つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

いつか

2012年04月22日 | 徒然に、

先日、旦那と出かけた展覧会は、

 テレビ欄の下に毎日出されたこの案内のもの。

栗原一郎さんが描く、「白」が好きだ。

寡黙な女性像もぞくっとくる。

若いころは、いくらかずつでも貯めていつか絶対手に入れるぞ!と思ったものだったが、

結婚・たび重なる出産等々のうちに忘却の彼方にその気持ちを置き去りにしたようだ。

 

久しぶりに見た作品に、その場を去りかねた。

「この絵が一枚あったなら、一日中でも見ていられる」 そう思った。

あまり絵画に興味を示さない旦那も「いいな」と言った。

 

いつか子どもたちの教育費がかからなくなる時が来たら、一枚でいい、この絵を傍に置きたい。

そんな贅沢をしたい・・・・・・。

 

栗原一郎さんのホームページがあります。ぜひ見てください。http://homepage3.nifty.com/snowy-m/kurihara.htm

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廃業

2012年04月21日 | 徒然に、

近所にあった銭湯が廃業した。

このお風呂屋さんにはずいぶん世話になった。以前住んでいた古い家には内風呂がなかった。

思い切って引っ越しをするまでの10年余り、次々と生まれた子どもたちの風呂を全部ここで賄わせてもらった。

今振り返ると、内風呂が無くてよかったと感じる。

知る人がいない土地に一人移り住んですぐ始まった子育てに、否が応でも風呂に出かけなければいけない状況というのは、

その時は大変で、大変で、風呂が無いことをどれほど恨んだかしれない。

だが、その辛くて大変な毎日に

「見ててあげるからゆっくりつかっておいで」

「背中擦ってやるから、垢すりかしなさい」

と見ず知らずの私にやさしく声をかけてくださる・・・その気持ちに、何度も涙があふれた。

乳飲み子、幼子、ぞろぞろと並べて行くので、いろいろな失敗や迷惑をかけている。

強く言われることもあったが、

「気にするんでないよ、子どもなんてそんなものだから」と、いって下さる方が必ずいた。

父親と男湯に入るのを嫌がるようになり「一人で行く」といい出した長女。

当時まだ幼稚園だった次女を一緒に連れて行ってくれるのなら、お小遣いも50円アップするよとOKした。

通い慣れた道とはいえ子ども二人で銭湯に来る姉妹を、常連さん達は「えらいね」といって可愛がってくださった。

そういう常連さん達がいたからこそ、安心して子どもだけで通わせることができた。地域のコミュニケーションを銭湯で教えてもらった。 

私はそうやって学んだが、次の人はどこで学ぶのだろうか?

だが、時代は移る。 世の中はそうやって新しくなっていくのだから、このやり方がすべてと凝り固まってはいけない。

当事者を卒業した私は、じっくりと見守ることをするべきだろうと感じている。

 

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母一人子一人

2012年04月21日 | 子育て

旦那が東京に仕事で出かけ、文字通り只今「母一人子一人」の我が家。

他のお子さんと比べきついものではないが反抗期まっしぐらの末っ子は、

大人気なく心細がる母親をサラっと受け流し、上手に相手にしない。

中学生の子どもに「自立しなさい」と言われているように感じる。

思いもよらなかった、自立する―――できるのだろうか?   

子どもに恵まれた私は、鼻高々自信満々自分で立っていると勘違いも甚だしい人生をここまで歩んでいた。

私が胸張って立っていられたのも、守るべき子どもたちが後ろにいたからだ。

その後ろ盾が無くなった今、私は不安定に世間様の風に立ちすくんでいる。

一人で立つ努力をしなければ、きっと若い世代に疎んじられ、孤独になっていくと容易に想像がつく。

 

末っ子に覆いかぶさらないようにこの後の子育てを意識していけば、きっと丁度いい塩梅が見つかるのではなかろうか。

そう信じて、頑張ることしか思いつかない。 頑張ろう!!

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置き土産

2012年04月20日 | 徒然に、

次女が卒業旅行に行ったときに、家族でソウルに出かけたというお友達がお土産を下さった。

 それがこれ! からそうなインスタントラーメン1袋!

娘は結構辛いものが平気だったのだが、1袋だったのでなんとなく作りそびれ置き土産になっていた。

旦那が今日から東京に出張したので、お一人様のお昼に「そうだあれがあった」と思いだした。

日本のものと同じに作ればいいのだろうと、適当に・・・・・・で、こうなった。

辛いもの――嫌いではないけれど・・・、美味しかったけれど・・・、 啜った後にじんと辛さがきて・・・

でも、インスタントだなあ・・・ま、こんなものだろう~~ 

 

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親は哀し

2012年04月18日 | 子育て

以前ここで紹介したMさんが共通の仲間Tさんと遊びに来てくれた。

「私、ここんち入るの久しぶり!1年以上なるよ~~!!」

そうだ前回、集まるセッティングを全部してくれて、自分は仕事でこれなかったんだっけ…。
今日は急に決まったので他に連絡をせず、三人でゆっくり話をした。 

前にも話したが、この友人たちとの共通項は「第一子が平成元年生まれ」ということ。
我第一子 は浪人をしたので4年生だが、彼女たちの第一子はこの春大学を卒業している。
Tのお子さんは福祉の大学に学び、関係施設に就職が決まり働き始めている。
あの仕事、苦労の連続だろうと思うが、高校時代“いじめ”で苦労し乗り越えた優しいあの子を考えると、
自分に合った仕事を選んだなと感じる。頑張ってくれることを願う。

Mのお子さんは、ついに仕事が決まらなかった。
気丈な彼女は言う 「私だって、雇う側ならあの子を選ばない」
話が進んで行くうちに、“いまどき” の若者の “?” が彼女のお子さんの姿を借りて浮き上がってきた。 

何事も“欲”がないのだ。
Mいわく 「就職が決まっていく子ていうのは、概してガツガツしている」

“やりがい”“生きがい”のようなものを求めて仕事を探す子もいれば、
“生活費稼ぎ”と割り切って探す子もいる。
どちらにしても 「あれが欲しい」 「ああいう生活がしたい」 という“欲”があるし、
出来ないことは出来ない、分からないことは分からないとはっきり言う強さがあるという。
彼女の息子にはそれがない―――らしい。

「家に家賃として入れろって私が言っている3万円と奨学金の返済に2万円。
携帯代と保険と年金で合わせて全部で8万稼げばいいと考えているの。
それ以外は一切切り詰めるらしい…で、バイトの面接に行っても8万円あればいいって話しちゃうのよ!?」

「バイトでなんとか1年食いつないで、もう一度新卒ブランドで就活を考えているから、
面接で“就活続けています”って言っちゃう…そう言ってその場で履歴書返されたこともあるらしいけれど
なにがいけないのかわからないのよねえ、あの子には…。」

「札幌の最低賃金705円がバカらしいというのね!でも、あんたにその価値はないよって口酸っぱくなるほど言うんだけれど…」

情けなさそうなお母さんの話に慰める言葉も見つからず、

「貴女みたいな人が育ててどうしてそうなるかなあって、私は思うけれど…きっと遅咲きなのよ」

思い切って自立させればいいのじゃないかとも思うが、Tのお子さんも、Mのお子さんも
高校時代から金利がついて返済義務のある「奨学金」をもらっている。もらっている―――という言葉があっているのだろうか?
利子付けて返すのだから、借りている が正しい表現だろう。 それぞれに総額が500万、300万になっているという。
それを卒業と同時に返し始め、20年、30年にわたるという。二十歳越えたばかりの子どもが、 “借金” をもう持っているのだ。
家賃として家に入れさせようとしているものも、半分はその繰り上げ返済に充てられるようにしてやりたいと考えているそうだ。
そういう “借金” があるから 「家を出ていけ」 と強くも言えないようだ。

だが、厳しい言い方をするとそこまでして、この程度のレッテルしか貼れなかった、
この程度までしか伸びなかった大学に通うことはなかったようにも感じる。
手に職つける方向でいってもよかったのではないかとのだろうか・・・
無責任に他人がコメントするよりも、それは親が一番よくわかっていて、受験当時また在学中も、何度もそういう話をしたようだ。
それでも 「どうにかなる」 と理由なき自信の塊の息子は、どうにもならないことなど露ほども考えなかったらしい。
それが、若さの特権と言うものだろう。可能性と言う花を持っているはずの息子は、今どうにもならなくても慌てる様子はないという。

困り果てているお母さんは 「親が頑張れるうちは我慢してやるしかない」 と考えているようだ。
彼女は私よりも10近くも若いから、まだ時間のゆとりはある。

だが、それにしても待ち遠しい…花咲く季節が早くくるといい。 

 

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