上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

黒潮巡礼 西表島 星立のオアシス

2023-10-27 16:59:56 | 棚田

1976年撮影。星立海岸の岩畳

2023年10月の岩畳。経年変化で岩畳がなくなっている。また1976年当時はこの星立集落の海では、子供達が採取したもずくを、星立荘で買い上げていて、毎日の食卓にのぼっていたものだが、ウミガメがモズクを食べるようになって、最近ではほとんど採れないのだという。

 

 

前出の冝間正八さんの二番目のお兄さんが経営する大衆食堂、「しこや」。「しこや」とは農村部にある作業小屋あるいは、休憩小屋の意味があるようです。

毎日、昼間から生ビールを乾す、たかさんと、ともさんの二人。たかさん、ともさんとも50代だという。私もこの店で何日か食事の世話になりました。お勧めは地元で獲れた、いのしいそば。気をつけないと小骨が引っかかるので、ご注意をです。たかさんともさんも、来年には西表に移住するのだそうで、西表島も、この店もオアシスのようである。

 定番の生姜焼き。味噌汁は地元さんの魚。

冝間泰昭さん(しこや経営)。ともさん(エアロビのインストラクター。たかさん(経理事務所経営) 私。      

またの再会を約束して、記念写真。


黒潮巡礼 西表島 星立の子供達

2023-10-26 15:38:05 | 棚田

 1976年、4月。星立集落のメーンストリートで竹馬を作る子供達。今回の来島でこの子供達全員、兄弟、姉妹の冝間さんという名前の、11人兄弟であることが分かった。

今回の西表への私の来島の目的は、2016年に出した私の写真集「海神の首飾り」に登場する西表の子供達のその後を追跡調査することにあった。

これら女の子たちは冝間さん11人兄弟のうちの3人姉妹なのだそうだ。右が長女、次女、三女。

まるでタイムスリップしたような集落の道。現在も残る珊瑚の石垣のストリート。ここ星立集落と隣の集落の祖納集落が、昔ながらの風景が残っている。それでも埋め立てなどで、石垣の珊瑚を売った家もあるそうである。

竹馬を作る写真で、頬に湿布を貼った子が冝間正八さん。この学生帽を被った男の子である。正八さんは今年54才だというからこの時は7才だったということになる。11人兄弟、男8人のうち八番目が正八さんである。すっかり大人になり、星立集落の「節祭(シチ)」に参加した正八さんは、現在石垣市役所にお勤めで、どうやら調整役という部署にいて、市役所ではNO3,らしい。

この日のシチには冝間さん兄弟の長男の方             星立集落で食堂を経営する次男の泰昭さんに会うことができた。

冝間さんの兄弟はこのほか5人の兄弟がいるらしいから、子供の頃は騒々しかったことは、想像できるだろう。

 

現在のまとめているホームページはホームページビルダーが古くなり、私の手に追えなくなってきたので、他のブログサイトにて新たに田中一村のサイトを作りました。新たに田中一村に会った最初から、一村について訪ね歩いた日々を綴っていきたいと思います。筆は重いのでゆっくりのんびりと書いていくつもりです。「田中一村巡礼・デラシネの旅」←クリック


黒潮巡礼 西表島 星立荘

2023-10-25 10:37:59 | 田中一村

 

宿の近くの仲間川河口の朝。仲間橋の欄干のイリオモテヤマネコ像。この島では山猫は象徴であり、像やイラスト、交通事故による山猫への配慮の看板などが、がそこかしこにあった。

ゲストハウス前のバナナ畑で。

仲間川桟橋の朝。亜熱帯の朝の空は美しい。

西表島2日目。昨日はスクターをゲストハウスでレンタルし、最初の目的地であった上原までロケハンをした。宿から目的の上原まで40km弱。そこから5kmほどで47年前に10日間お世話になった星立にある民宿「星砂荘」がある筈であった。だが47年間のもの間、「星砂荘」と思っていた民宿はなかった。写真集にも「星砂荘」と明記していたのだが、実のところ、「星砂荘」は星立集落の隣の集落・祖納にあった。当時は星立とあった集落名も今は干立となっていて、私がお世話になった民宿「星砂荘」は「星立荘」の勘違いだったのだ。この日干立集落手前の中野集落の竹富島役場の出張所にて多くの情報を手に入れることができた。

1976年、4月。47年前の「星立荘」の経営者  真謝永輝・みつ夫妻と私

             

真謝ご夫妻の娘さん、宮城さん。現在民宿は息子さんが跡を取り、近くの海岸沿いに3階建ての「ホテル星立」として営業している。

母親、みつさんは今年で25回忌ということであった。

現在も当時と変わらぬまま民宿に使用した母屋に住んでいて、明治以来の建物なので、できれば保存したいと考え

町に文化財の申請をしているのだという。当時私は、建物左側の庭に別建てであった離れに厄介になったものだが、

すでに壊されていた。

門扉の間に置かれた貝殻は、本日から始まる年に一度の行事「節祭(シチ)」に際しての厄除のようなものであろうか。

8日、  祭りの準備

9日、  祭

10 日、 祭

 


黒潮巡礼 西表島 3

2023-10-20 08:26:54 | 田中一村

 西表島へ向かう。

西表島港桟橋

西表島港 玄関口

島内の制限速度は40km   集落内は30km         高額な高級車、高性能車は不要。塩害もあるし。でもこれが走っているんだな〜。

 台風の最中、なんとか荷を解いたのは西表島南西部に位置する上原地区のゲストハウス 「しまおとや」。上原地区は西表島では比較的農村地帯であり、島の北東部にある大原地区が観光の中心になっている。47年前の来島では上原に上陸したのだが。

 屋号の「しまおとや」はそんな農村部で聞こえてくる、畜産の牛の声や、サトウキビ畑を吹き抜ける豊な風の音をモチーフにした、とレビューに書いている。

部屋はドミトリー 2段ベットが3の6人部屋 素泊3000円  共同キッチン(IHI)食器、炊飯器 料理道具 洗濯機 など無料

もちろん風呂、シャワー、トイレ等も無料である。自転車も無料などなど。

このゲストハウスに7日間お世話になったが、この部屋では4日間は私の他に一人。3日間は私一人だった。

黒牛が多い

島で顕著に見られるサトウキビ畑。風が吹き抜ける

 


黒潮巡礼 石垣島 2

2023-10-19 09:21:50 | 田中一村

市内をぶらり。大きなガジュマルの木

石垣のメインストリートと思われるところは、賑やかな看板で溢れる。

賑やかなメニュー

夕食にソーキそば900円。麺、量〜少ね!スープ濁ってる。ラーメンの方がダントツにうまいね!

 

 

 台風14号接近で西表島への船が明日出るのか、心配な状況になってきた。どうやら外海航路の上原行きは運行休止だが、今日は波の影響を受けない大原行きは、運行したようだ。夜、ゲストハウスに電話すると、来島はやめた方がいいと言われた。船は運行中止になると、店が閉まるので食糧の供給が止まるので、自炊宿泊の旅行者は、困窮することになるという。もし明日、来れるようなら石垣である程度の食材を確保してきた方が良い、と忠告された。私はキャンプの予定だったので、緊急用の食材は持っている趣旨を説明すると、宿の方は、カップ麺等があるからなんとかなるでしょうと言われた。

10月3日の朝、宿のスタッフ船便の運行を尋ねると、上原行きは欠航だが大原行きは運行するようだと聞き、早めに宿を出る。台風14号接近で、明日の便はおそらく全て欠航になりそうなのである。途中、コンビニで幾ばくかの食料を買い、ザックにくくりつける。

西表島への朝一番の便は8時半、台風雨のせいか、乗客は10人あまり。そのうち外人さん夫婦も。

石垣の雄、具志堅の像が!

   西表島への途中出会った海上保安庁の船

 

やはり台風の影響で岩礁に高波が。しかし船は思っていたよりは揺れなかった。石垣から西表・大原まで1時間あまり。往復4000円ほど。