読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

物語 メキシコの歴史 太陽の国の英傑たち

2019年02月08日 19時11分04秒 | ■読む
大垣貴志郎著、中公新書刊
古代から2000年までのメキシコ通史と言った趣の作品です。メソアメリカの古代文明は数年昔NHKラジオの連続講演会で大まかなイメージを得、最近「古代文明への旅 ―アステカ、マヤ、インカまでの道のり―」で視覚的に知る機会がありました。しかし、現代史はほとんど知らない。そこで本書を手に取りました。
スペインに征服され激しく搾取された。現地ではスペインから移住した人々、その末裔、スペイン人と原住民の混血児、原住民の4種類の社会階層が生じた。やがて移住した人々の末裔は、スペイン本国とスペインから移住した人々に劣等感と被害意識が生じた。ここから、スペイン本国との抗争が生じた。同じスペイン人の中に対立が生じることは指摘されないと気付きもしませんでした。考えてみれば当然のことです。混血の人々は更に激しく、原住民はなおさら。こうして複雑な政治のうねりは独立後も延々と続きました。
その国の歴史を知るには、文化と風土に加え、政治の変遷を知ることが欠かせません。本書は政治史の大まかな姿を描いており、参考になりました。
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URL => https://researchmap.jp/read0175018/
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評価は4です。

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