高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

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2008-04-07 | 筆者の徒然なるままに

Photo   走る4月 転ぶ5・6月。

 この土日は、とても素敵な天気でした。もちろん、お花見もちゃんとしましたよ。

  なぜかこの週末は私の周りで、いろいろな風評被害が起こりました。
 
 私の周りの生産者の方は、強い信念とこだわりを持たれた方が多いです。でも、その方たちの独特なスタンスはその反面、業界では変わり者や異端児扱いされることが多々あります。長所と短所は表裏一体。噂ではなく、本質を見極めることの大切さを、いつも感じます。

Photo_2  話は変わって、私の好きな花のベスト3が桜とひまわりとあとひとつは内緒です。

 ひまわりは、輝く太陽に真っすぐに向かっていく姿に憧れます。
 桜は、こびない儚さでしょうか。
 人の都合に左右されることなく、ただ自然の摂理の中で花を咲かせては、散っていきます。一つ一つは小さな花びらが幾重にも重なり、風に吹かれては散り、雨に打たれたは散る。

 何を残したのかではなく、どのように生きたのか。
 
 人も桜も同じ自然界の一部。
 来年、再び咲く花びらが違うように、人の時代も次世代へと受け継がれていく。わが子のたくましく成長していく姿を見ながら、将来私の人生を彼らはどのように理解するのだろうか、とふっと考える。

 桜を愛でながら、人の心の在りようもこの桜のように稟とありたいと願うのです。

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初筍

2008-04-05 | 料理日記

Jpg  いよいよ、近畿でも筍のシーズンを迎えました。

 筍といえば、京都のイメージかもしれませんが、大阪にも自慢出来る筍があります。

 それが水間観音のすぐ近くて採れる木積の王子さんの白子の筍。
 その色はとても白くて、柔らかい。朝掘りの筍が夕方には市内に届けれので、えぐみのなく上品なお味です。ほんま、地産地消の贅沢です。

 詳しくは、こちらから。http://blog.goo.ne.jp/syunsaiouka/d/20060430

Jog  料理法もえぐみがないので、糠などを使って茹でる必要はなく、手早く下茹でしたあとは刺身や焼き物、天婦羅もよろしいです。

 

Photo 特に焼き物は、木の芽やかつお節をたっぷりふって食べると、口の中で春が広がります。

 大阪の食をしみじみ感じる瞬間です。

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第3回 若手勉強会

2008-04-02 | 農業・食育・食文化について

 大有研の総会後、急いで移動して空堀のこんぶ土居さんへ。

 今回で第3回目となる、若手勉強会。

 今回の参加者は、土居さんと犬鳴ポークの川上さん、そして私の茶道の先生の山根さんと私の4人。残念ながらこれまでで一番少ない人数となりましたが、終わってみればそれはそれで盛り上がったように思います。

 今回のテーマは、日本料理考。

 タイトルはかなり大げさですが、現在私が日本料理に携わって疑問に思うことを皆さんとお話しようと思ったのです。

 まずは、ほんと簡単に本膳料理や調理技術の流れをまとめたレジュメを読んで頂き、その後いくつかのテーマでディスカッションしました。

 その中で幾つか、印象に強く残る言葉がありました。

 なぜ、日本料理や茶道が西洋料理のルセットのように体系化したものではなく、口伝という形での継承されてきたのか?

 →文字になることで、時代背景や時代感覚がずれたまま継承される恐れがあるから。核となる部分をしっかり保ちながら、変化することの大切さ。不易流行。

 なぜ、日本語より英語などの方が表現しやすのか。

→日本語を使用することでは言葉の意味を一つに断定するが、英語だと複数の意味を持ち合わせていて、断定しなくてすむ。

 この他にもプロとは?日本人にとっての日本料理とは?現在の日本料理の現状について、など、あっという間の3時間でした。

 いろいろなジャンルで活躍する同世代が見つめる視界を感じながら、いろいろと学べた貴重な時間でした。

 

コメント (2)
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総会にて

2008-04-01 | イベント案内

Dscn3723  先週の日曜日に、24回目の大阪府有機農業研究会の総会がありました。

 今年の大有研のテーマは、「循環の和(輪)かららせんへ」
 有機農業のコアとなる循環を平面的ではなくて、より進化させて奥行きのある立体にしたいと思っています。 らせんとは人の縁や思いが留まることなく、つながりながら さらに広がることへの願いの表れです。

Dscn3727   総会の基調講演での尾崎さんの話を聞かせて頂いて、さらに有機を含めた農業の大切を感じることが出来ました。今までの経済至上主義の弊害により環境破壊や食の不信感など、これから日本に住んでいる人々は、更なる経済発展か心や食の豊かさをとるのか、選択するに迫られるかもしれません。

 実は、この総会にて、今季から大有研の代表を若輩者ながら私が務めさせて頂くことになりました。

 創立者でもあり、前代表の有機農家 尾崎零さんと比べると、だまだ有機運動への理解や知識、人としての魅力などなど、 遠く及ばないところばかりです。でも、こんな自分でも代表に推薦してくれたスタッフや共に歩んでくれている生産者さんや周りの支援者の方々、そして何よりも家族のためにも、できる限りより食が大切にされるような価値観を創造していきたいと思っています。

 有機を押し付けるのではなくて、楽しくて・安全で・魅力的な取り組みを追及すると有機になる、というスタンス。で、まずは大有研のスタッフ皆で輝こうと思います。

Dscn3728  総会では、出席して下さった皆さんの熱意がとても伝わってきましたし、交流会も予想以上の盛り上がり。その後の世話人のミーティングでも、同じ志を共有出来ることの素晴らしさを感じておりました。

 これからも自分らしく、楽しみながら頑張っていきたいと思いますので、ご声援よろしくお願いします。 まずは、4月27日の野菜つくりセミナーからのスタートです!! 

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