
山之口洋著、双葉社刊
朝鮮半島が統一された後の近未来の日本が舞台です。
警察組織の一部門で人工知能の研究を進めるチームに、異例のある任務が与えられる。
日本国内で起こった3つの事件の調査であった。
それらの事件の解明と相互の関係性を調査することだ。
室長以下は、任務遂行の為の資金を得て、事件の舞台となった日本海沿岸に拠点を設置し、手分けして調査を開始するが・・・。
最近の事件をベースにした近未来が舞台で、プロットが凝っていている。
また、ミステリーの要素が大きく、興味が持続した。
これから人類が直面せざるを得ない「人工知能」とセンシング技術、そして、その解析技術の融合した世界が描かれている。
かなりSFの色合いが強く、登場するキャラがアニメっぽい。
アニメっぽいのが残念で、月村了衛さんのようなヒリヒリ感が少なくなってしまっているのは残念な所。
総体的に魅力のある作品でした。
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○山之内洋 ○人工知能
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評価は4です。
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