ブラッド・ストーン著、日経BP刊同じ著者の「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」を読んだ後、続編が刊行されたことを知り、本書を手に取りました。前書の取り扱った時以来、アマゾンに大きな変化が生じたので、その経緯を追っています。アマゾンが生み出した革新と社会経済への影響を客観的に見ており、前著と合わせて読むと、ジェフ・ベゾフの考え方と生き方、そしてアマゾンの功罪を見ることが出来ます。長所と思います。---- . . . 本文を読む
2023年に放送された韓国の時代劇テレビドラマです。李氏朝鮮王朝の権力闘争と官僚の腐敗という基本構図は同じながら、王位継承者側と、王との姻戚関係によって権力を牛耳る一派、更に、王位継承者を陥れようと画策する謎の一味が入り乱れて物語が進行します。
結構複雑な話しですが、全20話で無理なく説得力のある展開です。脚本が良く、主要な出演陣の演技が見事です。特に主演の王位継承者を演じたパク・ヒョンシクさん . . . 本文を読む
クリス・アンダーソン著、ハヤカワノンフィクション文庫刊「ロングテール」という言葉を聞いたのは大分前です。かなり抽象的な説明でしたが、なるほどなぁ、と印象に残りました。原書は、アメリカで2006年に出版され、大きな反響を呼んだようです。本書の副題は、「「売れない商品」を宝の山に変える新戦略」というもので、様々な商品を例に挙げながら、インターネットの普及によって、従来の販売方法が通用しない理由を挙げて . . . 本文を読む
2012年公開の韓国のホラー映画です。猫と少女の恨みが恐ろしい事件を起こし、それに主人公の女性が巻き込まれる話です。正統派というか有り勝ちのストーリーと思いますが、俳優陣の演技も的確でした。脚本もホラー一色ではなく、やむを得ない事情を織り込んでいます。及第点と言ったところでしょうか。---------------------------○THE CAT ザ・キャット---------------- . . . 本文を読む
セバスチャン・マラビー著、日本経済新聞出版刊今日のアメリカを見ると、日本より規制が少なく、法律で禁止されていないことは倫理的に問題なければ、実行しても良いという印象を受けます。一方で、日本で、何か新しいことを始めようとする際に、念の為所管すると思しき官公庁に相談すると、非常に面倒なことになったということを、何冊かの本で読んだことがあります。また、世界の軍事組織の関係法令は禁止条項を列挙してる(ネガ . . . 本文を読む
2024年公開のオーストラリアのアクション映画です。マッドマックスシリーズの最新作で、もの凄く面白くて、一気に見てしまいました。(最近は余りないことです)脚本、演出、音楽、俳優陣が全て素晴らしく、ブルーレイで見た甲斐がありました。メイキングの特典も充実していて、作成過程などがかなり詳しく紹介されています。主演のアニャ・テイラー=ジョイとクリス・ヘムズワースが素晴らしく、重要な場面などで、二人の意見 . . . 本文を読む
松浦晋也著、ちくま文庫刊アポロ計画の月着陸が10代の思い出として深く印象に残っています。私たちの世代は、科学万能の雰囲気に浸って育ち、やがて公害問題などに直面し、科学が万能ではないことに少しづつ気付きました。本書のスペースシャトルは、そのつまずきの象徴だったのかもしれません。
以前アポロ計画で使用された月着陸船の開発の物語を読みましたが、後継計画となったスペースシャトルの開発についても知りたかっ . . . 本文を読む
ステラ 黒い捜査ファイルのシリーズ2作目です。シーズン1と連続しており、その流れが更に発展する感じです。話の規模がより大きくなり、最後は「えっ、え~~」という感じでお終わってしまいました。この先の展開が楽しみですが、見られるのはしばらく先になりそうです。--------------------------------○ステラ 黒い捜査ファイル2--------------------------- . . . 本文を読む
大沢在昌著、徳間書店刊大沢さんの最新刊で、ボディガード・キリシリーズの第3作目です。今回は、香港人が遺した「予言の書」の争奪戦にキリが巻き込まれる内容です。言葉の遣り取り以外は最低限の記述だけで物語が進んで聞きますが、従来以上に会話中心の表現手法が研ぎ澄まされていると感じました。真相を追う主人公の姿が魅力的なのはいつも通りですが、登場人物が個性を際立たせていて物語の魅力を高めている様に思います。一 . . . 本文を読む
2019年製作のアイスランドのドラマです。大ヒットし、続編が作られているそうで、確かに面白く、あっという間に、シーズン1を見終わりました。
主人公のステラは女性の弁護士です。住む家の大家がオタクでコンピュータに精通していることから、時に支援を受けて、受けた仕事をこなします。1シーズン6話構成で、1話45分程度で一つの事件が2話にまたがります。主人公のキャラが特異で魅力的。更に、脚本、テンポとも良 . . . 本文を読む
ブラッド・ストーン著、日経BP社刊いつも利用しているアマゾンは興味が尽きません。圧倒的な品揃えと安値の魅力は抗しがたく、プライム会員になると沢山の映像作品が見られることも魅力です。しかも会費は年額を月に換算すると500円程度なので、DVDレンタルと併用すれば、動画視聴の出費をかなり抑えられます。
そんなことから、この興味ある会社と経営者に関する書籍を何冊か読みましたが、本書はバランスが取れており . . . 本文を読む
訪日した外国人の印象をレポートしたユーチューブチャンネルを結構見ましたが、2時間弱の下記リンクは、とても面白かった。案内人も控え目で、北朝鮮の脱北者二人の対照的なキャラの組み合わせが良く、途中からすっかり馴染んで、何とも可笑しく穏やかな後味の良い印象でした。類似の他のチャンネルでは、日本の良さを無理強いしている感じがする時もありましたが、ここでは、美味しい料理を十分に堪能する二人の率直な反応とボケ . . . 本文を読む
12月になるとクリスマスソングを聞く様になります。私にとって最上のクリスマスソングは、シンガーズ・アンリミテッド(下記リンク1目)の「Christmas」というアルバムです。(下記リンク2目)このアルバムは、1972年に発売された様なので、半世紀前の録音ですが、素晴らしいアカペラの美しい作品と思います。毎年、クリスマスが近づくと繰り返し聞いています。
数年前にYouTubeで知った知ったVoct . . . 本文を読む
酒井啓子著、講談社現代新書刊中東の状況が悪化し続けていることは十分知っているつもりですが、それは欧米の植民地支配と第二次世界大戦後の欺瞞に起因しているようです。更に、パクス・アメリカーナの状況下で、アメリカは石油資源の確保を基本とした中東政策を進めて来ましたが、その地の複雑さとアメリカ国内の政治潮流の振り幅の大きさ故に、一貫した政策をとることは出来なかったことが事態を悪化させているようです。
国 . . . 本文を読む