おっちーの鉛筆カミカミ

演劇モノづくり大好きおっちーのブログです
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第二十五節・第二十六節

2005年12月25日 00時25分45秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』
  第二十五節


梅干のたねが
ぽっかり浮かんだ 夜の空に
願いをかけた 舞台の上

汽車の煙が 瞳を覆い
赤色の雨が 心を浸した

そのとき
アメリカは 一字違いで
アフリカのとなりにあって
みんな困ってしまったし
すべての夢が 当たり前にかなうには
あっという間だったし
水戸泉に 砂糖をかけたら
溶けてなくなってしまった

そして 誰かの失敗は
別の人の痛みの下で 押しつぶされたし
そこにいた人は みんな
大変な親友あり 大変な恋人だった


  でも皆
  その身のどこかで
  互いに
   何かを
   どこかで
  憎しみあっていた



  第二十六節

気がつくと人混みの中
君を探してる

今出会っても
素直な言葉は出てこないのに
またお互い傷つくだけなのに

だけど・・・会いたい

できるなら
あの頃の君に
もう一度・・・

今の僕なら・・・