「世界の辺境とハードボイルド室町時代」高野秀行/清水克行著を読んだ。
文明論の比較についての対談本だった。対談本って、ちょっとネームバリュー
のある人に楽に売れる本を出させるために企画されたモノのような気がするので、
わざわざ買って読むほどのものではないと思っていたところ、古本屋で偶然、発
見したのでつい、買ってしまった。
文明論の比較といっても、世界の辺境で起きている、例えばソマリア内戦が
実は応仁の乱と似ているとか、そもそも日本の室町時代が途上国にありがちな
無秩序の中の秩序で保たれているとか、そういうことを学術的裏付けなしで
語ってはいるのだが、それでも、独自の視点と取材力で聞く人を納得させてし
まうだけの高野氏の知識が際立っていた。
さらに、アフリカでは「どこのサッカーチームも自陣のゴールにバリアを張る
呪術師を雇っている」などの展開の広がりも面白い。
この本は、企画でもなんでもなく、たまたま編集者が同席した場で二人があって
話していた内容が、めちゃくちゃおもしろかったので本にしましょう、という
ことで生まれたらしい。
で、読み終えた後には二人への興味が増し、それぞれの著作を遡って読みたくな
るように出来上がっている。この辺は偶然なのか、わからないけれど、ともかく
今度は清水克行氏の本でも読んでみようと思う。
CENTER>
文明論の比較についての対談本だった。対談本って、ちょっとネームバリュー
のある人に楽に売れる本を出させるために企画されたモノのような気がするので、
わざわざ買って読むほどのものではないと思っていたところ、古本屋で偶然、発
見したのでつい、買ってしまった。
文明論の比較といっても、世界の辺境で起きている、例えばソマリア内戦が
実は応仁の乱と似ているとか、そもそも日本の室町時代が途上国にありがちな
無秩序の中の秩序で保たれているとか、そういうことを学術的裏付けなしで
語ってはいるのだが、それでも、独自の視点と取材力で聞く人を納得させてし
まうだけの高野氏の知識が際立っていた。
さらに、アフリカでは「どこのサッカーチームも自陣のゴールにバリアを張る
呪術師を雇っている」などの展開の広がりも面白い。
この本は、企画でもなんでもなく、たまたま編集者が同席した場で二人があって
話していた内容が、めちゃくちゃおもしろかったので本にしましょう、という
ことで生まれたらしい。
で、読み終えた後には二人への興味が増し、それぞれの著作を遡って読みたくな
るように出来上がっている。この辺は偶然なのか、わからないけれど、ともかく
今度は清水克行氏の本でも読んでみようと思う。
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