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  ALBA所属 ひよっこナレーター の 上々↑↑ライフ

『罪の余白』

2015-10-27 10:23:55 | Go!Go! わたし ~鑑賞編~
ちょっと気になってた作品が吉祥寺の映画館にて上映された。
バースデー月バリューも残りあとわずか。

 『 罪の余白 』

いじめで被害者が自殺したとき、加害者はどう思うか。
答えは「何も感じない」「悪いとは思わない」・・・なのだそうだ。
突き詰めれば「だって勝手に死んだんだし?」「うちらが殺したわけじゃないし」。そういうことか。

娘の死の真相に向かって暴走する父親と、その娘の死に関わる女子高生2人。
1人はいわゆるカリスマ性を備えた【サイコパス】として。
もう1人は彼女に強く依存する存在として。

基本的に静かで、でも異常な緊迫感に満ちた作品。
全編を通して、本気で己にしか価値を感じていないであろう女子高生・咲(吉本実憂)の内包する狂気が包む。
保身と攪乱のために、命を奪われた娘・加奈(吉田美佳子)とその父親(内野聖陽)の名誉を根底から傷つけ、
「か弱い女子高生」であるという立場を最大限に利用して自らを保護する。
咲に依存する女子高生・真帆(宇野愛海)は、彼女的には親友ではあるものの
その実は都合よく動く単なる駒扱い。


この2人にとって最大のイレギュラーは、敵対する立場となった父親が「心理学者」でもあったこと。
そして咲の「自己価値」が、すべてを凌駕してしまうほど強かったこと。




さて、ちょっとだけネタバレ。

「気づけばあなたは牢屋に入れられています。さて、どうしてでしょうか?」

・・・あなたの答えは、如何に?

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