つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

荒地の恋・・・ねじめ 正一

2012年07月26日 | 本・・・

いやあ、すごい内容だった。

とんでもない話なのだが、どうやら実話をもとにしたらしいところに抗えない凄みがあった。

主人公は荒地派の詩人・北村太郎。 50を過ぎてから、中学からの友人で同じ詩人の田村隆一の妻と恋に落ちる。

この妻がまたすごくて、田村隆一の4番目の妻で、自身最初の夫を明らかに自分の未熟さわがままから捨てている。

北村太郎も最初の妻子を海難事故で亡くし、再婚。 新聞社の校閲として“まっとうな”道を歩んできての~の話だ。

そしてなにより驚くのが、この3人だけでなく、荒地派ゆかりの人々は、多かれ少なかれこの手の変遷がものすごい。

それを荒地派でない人々が、驚愕の思いで付き合っているという風。

 

ただ、田村隆一の妻と恋に落ちるまでは、あまり多くの詩を生み出せなかった北村太郎が、

この恋のあと、次々と詩集を出していったことから、創作するために魂が欲するのかもしれない。

実をいうと、読み終わってもよくわからなかった。どういう話なんだこれは!!状況だった。

読後しばらく経って、何気なく置いてあった表紙の「荒地の恋」という題字が目に入った。

なんだか、すとんと何かが胸に落ちた。 なるほど「荒地の恋」だ。 この物語は、荒地の人々の恋の話なのだ。

 

各人各様、自分勝手な発想の持ち主の紆余曲折が、嫌にならないで読み終えられたのは、

ねじめ正一という作家のちからだと思う。

ホームドラマのような、穏やかな空気を醸し出しながら、淡々と修羅場を描いていく。

「高円寺純情商店街」と同じ柔らかいものが、この「荒地の恋」にもある。

だから落ち着いて読み続けることができた。

 

北村太郎の最後の秘密の愛人だった看護婦の阿子が、夫と娘と暖かい家庭を持っていたのはびっくりした。

最後の最後まで気がつかなかった。どこかにあったのかなあ・・・。

ああ、阿子も“荒地の恋”の人だったんだと思ったし、私がしっかりと読みきれていないんあだと感じた。

いずれ再読したい。

 

 

 

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庭の花

2012年07月25日 | 徒然に、

江別にある“庭の花” と言われてピンとくる方はさっすがあですわ!

ちょいちょいと見かけていたのですが、なかなか車を止めてということがなかったのです。

そう・・・お店の名前なんです。

何屋さんかというと、ガーデニング屋さんと言えばいいのかしら。

お花の雑貨屋さんなんです。お庭に関するものが所狭しとお庭に並べてあるんです。

それも凄いのですが、お店の裏が実はこうなっていました。

  

イングリッシュガーデンというのですよね。

タ―シャ・チューダーのあの世界です。もう素敵素敵素敵!素敵の心で胸がいっぱいになりました。

このお店、よくいくあの野菜の直販所の近くにあるのです。

なんか、いいもの見つけちゃった!! て気分です。

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八紘学園 花菖蒲園

2012年07月25日 | 徒然に、

ファイターズやコンサドーレの試合が行われるのは、福住にある札幌ドーム。

あ、嵐のコンサートもドームです。

地下鉄東豊線 福住駅で降りて札幌ドームまで歩くと、

その狭い歩道はイベントが行われるときに歩くせいか、いつもとても賑わっていて華やかな印象があった。

感覚で言うと、地下鉄を降りて右側がそういう感じ。

言い方がおかしいかもしれないが、この日は左側に行った。すると風景が違った。

ビルとビルの間に見えるのが札幌ドームなんです。

手前はこの時期らしくトウモロコシ畑。

そして反対側には、月寒ドームとこの夏のお楽しみ木下大サーカスのテントが見えます。

もういたって牧歌的な風景が続きます。

先日、野幌で花菖蒲の自生種というのに感激して、近頃評判の八紘学園の花菖蒲園を観に出かけたのです。

八紘学園は農業の専門学校で、その学生たちが育てる花菖蒲を盛りの時期に公開してくれる。

それが見事だと評判になっているんです。

ドームを見ながら地下鉄の駅からぽつらぽつらと風景を楽しみながら、こんな道を歩くこと15分くらいだったろうか・・・

学校の入口です。この裏には牛さんたちがのんびりと草を食んでいました。

そして、あったのは素晴らしい花菖蒲の風景でした。

  

   

 

   

花菖蒲の隣には、

 

 

なれない様子で、客の相手をする学生さんたちの姿も好もしかったし、

何より丹精込められた花に、一生懸命やっている心があらわれているようでじんときた。

ああ、こういうことにも人の品格が出るのだなあと思わされた。

この学校は、できた作物をやすく売ってくれる。

学生さんたちが接客を勉強するためという。私が行った時間はその直販はされていなかったが、

その代わり、この学園で作られる牛乳を使ったこれがありました。

それほど、甘くなく、濃厚すぎることもなくおいしかった。

思い切って出かけてよかった。幸せな時間でした。

また、来年も足を運びたいと思った。

 

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おそるおそる

2012年07月23日 | 日記

PCがいかれた・・・らしかった。

立ち上げると、なんもしないのにいきなり断りもなく突然、

シャットダウン

 

初めはたまあにだったので気にならなかった・・・どうやらこれがいけなかった   らしい????

こういうときPCが話してくれると、とても助かるのになあ~~~???

たとえば

「あなたがこういうことをしたけれど、私はそれができないんです。それはこうこうこういう理由で、

でも、たとえば、ここをこうしてくれたら、ここまではこういう状況でこうなって・・・・・・・」

などなどなど、ですが、それは望むべきもなく・・・・・・・。

何しろ、どこがおかしいのか一つ二つクリックしているうちにシャットダウンしてしまうのだから、手に負えない(>_<)

 

「修理に出すしかないかなあ~~」

 

これはいくらか口をきく、旦那様の“独り言”

そうかあ~~~修理に出せばひと月は帰ってこないなあ・・・きっと!

でもいいかあ、携帯もあるし、家に他にPCがないわけでもないし、節電だし・・・・・・・

あれれれれれれれれえ・・・・・?????

ひとつふたつクリックできるうちに、あれやこれやと何かを積み重ねたらしい旦那様が

“ドヤ顔”でこちらを見ている・・・???

あれれれれれれれえ・・・シャットダウンしていない・・・・・・・?????????

 

どうやら問題は、旦那に聞かずに勝手に私が更新をしてしまったウイルスセキュリティにあったようだ。

でもね、でもね、だってね・・・ウイルスセキュリティって大切なんでしょう?

新しいのがいいにきまっているんでしょう?

???????

 

とにかく、原因のウイルスセキュリティを取り外し、別のものを改めて搭載。

旦那が「こっちがいいから」と入れたグーグルクロームを外しエクスプローラーにもどし、

重そうで、使用頻度の低いプログラムを思い切って外し、あれこれPC内部を整理した。

その大部分は当然旦那様の仕事。

ということで、今、私は、おそるおそるPCに向き合っている。

もう、覚えようとも思わないのがいけないのだろうが、

PCにしろ、携帯にしろ、テレビにしろ、訳がわからん!!

電気製品はコンセントを入れて、スイッチぽんで動き出す。そういうものがいい!!

 

 

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複雑な思い

2012年07月16日 | 日記

札幌も節電が厳しく、万が一のために計画停電の準備が進められている。

グループに分けられて、順番が決められた月間カレンダーなるものが届いた。

割り当てられた2時間半の枠の中でさらにグループ分けされ、そのグループ単位で15分停電するという。

15分ならOKの範囲だが割り当てられる時間帯によっては、炊飯器のスイッチを早めに押すとか、洗濯は夜にまわすといった工夫が必要になる。

でも、それで原発がうごかなくて済むのならそれでいいとしたらいけないのかと、旦那に豪語していた。

ところが、マンションの掲示板に1枚のお知らせが貼り出された。

それは、私の住むマンションの配電盤が影響緩和措置対象施設と同じところだから、計画停電からは外されるというもの。

何を言っているかよくわからなかったのですが、意味が分かってその時、私、ほっとしたんです。

そのとたんギクッとした。 ああ、嫌な奴だと思った。

我慢できるのなら我慢しようと口では言っているのに、実際問題、正々堂々と我慢しなくていいとなったら安心したのだ。

人間なんて、本当に卑しいものだ。 と、己の不甲斐なさを他に転嫁していた。

これではいけない! 自分を叱咤激励した。 甘んじることなく、その時があったら電気を使わないようにしようと心した。

こういう安易な気持ちの緩みの積み重ねが、今の日本の堂々巡りを作り上げているのだ、きっと。

重々身にしみよう。 

そういえば昨年、御所で天皇ご一家が計画停電に合わせて節電で過ごされたよなあと思いだした。

日ごろはあまり思わない私だが、こういうことがきちんと出来る天皇陛下は、やっぱり大したもんだと思った。

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