おっちーの鉛筆カミカミ

演劇モノづくり大好きおっちーのブログです
いろいろ活動してます
そのうち、みなさんにお目にかかれたらうれしいです

第十二節

2005年12月13日 23時16分45秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
 第十二節

この頃 また一人また一人友達が消えていく気がして
永遠の物語を望むには 人間て余りに未完成な生き物で
それを求めるほどに現実の色は失われていく
こだわらないで ただ思うままに生きていれば
それほど傷つくことなく生きていけるのだろうけれど
理想や夢や昔見た物語は 私にそれを許してはくれなくて
私は笑顔を振りまいて一生懸命頑張っているつもりだけど
やっぱりどこかにムリは生まれていて
結局取り返しのつかないほど傷つくのは私で そしてそれは本当に取り返しがつかなくて
知らない方が幸せな事ってたくさんあるけれど
それに気付くのは知ってしまったその後だから
もう私はそれ以前の私とは少し変わってしまっていて いくら望んでももう戻れない
失ってしまったものは もう二度と取り返せない
理想に近づこうと頭で考えれば考えるほど 頑張れば頑張るほどに
心の安らぎは遠のいてゆくように思えて……

第十節・第十一節

2005年12月13日 02時50分34秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
 第十節

夜、
 車道の真ん中で立ち止まる。
  左右から近付いて来る
   車のヘッドライト。

闇に光る二つのものに
 何となく目を奪われる。

・・・ふと、
 このままここで
  立ち止まってみようかと思う。
   別にぶつかったって、
    何てことは起きないんじゃないかと思う。

けれど僕は、いつの間にか歩き出している


渡り終えたガードレールの向こう。
僕は、
 自販で買ったジュースを飲んでいた。
  目の前の車道を、
   二台の車が同時に通り過ぎるのを、
    何となく眺めていた。


 第十一節

              愛するためにも 大義名分
             自分の中のイメージを愛するため
               大きな恋人を育てるため