以下は少し前の、中国の新聞、新華社に掲載されていた記事である。
七つの悪習が中国のイメージを損ねていると題している。
1、中国人は公共心に欠け、公衆衛生にも気を使わず行く先々で
ごみを巻き散らかしている。
2、中国人は、飛行機の中、車や船の上、レストランなど、どこでも
周囲に全く遠慮せずに、大声で騒ぎまくる。
3、中国人は規則を守らず、秩序を重んじない。常に先を争う。
4、中国人は、他人に対する最低限の礼儀、敬意も見られない者
が多い。ありがとうが言えない。禁煙区域でも無視する。
5、中国人は、田舎の習慣にどっぷり浸り、国際的な行動規範
を身に着けず、海外に出て行く。
6、中国人は服装を整えず、上品ではない。スーツでしゃがみ込み
たばこをふかす。パジャマでホテルの廊下を歩く。
7、中国人はもめごとを起こしたとき、とりわけ激しく怒り
思い通りにいかないと、罵り悪態をつくか、殴ったり蹴ったりする。
私は別に中国人が嫌いなわけではない。しかしおおよそ当っているような
気がする。それもそのはずで、これは中国の新聞社が中国人民に向けた
記事の内容である。つまり中国人が中国人を客観視しているのである。
国際的な大きな祭典が控えている中で、少しでも自国のイメージアップを
図らねばと、戒めの記事でもあるのだろう。
成果は上がっているのか、甚だ疑問であるが、こうやって理解している
中国人も少なからずいるのだと、少しほっとしてしまった。
国を挙げてマナー向上を謳わねばならないということ事態が、そもそも
おかしな話なのではあるが、そんなところもいかにも中国らしい。
「中国へは期待しないで行くに限る」、で良いのではないだろうか。
