徹頭徹尾観客の立場でずっと追いかけ続けた身としても感無量。
大阪・新歌舞伎座大千穐楽。5/15(日)ライブビューイング鑑賞。
上演開始直前にいきなり話しかけられて驚く。
何でも隣の席の人のご友人が、同じ会場の同じ列で当選していたのだとのことで。
「よろしければ替わっていただけませんか?」と。
まぁいいかと移動した先がどセン。ちょっとしたわらしべ長者である。
ライブビューイングや配信の真骨頂は「カメラの抜き」だと思ってます。
今回も演者さん各々の、ここぞ!というシーンで見事に抜いてくれたカメラさんに感謝。
どうしても細かいところを取りこぼしてしまうのはしょうがないですからね。
ライビュは補完として至上です。
演出的に変更はないですが、多分心情的に揺れ動く部分があったんだろうとは思います。
何せ大千穐楽。しかもこのコロナ禍で。
ともあれこの日を無事に迎えることが出来たこと、本当に本当におめでとうございました。
キャラクター設定的にも新しいパターンの殺陣が見られて嬉しかったです。
篭手切くんのすてぃじ殺陣、うん、面白かった。
それにしても今作の座長・歌仙兼定役の和田さんの殺陣は美しい!
基本が両手持ちのパワー型なのですが、それだけではないよなぁ・・・と思っていたら
この方「書道」がお得意とのことで、あぁ成程と。
運び方がとても流麗なのです。
今回は出演されてませんが、三日月宗近役の鈴木さんは日舞や歌舞伎を非常にうまく落とし込んでますよね。
なんか掴んでるなって思う方々は、こういうフックを正確に鋭く捉えるんでしょうね。
個人的にはやっぱり獅子王!
光属性の孫キャラでありながら、老練な平安刀の鋭さも併せ持つ。
キャラクターに全くブレがない・・・すごいなぁホント・・・。
遠目だとキャッチしきれなかった彼の目の演技はライビュならではこそ。
そして本歌。インパクトの受け止め方が絶妙。
科白劇でエンドロールに使用されてた楽曲が、綺伝で歌仙の戦闘シーンに流れてて。
演出の末満さんが「歌仙の戦闘シーンのBGM予定だった曲を(科白劇の)エンドロールに持ってきた」って
仰ってたの覚えてたもんだからもーこっちも号泣ですよ。
2年・・・2年ですよぉ・・・。
そして特報を4発被弾して情緒めっちゃくちゃのまま帰途につきました。
全て来年のお話ですが、盛大に徳を積んで生きようと思います。