3月になり、新たな体制でスタートしております。
一年半以上、ずっと同じメンバーでの営業だったので、
今は少しバタバタすることもあります。
ですが、逆に今まで「こんな感じ」で行っていたことが
明確になってきました。
慣れるまでに少し時間がかかるかもしれませんが、
より高い意識でお客様をお迎え出来る様に頑張りたいと思います。
私個人として、師匠の指導のおかげで
盛り付けにおいて、ようやく一つの壁を乗り越えることが出来た
ように思います。
盛り付けとはただ美しく料理を盛るというだけではなく、
明確な意図、作り手が思い描く状景など
いろいろなことが揃わないといけないということに
少しだけ気が付いたのだと思います。
でも、今はまだ気がづいただけで、
まだまだ身についたわけではありません。
ようやく「破」の段階にたどり着いたのだと思います。
ここから「離」への挑戦です。
半ば泥(なづ)みて 半ば泥まず
「離」はたぶん、解放すること、受け止めること
なのではないかと今は感じております。
料理は嗜好品あり、美意識は人それぞれです。
目の前のお客様に喜んで頂きたいという欲望にも似た強い願望と、
最期に自分自身を信じることが出来る生き方。
周りのことも、評価さえも気にならないように。
私は偉大な先人に憧れつつも、自分らしく人としての生き方を
真っ当出来ればと思っています。
一年後、この画像をみた私はどのように感じるのでしょうか。
一見とてもシンプルな料理。
ですが、ここにはこの数年間のいろいろな試行錯誤と学びが
集約しております。それは自分にしか分からないし、それで良いと思います。
儚く消えゆく美、屋号に桜を冠したのは
そのようなものに強く惹かれたからでもあります。
今日からまた一歩一歩です。
どうぞよろしくお願い致します。