上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

雪靴

2017-02-17 11:08:25 | 高田散歩

 

上越高田「きものの小川店」前にて この先が「瞽女ミュージアム高田」

 

 もうすぐ春だが,わらで作った雪靴が懐かしい。農作業の合間や,農閑期の冬に作る製品の一つだ。生活の必需品として,ビニールやプラスチック製品が作られるようになる迄は,箕や菅笠,草履などは手作りだった。人間の温もりの残る,これらの品々は,部屋に飾って置くだけでも,心も生活も,豊に感じられるのは私だけだろうか。高野恒男氏所有のわら靴,草履は,ミュージアムで展示中。

 

  2月11日 撮影   去年も雪が降らなかったが,今年はもっと降らないので心配だ!

雪の高田に雪がない。雪が降らない心配は米所の新潟ならでは,でしょうか


冬日・高田散策2

2015-02-13 11:56:05 | 高田散歩

 1,2月は雪が深く,遊芸は困難を極めるため,瞽女は近郊の高田・直江津を主にまわっていたらしい.また,親交の深い妙高市岡沢集落近くの知人の家で,骨休めをして,春3月からの遊芸に,鋭気を養っていたと思われる.私が拘っているのは瞽女を含めて,瞽女を支えたこの上越の風土と,人間である。そしてその象徴が,瞽女宿なのであるが,瞽女と宿,瞽女と温泉宿等,支え合う風土が,氷風吹く豪雪の地,上越の地で育まれていたことは何よりも心温まる。

 駅を下り,巨大な雁木,今はアーケード街というのであろうが,歩き始めてすぐ,瞽女のポスターが目に入った.「ギャラリー 祥」のウインウに飾ってあったのは,斉藤真一の油絵,半裸の瞽女が後向きで,たたずまいを正している絵であった.表題には「生きる」とあり2月19日まで,販売もしているようである。

 

                 「ギャラリー 祥」

 お店の方に尋ねると,「きものの小川」でも斉藤真一に関わる展示があるというので,この後の予定があって時間がないが,店先まで行ってみる。

 きものの小川店