読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

R.S.ヴィラセニョール

2017年09月05日 17時56分21秒 | ■読む
乙川優三郎著、小説新潮連載 時代劇小説の書き手が現代小説を書いていると聞いていましたが、本作は私は読んだ乙川さんの初めての現代小説です。読み始めは戸惑いましたが、時代背景が異なるだけで、丁寧な心理描写と物語の背景となる工芸や美術の深い取材がうかがえる、静謐な語り口に変わりはありませんでした。フィリピン人の父と日本人の母との間に生まれた主人公のレイが揺れ動く心を抱えながら、独自の美の境地に挑んでゆく . . . 本文を読む
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