「軍命で多くの命失った」 津多さん、那覇で講演 降伏調印の日に
【那覇】米軍と旧日本軍の「降伏調印式」が行われた9月7日に合わせ、「沖縄戦終結の日 9月7日を考える講演会」(9・7を考える会主催)が7日、那覇市の若狭公民館で開かれた。講師を務めたのは沖縄平和ネットワークの津多則光さん。沖縄戦では「最後の一人まで戦え」という軍命や、旧日本軍に降伏の概念がなかったことで終戦の道が閉ざされたとし、多くの命が失われたことを説明した。
津多さんは「降伏調印式」があった9月7日が「沖縄戦の戦闘が公式に終結した日」と説明。米軍資料を基に、6月末から9月7日までに少なくとも1205人の日本兵が犠牲になったとし「多くの住民も亡くなった」と話した。
軍備強化が進む現状に触れ「国民がいかに軍事化に歯止めをかけられるかが今後の課題だ」とも述べた。(社会部・當銘悠)
(写図説明)9月7日に「降伏調印式」が行われたことなど沖縄戦の歴史を話す津多則光さん=7日、那覇市・若狭公民館
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