豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

生活者も賢くならなければ…函館~北斗市

2008-11-15 18:38:56 | ファース本部
先月まで黄金色だったたんぼの白くなった稲の切りカブは、やがて降る雪に埋もれるのを待っているように見えます。私も子供頃は母親の米作りを手伝い、5月の田植えを終えれば、6月7月と雑草取りの経験があります。そして9月には、雑草の帝王と言われるヒエ抜きを行って収穫時期を迎えました。現在、その雑草取りの多くが除草剤に委ねられています。

除草だけでなく害虫被害を低減させ、イモチ病などの病気予防のためにも農薬が使用されます。それによって人件費の抑制をはかり収穫量を増大する事が出来ます。
現在、その農薬を使用する事で食品の価格が構成されていますが、その農薬の残留成分を含んだままに流通され、生活者の方々の不安が広がっています。

弊社の本社は、たんぼの中に在り周辺の殆どが農業を営んでいますが、農協に出荷する野菜や穀物は、化学肥料と農薬を使っていても基準内の成分残留として出荷されています。抜き打ち検査があるからです。

一方ある農家は、完全無農薬、有機農法で耕作しているところもあります。
ところがこの無農薬、有機栽培のものは、色艶、形状などの見た目が悪く、スーパーの店頭に並ぶしろものでないと言います。しかし食べてみて驚いたのは、コクと風合いがあり美味しいのです。  
消費者にとって本当に安心、安全な食品とは、見た目で判断できない部分にありそうです。    

家づくりでも同じ事が言えて、見た目が良くても住み心地が良いとは限らないのです。
昨今の果物も、極早生果樹、早生果樹、標準生果樹、遅生果樹などと収穫時期をずらして出荷する工夫なども行われ、これに農薬を使用しないで行う方法もあります。       

化学肥料や農薬を用いてまでも季節ハズレの果物などは、口にしたくないものですね。
食品にしても、家づくりにしても、真に安心、安全を求めるならば一定のコストがかかります。そのコストによって価格を押し上げる事になります。しかし、その価格差が、時間差で確実に生活者の方々に利益還元されるものでなければなりません。
賢い生活者とは、賢い視点を持ち、賢明な生活行動を行うと言います。

今日も生活者還元の出来る新省エネのための技術研究を行っておりました。
写真はその本社表面から先ほど撮ったものです。
快晴が続いて来た北斗市ですが、週末、週明けと初冬の気候になりそうです。
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