波多野裕造著、中公新書刊
かつてアイルランドのテロの報道に多く触れ、和平への道が極めて困難であった時代を過ごし、その後も何度かアイルランドに関係する事柄に接することがありました。特にイギリスの植民地として過酷な状況から逃れるためアメリカへ多くの人々が移民し、ケネディー大統領がその中の成功者の子孫いと言うことも知りました。しかし、アイルランドが複雑な状況に置かれていた、という事が実際にどの様なことを . . . 本文を読む
しばらく使ったマウスを変えようと思い物色し、従来と同じロジクール社の製品で「M235」を購入。また、マウスパッドは、ひたすら摩擦の少ないものを使っていたが、マウスの摺動面に付着する汚れで滑りが悪くなり、掃除する頻度が結構高かったので面倒になり、何と百均の大きなものを使用した所、大変具合が良い。既に2年位は使って汚れが目立って来たので同じ物を購入しました。
マウスは幾分形状が変わったもののの基本的な . . . 本文を読む
2004年日本公開のフランス映画です。パリのアパルトマンに父と暮らす少年モモは、離婚した母親と同居する兄と比べられてしまいがっかりしています。思春期のモモは、家の近くにいる売春婦達にかわいがれるいる。ある日突然父親が首になったと告げ、モモを捨て家を出ています。モモは近所の雑貨店で万引きを繰り返す内、店主と仲良くなって行きその老人と暮らすようになる。それがイブラヒムおじさん。限りない愛情をモモに注ぎ . . . 本文を読む
大垣貴志郎著、中公新書刊
古代から2000年までのメキシコ通史と言った趣の作品です。メソアメリカの古代文明は数年昔NHKラジオの連続講演会で大まかなイメージを得、最近「古代文明への旅 ―アステカ、マヤ、インカまでの道のり―」で視覚的に知る機会がありました。しかし、現代史はほとんど知らない。そこで本書を手に取りました。
スペインに征服され激しく搾取された。現地ではスペインから移住した人々、その末裔、 . . . 本文を読む
2018年日本公開のイギリスとアメリカの合作映画です。CIAの優秀な尋問官であった主人公が、陰謀に巻き込まれ、仕込まれたテロの阻止に挑みます。主人公が、ミレニアムシリーズでリスベット・サランデル役を演じたノオミ・ラパスなので見ましたが、脚本がいまいちと感じました。
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世に名高い本作を第1部から第5部まで読みました。第1部から3部までが、オリジナルとも言うべき作品で、スティーグ・ラーソンというスウェーデンのジャーナリスト&作家が執筆し死後に出版され、爆発的なヒットとなった。タイトルは、本作の主人公の一人ミカエルが勤務する雑誌社の雑誌の名前。もう一人の主人公はリスベット。この人物のキャラクタが素晴らしい。社会的な差別を通奏低音とし、見事な語り口で読み手を迷路の深み . . . 本文を読む
2015年製作のベルギー・フランス・ルクセンブルク合作映画です。神様の正体は、根性がねじ曲がった中年男。その父親に怒りを覚えた娘が、家出をする前に、世界中の人々に死期を教えるメールを出してしまう。そして・・・。ユーモアと皮肉が程良い加減で加えられた物語です。
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ピエール・ルメートル著、文春文庫刊
シリーズ二作目の「その女アレックス」を先に読みましたが、主人公のカミーユが経験したらしい事件が本作で描かれている様なので読みました。カミーユのキャラクターと洞察力が本シリーズの魅力で、更に突然のどんでん返しが相変わらず凄い。このシリーズは一作目から読んだ方が良いと思います。
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2018年日本公開のイギリス映画です。本作は、第二次世界大戦当時の雰囲気を見事に表現しています。欧州大陸での圧倒的な勝利を収めるヒトラーの力を前に、第一次大戦の苦渋に満ちた体験を避けたい政治家と、断固ヒトラーと戦うことを表明したチャーチルの暗闘を描いています。イギリスの議会が、言葉を武器に政治を行ってきたことが本作で良く分かります。チャーチルを演じたゲイリー・オールドマンの演説が心に響きました。言 . . . 本文を読む
馳星周著、小説すばる連載
小説すばる2018年2月号まで連載された小説です。母親と二人きりの主人公の中学生雨音は、身勝手な母親が恋人を追ってアメリカへ行くのに同行せず、伯父の住む蓼科のログハウスに移り住む。そこには伯父の道夫とワルテルという犬が棲んでいた。隣家の別荘に来た高校生正樹は雨音と同様悩みを抱えており、次第に雨音達と交流を深めていく。二人の多感な少年少女が、ワルテルと道夫と触れ合いながら自 . . . 本文を読む