が静かになった。
札幌は大雪だ。どんなに寒かろうと東京の冬は暖かい。
風邪をひかなければいいがなあ…。
高校生の娘も明日から学校が始まる。パートナーも仕事がある。
末っ子は三日ほど一人で留守番をしなければならない。

大雪だそうだから、寒さに慣れるまで家にいなさいよ。
どっか具合が悪くなったらすぐ薬を飲みなさいよ。
プールは吹雪がひどかったら無理していかなくてもいいからね。
ごはんちゃんと食べるのよ。

言ってやりたいことは山ほどある…。
面倒くさそうにゲートに入っていた末っ子。

家族……それはやはり大切なものだ。
元気で過ごしてほしい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

武士の家計簿

2011年01月15日 | 映画
娘と「武士の家計簿」を観に行った。

観客の年齢の高さにちょっと驚いた。
どう割り引いてみても、70代ではなかろうかという年配のご夫婦や
お友達どおしの方が会場を埋めていた。
うちの娘が大分平均年齢を引き下げているなあと感じた。
いいことだ。年配の人が映画館に足を運びたくなる映画もあるということだ。

堺雅人が素晴らしかった。
草笛光子、松坂慶子も秀逸だった。

堺雅人と仲間由紀恵の婚礼の様子が、決してきらびやかであったり、華やかであるわけではないのに、
お雛様を見るようだった。ひな人形のあの様子は「宴」の様子なんだなあと、
この年になって初めて雛祭りの楽しさ幸福感を思った。

そろばん侍と呼ばれた下級武士の生活。
それでも「おさむらいさん」の生活はやはり尊敬するに値するものあったのだろうと感じた。
今で言ったら小学校に上がるか上がらないかの子どもに、家の家計簿をつけさせて、やりくりを任せるなど
わが子育てを振り返っても、この親の腹の据わり方は尋常ではない。
子どもが死んでも仕方がないというぎりぎりのしつけをしている。圧巻だ。
死ぬほど怖い思いをした子どもは簡単には死なないのかもしれない。
今、いじめや不登校で悩む子どもたちに考えることは「死んではいけない」ということだ。
そこまでに至るまでに腹くくって子どもと向き合うことをすべきなのかもしれない。

そろばんで身を立てることに疑問を持つ子どもが祖父にその胸の内を話す場面がる。
順序立てて話される、このころの「家を継ぐ」ということの考え方がずしんと身にしみた。
生計を立てること。家を守ること。
今、私たちはそういうしがらみに縛られなくなってきたが、本当にそれでよかったのか。
あの身分制度の時代にはいろいろ問題があったけれど、今、私たちが手にしているこういう生き方も、
負けないくらい問題が多い。きっともう少し方向が違っていたのだろうなあと感じた。

この映画、もう一度観たいと思う。
そういう繰り返しの鑑賞に堪える作品だろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京を見る

2011年01月14日 | 徒然に、
きょうだいが入っている病院は、実家から大江戸線で(乗り換えはするが)一本でいける。
末っ子が通う将棋連盟の道場も、こちらは間違いなく一本で行く。
先日、出かけて行った末っ子から「席料持ってくるの忘れた」とSOSの電話が入り、
あわてて届けに走った。
東京は、彼がこちらにやってきたクリスマス前後から雨が降っていない。
この日も抜けるような青空にそのまま家に戻るのが惜しくなり、見物に出かけることにした。

ミーハーの私は「新参者」を見てから、人形町に行ってみたくて仕方がなかった。
路線図をたどると、六本木で日比谷線につながっている。
ワクワクしながらいつもと反対方向に乗った。

そこでびっくりした。
国立競技場を出て六本木辺りから、乗っている人のきているものが違ってきた。
ものすごくいいものだということが、日頃そういうものを身につけていない私にもわかる。
この季節なので皆さんコートなのだが、そのコートが仕立てがいいものなのだ。
一人二人ではなく、あっちにもこっちにもそういう人たちがいる。
六本木、麻布、霞が関、銀座…。
若いころはなあんにも感じることなく通り過ぎていた街が、違うものとして私の前に現れた。
人生っていつまでも可能性があると思い込んで顔をあげてきたけれど、
この年まで来ると、そうではない生き方が見えてくるものなのですね。

東銀座で乗り換えて、がたがたとゆれる日比谷線の振動は懐かしいものだった。
人形町探訪記は、また、後日。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大江戸線で、

2011年01月13日 | 徒然に、
冬休みの間、東京に来ている末っ子は将棋が大好き。
こちらに来てもどこかへ連れて行ってくれということがない。
来た翌日から千駄ヶ谷にある将棋連盟の道場におにぎり持って向かい、朝から夕方まで指している。
札幌で彼が通っている教室とは規模が違うから、面白いらしい。

5年生の春休みに東京に来た時に行ってみようかと訪れ、はまり、長期休暇のたびにそれが楽しみで東京に来るようになった。
東京に来れば、ほとんど毎日通う彼のことを道場の人も覚えてくれ声をかけてくれるようだ。

札幌の教室で彼は三段の棋力があると言われている。しかし、ここでは一級だ。
なんとか初段に上がりたくて、このたびは本当に頑張っている。しかし壁は厚くて高いようだ。
あと1勝、あと2勝のところまでは何度か来るのだが、そこで勝てない。
それでも、歯が立たなかった初段や二段、三段に勝つ場面が出てきたようだ。

続くと言うことは素晴らしいことだ。
奨励会に入るほど気持ちが強い子供ではないが、一生将棋を続けて欲しいと思っている。
私はアマチュア将棋、特に大学将棋をやってもらいたいと望んでいる。
将棋をやると頭が良くなるのか、頭が良いと将棋が強いのかは定かでないが、
大学将棋の強い学校は、偏差値の高い大学が多い。
北海道ではやはり北大将棋部が強い。末っ子は「北大はいかないよ」とうちの子供たちはみんな道外を目指す。
だから私は「早稲田将棋部に入って欲しい」と思っている。
今いる実家からは目と鼻の先だ。自転車なら30分もかからないだろう。
もし、そんな夢が実現したら、楽しいだろうなあ…。

明日の晩、パートナーが上京する。東京で開かれる学会に出席するため。
日曜日、冬休みが間もなく終わる末っ子を連れて札幌に戻る。
札幌は大雪だそうだ。
じりじりと、病人の相手をしている今の状態で、なんとなく心が平穏だったのは末っ子がいてくれたおかげだ。
その子がいなくなる。ふううっと気持ちがずるずると落ち込んでいく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする