ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

旅の難題

2007-11-30 09:45:43 | 時事(海外)
タイの北部で、旅行中の日本人女性が殺害された事件で、
被害者のこの女性が旅行中にブログを綴っていたそうである。
ブログには「タイ人めっちゃいい人ばっかり!」「めっちゃいいとこ!!」
などとタイに対する好印象を書き記していた。

以下は彼女のブログである。(一部抜粋)

「人はいい人ばっかりやし、ご飯はおいしいし、楽しいこといっぱいあるし、
犬もみんなええ奴やし!今日は竹を簡単につなげただけの、
いかだに乗って川を下って帰ってきました。もの凄く楽しい!! 」

「バンコクからチェンマイに向かう途中だというタイ人の女性が、
ヒッチハイクをしていたわけでもないのに、わざわざ私の所に
バックしてくれて『乗らないかい?って言ってくれたんです!
まさに神様降臨!! 』車中ではウェルターズオリジナル(飴)
を一包みくれて、さらに良さげなゲストハウスの近くまで連れて
行ってくれました。なんやろ。タイ人めっちゃいい人ばっかり!
たくさんの人に助けられながら旅してるな~」

旅を楽しんでいる様子が、思いうかがえる内容である。

よその国へ行き、不安ながらに過ごしているさなか、少しでもその国
の人に親切にされると、いっぺんにその国を好きになってしまうことがある。
そして、そんなことが続くと、徐々に警戒心がなくなり、出会う人みんなが、
良い人に見えてきてしまうように錯覚する。特に旅慣れていない旅行者に
起こりやすい現象である。

おそらく彼女が、このような事件に遭遇したのは、そんな時だったのでは、
ないかと勝手に思っている。タイは彼女の書き記したブログの内容通りの
国である、と私も思う。しかし、どこの国にも悪い人はいる。そして、そういう
人間は、得てしてスキのある人を見つけて近寄ってくるものなのである。

「出会ったばかりの一見親切な外国人を、どこまで信用していいのか?」
実際に旅をしていて、おそらくこれが一番の難題であるような気がする。

彼女の最後のブログに書かれた「感謝感謝の旅はまだまだ続きます!
この先もいい出会いがありますように」という言葉は、彼女の結末を
知っている者からすれば、あまりに痛々しいものである。合掌。




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2007-11-29 13:59:43 | 料理
昨日、仕事で大阪へ行った際、帰りに夕食を食べようと
道頓堀へ寄り道した。

関東生まれの、関東育ちの私は、大阪はちと苦手である。
まあ、苦手と言ってもこれまでに3回しか行った事がなく、
全く知らないのも同然なのだが、「アクの強い」イメージが
先行して、どうも落ち着かない。
おばちゃんたちが、うんこ座りに近い格好でタバコを吸って
いる姿も苦手である。

本当は良いところを知らないだけだと思うのだが、
一度根付いた印象はなかなか消えないものである。

昔、学生時代の先輩が就職した際、早々大阪支店に配属になった。
1年後に会ったとき、先輩はびっくりするほど太っていて、
ちょっと驚いたことを思い出した。

彼曰く、「大阪は食べ物がおいしくて…」と語っていた。
その時、私の中に「大阪は、食べ物がおいしい」とインプット
されたのだが、これまでに大阪で入った店で、一度も特に
「これはうまい」と感じた店はなかった。あくまでも
普通なのである。

単に、おいしい店を知らないだけなのか、はたまた味覚おんち
のせいか、もしかすると過剰な期待が、味覚にブレーキをかけて
いるのかもしれないが…

そして昨日も、やっぱり「普通」であった。


それでもまだ、私の中に「大阪は食べ物がおいしい」という
イメージは、実感はないがしっかりと根付いている。

やっぱり1度根付いた印象は、なかなか消えないものである。



















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氷が解ける話

2007-11-27 09:13:39 | 時事(海外)
「北極熊の平均体重がなんと70キロ以上も減っている」
と言う報告がある。北極の氷が解け始め、活動範囲が狭まり、
餌の確保が困難に、なりつつあるということらしい。

やはり地球温暖化である。

先日の朝日新聞にも連日、「ヒマラヤの氷が解け始めている」
というタイトルで20年前の、エベレスト周辺の氷河の大きさと
現在の氷河の大きさを比べた写真が一面を飾っていた。

予想よりも早く地球は壊れてきているらしい。
大変心配なことである。

以下の話はそんな中、別の角度から、この地球温暖化現象
を見た時の話である。

有史以来初めてのことだとらしいが、カナダの北岸に沿って
ヨーロッパからアジアへ、直接向かう航路をさえぎる氷が
なくなったそうである。
植民地時代以来、ヨーロッパから北米大陸へ移動しようとした
探検家や船乗りたちは、何世紀もの間、「北西航路」
を探し求めてきた。北米大陸を川伝いに抜けるか、北岸沿いに
進むかのルートである。ヨーロッパとアジアを直接結ぶ航路
があれば、時間も費用も大幅に節約できるからだ。

しかし、結局、北西航路が見つからなかったことが、
最終的にはパナマ運河の建設に結びついた。その後、
北西航路のルートはいくつか発見されたが、大回りな上に
大部分が氷に阻まれていて、商業的に使用できるものでは
なかったそうである。それが、このたびの温暖化で、
この北西航路が自然開通してしまったのである。

おそらく海上交通に携わる方々にとっては、
複雑な心境であろう。物を最短距離で運べるということは
物流コストの削減にもなる。本来は、喜ぶべきはずであるが、
地球環境の観点から見れば確実に悪いニュースなのである。

もはや温暖化を止めることは、不可能な気がする。
対策を講じあっている間に解ける氷はすべて解けてしまう
気すらする。

すでにCO2削減対策と同時に海面上昇などの、
世界の崩壊対策も見据えて考える時なのかもしれない。





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心温まる話

2007-11-26 08:09:28 | 時事(海外)
以下は、現在、中国でちょっと話題となっている、心温まる
エピソードを綴ったブログの話である。

小さい頃から祖父に育てられた彼女は、大人になって就職し、
自立することができた。そこで田舎から祖父を呼び寄せ、
一緒に暮らすことにした。

初めて飛行機に乗る祖父は機内食を「高いんだろ」
といって断ったり、マクドナルドも「お金がもったいないよ」
と入らない。「10元もしないから」という彼女の説得に、
生まれて初めてマクドナルドのハンバーガーを恐る恐る口にする祖父。
その子供のような表情を見て、彼女は思わず泣きそうになったという。

女性がこのエピソードを、ハンバーガーを無心にほおばる
祖父の写真も添えて「おじいちゃんを初めてマクドナルドに連れて行く」
とのタイトルでブログに掲載したところ、中国全土のネット利用者から
「感動した!」との書きこみが殺到。
これがまた話題になり、国内のメディア各社も相次いで
取上げるほどだそうである。

メディア関係者は、「誰もが金に目がくらみ、肉親といっても絆が
薄れている時代。孫娘とおじいちゃんの温かい交流のエピソードに、
家族が一心同体だった、古き良き中国の姿を見たのではないか」
と分析している。

心温まる、プチ感動話である。

こういう話に、誰もが心を打たれるということは、それだけ今の世の中
が荒んでいる証拠である。結局、日本人も中国人も一緒ではないか。
現在の中国では、急速に核家族化が進んでいる。それは豊かになることと
引き換えに、大家族制が崩壊していくということであり、かつて日本も
辿った道である。そして、豊かさにひと段落する頃、あの頃は良かったと
懐かしむのである。

「豊かになること=幸せになること」という図式は、必ずしも一致するもの
ではないということを、中国人もそろそろ気づき始めたのかもしれない。
(いやいや、それは、おそらくごくごく少数の中国人のはずである。
圧倒的多数の中国人はこれからも、金の亡者であるに違いない)

それにしても、この話を読んで、おじいちゃんに会いたくなったなー。


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原点回帰

2007-11-25 08:12:12 | 時事(国内)
先日の朝日新聞の「けいざい一話」という一面に20代の頃、
働いていた旅行会社の創業者(現会長)のインタビュー
記事が載っていた。

会社は、1980年東京、新宿のマンションの一室を借りて
バックパッカーを相手に格安航空券を販売する店から
スタートした。その後、全国へ拠点を拡大し、海外進出、
上場、そして、昨年にはついに、海外旅行の取り扱い件数で
日本一になったそうである。

現在では、金融業、航空会社参入と業種の幅を拡大して、
大企業と呼ばれるまでになった。この間27年、ベンチャー
企業としては大成功である。

新聞のインタビューで創業者は、最近の若者はめっきり
個人旅行をしなくなり、全てお膳立てされたパッケージ
ツアーで旅行をする傾向にあることを嘆いていた。
創業者自身も元々バックパッカーということもあり、
元来、個人旅行を柱にスタートした会社でもあるため
当初の思い入れもあるのだろう。

そこで会社は、来年度から「個人旅行」にスポットを当て
大々的に宣伝し、推奨していく方針であるという。

いわゆる会社の「原点回帰」だそうだ。

会社が大きくなるにつれ、当初の思惑とは異なった方向
へ進んで行ってしまう、と言う話はよくある話である。

何年かに一度、仕事だけではなく、いろいろなことに
対し、原点に立ち返って考え直してみるのは、良いことで
あるような気がする。

早々やってみよう。


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冬来たる

2007-11-24 07:55:27 | 生活
一咋日、調べものがあって日本貿易振興会(JETRO)行った
時のこと、パソコンでほしい情報を入手してプリントアウト
すると一枚につき30円かかるという。

こちらは、とある国の企業のホームページを約100社ほど
検索していて、帰宅してからしっかり見ようと、とりあえず
社名とホームページアドレスだけを、ひかえようと思っていた。
ワードかエクセルにコピーすれば一枚に収まると踏んでいたが、
ところがどっこいジェトロのパソコンにはこういうものは
入っていないのである。

1社づつコピーすると100社で3000円である。高い。
もったいないので、必死に手書きで写して帰った。
一枚30円をケチる私もセコイが、ワードやエクセルを使用
させないジェトロもかなりセコイのではないか…。

近頃は、世知辛い世の中になったものである。

このところめっきり寒くなってきた。
本格的に冬到来である。
少し前まで、例年より暖かかったせいか、妙に寒さが身にしみる
今日この頃である。

どこか暖かい南国にでも行きたいな。



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損して得とれ

2007-11-23 07:55:30 | 時事(国内)
明治時代の東京で、大勢の人が白米を食べているところは、
軍隊の兵学校ぐらいだったという。

当時、この兵学校から食べ残しのご飯やおかずを仕入れ、
貧しい人々に販売したのが残飯屋で、腐った食材を珍菜
として高く売ることもあったと言われている。そして、
お菓子屋さんに持ち込まれた残飯は、おこしや大福もち
といった物に姿を変えたそうである。

現在では考えられないが、まだ近代日本以前の社会では、
圧倒的に貧しい人々のほうが多かったため、今でいうと
違法とも取れる商売も、ある意味人々の為になっていた
のかもしれない。

そんな時代からすでに100年以上が経っている。しかし、
食のビジネスというものは、時代が変わっても、偽装の
王座に君臨し続けているようだ。と以前、新聞で読んだ
記憶がある。

「たくさん売りたい」「在庫を抱えたくない」「廃棄を出したくない」
モノを売る商売をしている人なら、たとえ業種が違っても誰もが
思うことである。そして誰もが「どうしたら…」と考える。
ため息をつき、時には頭を抱え、最後には辞めようかとも思う。

しかし、そのような中から知恵を絞り、新たなアイディアが
生まれもする。偽装や嘘に逃げるのは簡単で、そういう悪知恵
だけは、不思議と安易に浮ぶのものである。

しかし、最後には必ずばれる。
「損して得取れ」とはよく言ったものである。

あの無印良品は、包装などを省き「わけあって、安い」
「素材の一部は再利用品だが、安全」などと、理由を
説明して消費者の心をとらえた」といわれている。

やはり、工夫、アイディアである。
自分で思いつかなければ、人のマネだっていいのである。
とにかく、「考えて、即実行する」これに尽きる。

さて、来年は何をしよう…。(また年末ジャンボに賭けるか…)


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物事の本質

2007-11-22 09:43:37 | 生活

とあるアジアの国の人と、日本人との会話である。

アジアの国の人:「なぜあなたはそんなに働くのだ?」

日本人:「会社で出世してよい給料をもらう為だよ」

アジアの国の人:「出世して良い給料を貰ってどうするのだ?」

日本人:「家族の為に家を買うんだ」

アジアの国の人:「家を買った後は、どうするのだ?」

日本人:「その後は、老後にのんびり、好きなことをして過ごすんだ」

アジアの国の人:「なーんだ、そんなことなら、俺はずっとのんびり
好きなことをして暮らしてるよ」

「一生懸命働くのは、少しでも良い暮らしをしたいからである」
というのは、ある意味当然である。

では、「良い暮らし…」とは一体何なのか?

人によっても異なるだろうが、完全たる物欲に満たされた
生活の先にあるものは…

おそらく「退屈」である。

自分が目指すものの先にある「本質」をもう一度考え直してみると、
そこに到るまでのプロセスが、もっと短縮化できるのかもしれない。



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大使館なんかいらない

2007-11-21 06:15:54 | 時事(国内)

日本は、来年度に新たな大使館や領事館の設置をバルバトス
(中南米)、ブルキナファソ(アフリカ)、モーリタニアなどの
八つの国と地域で検討しているという。

現在、日本の大使館設置国は123カ国である。しかし、
140~160カ国に設置する米国や欧州の先進主要国に
後れをとっているため、今後10年で主要国並みの150カ国
体制とする目標を掲げ、今後3年間で重点的に新設する
計画があるらしい。

その背景には、安保理常任理事国入りを目指す思惑なども
あるのだろうが、基本的には邦人保護の強化である。しかし、
数の多さで邦人保護の強化を図ろうとする前に、もう少し対応
内容のほうを手厚くしていただきたいと思うのは、私だけでは
ないはずである。

外国にある日本の大使館や領事館の対応は、一般の旅行者
には思いのほか冷たい。彼らは、きちんと在留届を出している、
商社の駐在員などのいわゆる社会的地位のある方々には、
相当に頼りになる存在らしいが、どこのウマの骨とも
わからない輩には、対応態度もそれなりで、全く頼りにならない
ことこのうえない。また個人的には窓口の対応時間の短さも許せ
ないことの1つである。民間並みに「もっと働け」と言いたい。

私などは、知人の手紙を受け取るだけの郵便場所くらいにしか
考えておらず、できるだけ近寄らずにいたものである。
「日本大使館は、頼りにするべからず」これが私の持論である。
(中にはまれに良い方もいるらしい、ただしこういった大使館は
あまり邦人らが訪れない地域に多いとの話もある)

また財政難の時代である。1つの大使館を新設設置するのにかかる
年間の費用は国によっても異なるであろうが、およそ4億から9億円
もするそうである。医療、年金などで増大する一方の財政需要に対処
するうえで、今後も歳出削減の努力は欠かせない時代でもある。
在留邦人の少ないところへの新たな設置は見送るべきであろう。

ここに日本大使館の内情を綴った面白い本があるのでご紹介したい。
久家義久著 「大使館なんかいらない」 「呆然、ニッポン大使館」

これらを読むと、いかに日本のお役所体質が浮世離れしている
のかが、良く分かる。お暇な方は、ぜひ一読を…。


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猫の話

2007-11-20 11:07:53 | 時事(海外)
「猫イコール縁起が悪い」

多くの国でも似たり寄ったりの迷信があるようだ。

多くの国で汚名を着せられる黒猫だが、かつて
「黒猫は悪魔の手先」などとされていたイタリアでは
それが極端らしい。それにより「黒猫は縁起が悪い」
という迷信を信じる市民によって黒猫の殺害が横行しており、
動物愛護団体によると、昨年1年間に推定6万匹の
黒猫が殺害されたという。

人間にも白人による有色人種の差別があるが、
猫に対してもあるようである。
勝手に迷信の対象とされた猫にとっては、
大変気の毒な話である。

猫にまつわる迷信は、世界各地でたくさんあり、
以下はその抜粋である。

黒猫が道を渡ったり、自宅に入ってきたら大変縁起が良い (英国)

道で白猫を見かけると縁起がいい (米国)

猫のくしゃみを聞いた人には幸運が訪れる (イタリア)

黒猫が住みついたら、幸運がやってくる (米英)

結婚祝いに黒猫を送ると、新婦に幸せが訪れる (英国)

猫を殺したら17年間不幸が続く (アイルランド)

飼い猫が黒猫だと、恋する娘に幸運はこない (英国)

猫を洗うと雨になる (インドネシア、マレーシア)

猫には、女性が結婚すべきか否かを判断する能力がある。
結婚を迷っているなら、猫の尻尾から3本毛を抜いて紙に包み、
戸口の下に置くとよい。翌朝、3本の毛がYの形に並んでいたら、
答えはYES、Nの形だったらNOだ。(米国)


まあ、いずれにしても猫にとっては迷惑な話である。





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