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私達のような温熱性能のノウハウを提供するフランチャイズは、その殆どが「高気密・高断熱」をキャッチコピーにしているようです。
北海道では、断熱や気密性能がなければ瞬時に市場から追い出されてしまいます。
昨今は、節電や省エネが必須ですが、「高気密・高断熱」が救世主のような宣伝を行う工務店やハウスメーカーも現れています。確かに気密断熱の高い家は、省エネになりますが施工法や換気方法との兼ね合いも充分に吟味する必要があります。
また私達のファース工法のように、可燃性のウレタン樹脂をスプレー発泡断熱する工法は、火災対策がどこまで為されているかを吟味することも必要です。
私が30年前に、日本で初めてこの工法の公的な認定を交付されましたが、審議官の先生方からは、可燃物の断熱材など断じて認定出来ないとの厳しい指摘を受けました。
当然ながらそれは想定内であり、何重にも防火対策の研究を行いました。
先ずは、ウレタンを燃え難くするため構成している、「ポリオール」と「イソシアネート」の配分量を変え、更に難燃添加物を混在させていますがこの添加物の難燃性は劣化します。
つまりは燃え易いウレタンである事を前提にした、断熱気密層でなければなりません。
ファース工法は、通気を促しつつ火炎を止めるファイヤーストッパー開発に成功しました。
450㎜ピッチの間柱の間に穴の空いた板を挿入させますが、孔の大きさに秘訣があります。
このファイヤーストッパー挿入壁、挿入しない実験壁をつくっての燃焼実験を行いました。
インナー通気の役割を果たしながらも、火炎が入ったら酸欠を起こして火が消えます。
これは特許工法となりました。
過去に2棟の火災事故がありました。仏壇のロウソクと工事中の火の不始末が要因です。
いずれもファイヤーストッパーが効いて外皮から火が抜け出る事はありませんでした。
単に快適なだけでなく、安全で安心して住める住宅システムの研究開発をしております。
写真は香川県の山倉建設が建築したファースの家ですが、外壁がレンガ積みで外からも耐火性を向上させております。
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