沖縄県の翁長雄志知事は10日午後5時、浦添市内の病院で会見し、人間ドックと検査入院の結果、すい臓に腫瘍が見つかったと発表した。診断結果を受け、今月中に治療のための手術を受けるとし「医師から根治できる状況と聞いている。手術後に早期に復帰し、私に与えられた知事としての責任を全うしたい」との考えを示した。

 11月に知事選が想定される中で、2期目への立候補など自身の進退については「知事選に出る、出ないを考えていない状況で今の状況になった。早めに病気を治し、復帰を果たしたいというのが今の気持ち」と述べるにとどめた。

 同席した医師は腫瘍について、知事が以前に胃がんの全摘手術受けたためすい臓の細胞の検査などができない状態とした上で「限られた精密検査をしたが、今のところ正確に悪性か良性かという診断ができない状況。手術をして最終的に判断する」と説明した。すい臓以外の臓器を検査したが、異常はなかったという。

 翁長知事は今月5日の人間ドックで再検査が必要との医師の指示を受け、7日まで入院。8~11日に予定していた中国訪問を取りやめ、那覇市内の知事公舎で休養していた。

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