数年振りに読む加納朋子さんの本
佐々良シリーズ3部作の、最後に書かれた『はるひのの、はる』
前作のふたつ『ささらさや』と『てるてるあした』は5年前に読んでいる
あとがきに書いてあるように、3作品ともほぼ独立した内容である
『ささらさや』で乳飲み子だったユウ坊(ユウスケ)が、就学前の5歳頃から物語が始まる
『ささらさや』で、さやの夫がゴーストになってさやを助けるのだが、『はるひの・・・』のユウスケが幽霊を視ることができる能力を持っている
そんなゴーストが頻繁に出てくる内容でとても興味深い
佐々良川の広い川原をはるひ野と言い、間違った未来をただすために過去のはるひ野にやって来たはるひと名乗る少女
各章のはる・なつ・あき・ふゆに繋がりがあり、謎の部分が「なにかおかしい?」とユウスケは感じるものの、なかなか謎解きに至らない
読んでいて難しいと思った^^;
登場人物の時間軸がワタシにはこんがらがってしまい、最初のはるの章をなんども読み返し、メモにも取ってみたけど・・・・・??
これらの無かったことにするはるひの行動はは最後の告白の部分で「すべて私のエゴイズムから始まった事」と言うが、ちょっとインパクトに欠けるかなと思う
各章はとても面白い
加納朋子さんの作品、やっぱり面白い
読書の楽しさに浸れる