狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

普天移設、県内に決定!首相、外相、防衛省が合意

2010-03-20 08:35:32 | 普天間移設

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在日米軍再編:普天間移設 「県外移設は困難」 鳩山首相、岡田外相の認識認める  (毎日3月19日)
 鳩山由紀夫首相は19日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県外移設は困難との認識を岡田克也外相と北沢俊美防衛相が示していることについて「その認識だと思う」と認めた。首相は「沖縄県民の(県外が)望ましいという気持ちを大事にしたい。その中で、難しいけれども頑張っている」と述べた。

 鳩山首相は09年衆院選で「県外・国外移設」を目指すことを明言しているが、岡田外相は19日の参院外交防衛委員会で「民主党のマニフェストではそういった表現をしていない」と述べ、県内移設となっても公約違反には当たらないとの認識を示した。【山田夢留】

                     ◇

■とんだ回り道、「県内決定」■

これは鳩山首相による、事実上の「県内決定」と見てよい。

岡田外相といえば、昨年の10月、百戦錬磨のゲーツ米国防長官との会談で恫喝され、すっかり安全保障に関するの認識の幼稚さを反省した男。以後は鳩山内閣でも普天間の海兵隊の抑止力の重要性を主張している県内派である。

これまで米国の頑なな県内主張と首相の無責任な「県外発言」の板ばさみなって疲労困憊していた矢先の首相の「県内同意」である。

ここに来て普天間移設は国外はおろか国内他地域への移設さえも極めて困難という認識が、やっと鳩山政権内で共有され始めたらしい。

結局「県内」では、とんだ回り道をして県民を適わぬ夢で騙した結果となった。

しかも問題解決はこれからだ。

米側も沖縄も容易に合意するとは思えない。

日米合意の現行・辺野古案を反古(ほご)にしてまで鳩山政権はこれまで一体何をしてきたのか。

新政権成立以来、「国外、県外」の期待を煽ってきた。

 岡田外相の「県内移設は公約違反には当たらない」という19日の国会答弁は、沖縄地元の県外派の「公約違反」との抗議に対して予防線を張ったと考えられる。

 

■首相の裏切り■

首相の「裏切り」に対して早速地元の反対派が怒りを露にした。

岡田大臣の想定通り、今朝の沖縄タイムスの第二社会面の見出しは「公約違反」が躍っている。

「なぜ沖縄だけ」

<有権者を侮辱/公約違反だ/断固阻止する>

地元、県内2案に反発

地元の反対派が怒り狂うのはもっともである。

首相の「裏切り」は寝た子を起こしただけでなく、さらに大きく揺さぶっておいて、今度は一転、静かに寝なさい、という勝手で無責任な親の言動に等しい。

同時に、子どもの頃聞いた流行り歌の「嬉がらせて泣かせて消えた」という歌詞の一節が脳裏を過ぎった。

当てもないのに嬉しがらせるのは、男女の恋の駆け引きで、三橋美智也(古い?)の美声もサマになる。

が、これが首相の迷走の結果だとしたらシャレにもならない。

ついでながらタイムスの一面トップの見出しはこれ。

「普天間」2案 最終調整

<シュワブ陸上> <勝連半島沖合>

首相・閣僚ら23日協議

首相が真綿で締め上げられるようにジワジワと「県内案」に追い込まれる様子が見出しから滲み出る。

昨日のタイムス報道では、このような曖昧な表現ながら「米国の理解」、即ち県内案への回帰を示唆していた。

首相、県内移設を示唆 普天間問題「沖縄中心に理解求め」 (2010年03月19日09:44)   

 【東京】鳩山由紀夫首相は18日、米軍普天間飛行場の移設案について「米国に理解が得られ、さらに沖縄が中心になると思うが国民にも理解が求められるような形の解決策を示す」と述べ、県内移設を軸とする結論になる可能性を示唆した。

それを裏付けるように、冒頭に引用の毎日のネット速報は首相が「県外派」の岡田外相の認識に同意したことを報じたのだ。

 

それでは自民党政権が長年の検証の結果合意した「日米合意」を破棄した大騒動は一体何であったのか。

読者のsaftさんが「鳩山は普天間を弄んだだけだ」と指摘するように、実は鳩首相は昨年の12月に辺野古案を容認するとアメリカ側の窓口であるルース駐日米大使に話していた、というから驚きである。
普天間の現行計画容認を一時明言 首相、米大使に
2010年3月12日 02:10

口では「沖縄の想いを重く受け止める」と、もっともらしい言葉を連発しながら、

その裏では米側とは現行案通りという「密約」を交わしていたとなると、県外、県内に関わらず県民を愚弄しているとしか思えない。

■仲井真県知事「そんな恐ろしい!」発言の意味■

岡田首相とはほぼ同意見の北沢防衛大臣から、たとえ「密約」の話を聞かされたとしても、仲井真県知事は恐ろしくて「ノーコメント」以外の言葉を知らないのだろう。

知事、北沢会談に「ノーコメント」

そういえば、一月に平野官房長官が来県し、仲井真知事と会談した際、「ゼロベース」を主張する平野長官が、知事に対して「決断してくれ」と見当違いな発言をし、知事が「そんな恐ろしいことをとビビッた」ことを想いだす。

官房長官視察、移設ゼロベース強調 県幹部警戒心あらわに(2010.1.10) 

だが移設協議については「ゼロベース」を強調。沖縄側からは、県内移設の可能性が排除されないことに、警戒心も生まれている。
 「私どもの方から、知事に決断をお願いするかもしれません」。早朝に始まった県庁での会談。30分の予定時間が迫り、知事が話が締めくくろうとした矢先。それまで低姿勢だった平野氏が切り出した。

■官邸とパイプ
 知事は一瞬表情をこわばらせたが、「『どうぞ』と言うには恐ろしいですね」と苦笑いでかわした。

そのとき既に「県内案」は内定していたのだ。

だとしたら県知事のこの態度も理解できるというもの。 ⇒ 「政府案確認して判断」 知事、県民大会参加に慎重姿勢(2010.3.19)

 

鳩山内閣は沖縄県民、いや、全国の有権者を愚弄したので、即刻退陣すべきと想う方、

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