
ブレイディみかこさんは英国南端の都市ブライトンに、アイルランド人の配偶者と住んで20数年になる福岡生まれの日本人
一人息子が生まれて、小学校はカトリック校へ行き、生徒会長まで務めたいい子
中学校へ進学するにあたって、上級校のカトリック中学校ではなく、配偶者に反対されながらも住まい近くの元底辺中学校(作者曰く)を自ら選んだ息子
元底辺中学校の若い校長が就任以来、演劇や音楽ダンスなどに力を入れているらしく、今は上位校に入りつつある(元底辺という所以)
入学前の見学の時とても活気があった
元底辺中学校は白人労働者の子供がほとんど
息子は成長するにつれて東洋人っぽい顔立ちになってきたから、配偶者は息子が差別されていじめられることを心配している
が、いい子である息子はなにか事があると母親に意見を求める
そんな時自分の意見を押し付けることなく、息子の話をよく聞いてしっかり話あう
作者は子供を持ってから、子供とは?と興味を持ち、息子を連れて保育園に勤めながら保育士の資格を取得する
息子と向き合う彼女本来の姿勢がとてもすばらしい
息子が感じているちょっとブルーは、「日本に行けば『ガイジン』と言われるし、こっちでは『〇〇〇』と言われるから、僕はどっちにも属さない・・・・」
アイデンティティの不安定さ?
英国の中学校では性教育はもちろん、LGBTQについての授業があり、ひと通り教わる
そしてそれらにたいして嫌悪はいけないと!
ライフ・スキルという授業らしいが、悪意を持った人からそれらを知るのではなく、公平に理解するのは偏見を無くすことになるのだろう
本屋大賞のノンフィクション本大賞(2019年)を受賞している、この本
たくさんの事を問いかけられているようで、中身の濃い本を読んだものだ!と思う
今さらながらとっても勉強になった^^v
続編があるようなので、とりあえず図書館に予約した
