読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

大江戸美味草(むまそう)紙

2013年01月16日 19時23分43秒 | ■読む
杉浦日向子著、新潮社刊 久し振りの杉浦さんの著作です。江戸期の食べ物事情を紹介していますが、春夏秋冬の季節に合わせており、取り上げる食物に関する川柳をいくつも挙げています。その川柳も、現代にあっては分かりづらい内容と江戸っ子らしいひねりが重なっているので、杉浦さんが簡潔で分かり易い解説を加えて、当時の生活や習慣を説明しながら、食とその周辺事情を解説しています。また、ご自身の著書や、当時の書籍からの . . . 本文を読む
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香港&マカオの旅:29:風水と花文字

2013年01月15日 22時05分29秒 | ■旅する
香港のリゾート地を観光していると、ガイドが、日本でいうリゾートマンションを指さし、高級で高価なビルの床面積を無駄にして、ビルに穴を開けている理由を説明してくれました。風水なのだそうです。???(写真A)日本でも風水に関心を持つ人が結構いるようですが、こちらでは、かなり一般化しているようです。 写真B~Dは、花文字というものを書いている様子です。これは、名前をアレンジして色紙のようなものに書いて、部 . . . 本文を読む
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一勝九敗

2013年01月14日 09時35分45秒 | ■読む
柳井正著、新潮文庫刊 私の衣服がユニクロに占める割合は、夏はほぼ100%になります。ドライTシャツなどを何枚も買い求め、大変便利に使っています。仕事の際にもかなり割合が高い。下着や靴下です。 とにかく持ちが良く機能的で、ついつい愛用してします。海外旅行の際も、気が付くとユニクロの占有率が高い。 そのユニクロの創業者にして代表を務めている柳井さんの今日に至る商売の流れと、ご自身の経営哲学が語られてい . . . 本文を読む
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香港&マカオの旅:28:派手な神仏

2013年01月13日 13時48分10秒 | ■旅する
日本の寺院や仏像は、一般的に色彩があまりなく、非常に渋い感じです。例外として、平泉の中尊寺の金箔を貼ってあるものがありますが、一般的ではありません。現在、国宝級の仏像を修復する際は、現状を尊重しているため、日本の仏像は、昔から色彩に乏しいものと思っていましたが、以前読んだ書籍で、実は色彩豊かであったが年月とともに色彩が失われただけなのだと知りました。例えば阿修羅像など、見事な色彩で復元されたものを . . . 本文を読む
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手作りアップルパイ

2013年01月12日 10時17分01秒 | ■味わう
妻の料理の腕が上がっていることを実感します。3人の子育てに忙しい日々を送っていた頃は、じっくり料理する時間も取れず、こなす事に精一杯であったと思いますが、ある程度子供達が成長してからは、めっきり腕が上がったように思います。しかも手早。人は、一生を掛けて様々な事を学んで行くなのだぁと、その利益に預かりながら実感しています。 そんな中でも、菓子作りは、マドレーヌやマフィンと並んでアップルパイが多く登場 . . . 本文を読む
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香港&マカオの旅:27:熱帯の樹木

2013年01月11日 21時23分25秒 | ■旅する
マカオはとても暑かった。ネットリと暑い感じです。例えば、冷房の効いたホテルから外に出ると、カメラのレンズが曇ります。香港でも曇りましたが、マカオの方が凄かった(距離はそれほど離れていないので、その日の天候ということもあるでしょう)しかし、日本も高温多湿なので、びっくりする程ではありませんでした。 そんな中でも、亜熱帯であると感じるのは樹木です。写真の樹木は「細葉榕:Chinese Banyan」と . . . 本文を読む
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冒険者たち/DVD

2013年01月10日 20時01分58秒 | ■見る
1967年(昭和42年)公開のフランス映画です。主演はアラン・ドロンとリノ・ヴァンチュラ。ヒロイをジョアンナ・シムカスが演じています。公開当時、私は中学生でしたが、早熟な姉がこの映画を激賞していました。それから40年ちょっとが経って、やっと鑑賞できました。 当時のフランスの文化は、日本においてかなり大きな位置を占めていました。特にアラン・ドロンはCMにも登場しており、圧倒的な二枚目として通っていま . . . 本文を読む
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香港&マカオの旅:26:独自の感性

2013年01月09日 19時29分49秒 | ■旅する
マカオのお土産屋などの並んだ繁華街の一隅です。黄色く塗られたビルの外壁にイラストが描かれており、その2,3階は、地元の芸術家達の作品が展示されています。絵画が中心ですが、何となく、マカオならではのトーンを感じました。日本のアニメにも日本人独特の感性が息付いているように、マカオの歴史や伝統を踏まえた表現形式があるのだと思いました。若い人達が独自の表現を生み出すには、自身が育った環境を生かした作品が面 . . . 本文を読む
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宗方姉妹/VHS

2013年01月08日 20時32分11秒 | ■見る
1950年(昭和25年)公開の日本映画です。高名な小津安二郎監督の作品で、主演の姉妹の姉を田中絹代さんが、妹を高峰秀子さんが演じています。その他に、姉の亭主役に山村聰さん、姉の初恋の相手に上原謙さん、姉妹の父親を笠智衆さんが演じています。 原作は新聞の連載小説で、小津監督の作品としては、これだけがオリジナル脚本でないとのことです。小津監督の作品は初めて見ましたが、ぎりぎりまで削った台詞で、会話の内 . . . 本文を読む
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香港&マカオの旅:25:朝粥

2013年01月07日 19時10分55秒 | ■旅する
今までの中国旅行で食した朝粥は、味が付いていなくて具も入っていませんでした。それに漬け物、木の実などを加えて食したのです。今回の旅行では、香港で留まったホテルの同じビルの中にレストランがあり、そこで食した朝食が朝粥と点心でした。この朝粥は美味しかった。写真Eは鮭が、写真Fは椎茸です。粥自体に薄味ながら塩味と甘みに旨味が加わっていました。また、点心は写真Cはやや大味ながら、写真Dはとても美味しかった . . . 本文を読む
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アラビア窯-フィンランドのモダンデザイン-

2013年01月06日 08時19分13秒 | ■見る
茨城県陶芸美術館で開催中の展覧会です。アラビア窯と聞いて、てっきり中東の焼き物かと思い込んでいたら、そうではなく、フィンランドのヘルシンキ郊外にあるアラビア地区にあったので、アラビア窯との名が付いたそうです。窯の歴史は20世紀初頭に遡り、現代まで様々な名品を生み出しているとのことで、時代時代の代表的な作品が展示されています。 経営資本は二度変わっているようですが、製品の方向性は一貫しています。もち . . . 本文を読む
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レ・ミゼラブル/劇場映画

2013年01月05日 08時41分55秒 | ■見る
楽しみにしていた楽品でした。冒頭から圧倒的なCGで始まります。派手です。そして、いきなりのコーラス。ほとんどの台詞が歌です。主人公のジャン・バルジャンをヒュー・ジャックマンが、敵役のジャベールをラッセル・クロウが演じています。他にも有名どころが出演している豪華な作品ですが、まぁ何とも驚くのは、吹き替えなしで全員が演技と歌をこなしている事です。伝え聞いたところでは、後から歌を吹き込んだのではなく、演 . . . 本文を読む
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ミレニアム 3 眠れる女と狂卓の騎士/DVD

2013年01月04日 19時35分09秒 | ■見る
シリーズも三作目になると、マンネリや質の低下があり得ます。しかし、本シリーズは例外です。第二作のそのまんまの続篇です。主人公のリスベットとその父親が救急ヘリで搬送され、病院に収容されるところから始まります。そして、リスベットが治癒すると収監され、父親の殺人未遂の裁判が始まるのでした。その一方で、リスベットを陥れた”組織”が、事件をもみ消そうとしてさらなる陰謀を仕掛けます。そうした中・・・、と、誠に . . . 本文を読む
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香港&マカオの旅:24:駐車場事情

2013年01月03日 07時10分25秒 | ■旅する
マカオは、極めて人口密度が高いのですが意外と路上駐車は少ないように感じました。写真A、B、Dがその例外です。車の普及台数が少ないのかもしれませんが、その理由の一つと思われるものを発見しました。写真Eの道路標識の先のビルの2階部分に格子が見えます。写真Cは、その部分を違う方向から撮ったもものですが、よく見ると車が見えます。そういえば、大きなビルに大きな開口部があって、車が出入りしていましたが、駐車場 . . . 本文を読む
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ミレニアム 火と戯れる女/DVD

2013年01月02日 19時53分48秒 | ■見る
シリーズ二作目ですが、一作目以上に魅力に富んだ出来です。原作を読んでいないので定かではありませんが、原作の素性の良さが脚本と相俟って素晴らしい作品を生んだのではないかと思います。 相変わらず俳優がいいなぁ。世界にはこんなにも素晴らしい人々がいるのだと感動しました。本作は、主人公のリスベットの出自と生い立ちが判明します。成る程、これでは真っ直ぐな性格には育たない、と納得できます。そして、本作の救いは . . . 本文を読む
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