北朝鮮はギャンブラーである。
この度、ようやく韓国は、戦艦事故の原因を北の攻撃によるものだと
証拠を示し発表した。最も証拠のひとつとされる魚雷のサインペン
で手書きしたハングル文字だが、あれは、いくらでも捏造出来る程度
の低いものである。あれをもって証拠とするのは、安易すぎるような
気がするが、しかし、北の仕業は間違いない。
北はなぜ、こんなことをするのか?様々な見方があるが、今回の脅し
の相手は韓国でも米国でもない、おそらく中国である。そして、その
効果を高めるために意図的に中国製魚雷を使ったのだ。
先日、将軍様の訪中で、一度は中国から拒否されたものの、後に破格の
支援を勝ち取っている。 その際の脅し文句が、「次もまた中国製魚雷で
今度は日本の艦船を狙いますよ…」くらいは言ったのかもしれない…。
そして、その情報が日本に伝わり岡田外務大臣が記者会見であたふた
した、と思われる。(全く根拠はありません)
基本的に中国は日本を自立させたくない、と思われる。 その一方で、
中国は軍艦を日本近海に出没させて、日本を自立さそうとする行動にも
出る。ただし、それは、日本が左傾化しすぎて米国から離れすぎないよう
にする程度の牽制である。実はここのところのさじ加減が中国にとって
難しいような気がしている。
中国としては、日本が米国に協力しすぎてはほしくないが、でも、
日本が米国から離れて、その日本を受け止めるほどの覚悟や自信が
今の中国にはないのである。
また、日本を自立させたくないのは米国も同じだ。でも、左傾化し
すぎて日本が米国に非協力的で、中国寄りになるのも避けたい。
つまり、日本が米国の属国のまま、でも、ある程度、軍事も整備して、
米国に協力するように仕向けないといけないと思っているのである。
そういう微妙なバランスの上にこの辺の極東アジアのパワーバランスが
成り立っているのだ。そして何よりも中国と米国が望んでいるのは、現状
維持である。それが、一番、この地域に長い間、安定をもたらしたという
実績があるからだ。
そして、その為には北朝鮮という国が必要なのである。崩壊も韓国による
統一も実は望んでいないのである。
しかし、中国や米国の思いに反して、最近の北朝鮮は必要悪から一線を
踏み越えた悪になりつつある。
おそらく、将軍様はそのあたりを熟知していると思われる。それゆえに、
さまざまなギャンブル的外交を故意に繰り広げているのである。
実は世界の中の大国である米国も中国も、最貧国である北朝鮮に翻弄
されているのだ。
勝手なことばかり書いたが、多くが主観で中には根拠がないものも多い
ので読み流していただきたい。私が北朝鮮に興味を持ったのが、1988年
だからすでに20年以上経った。しかし、未だ興味が尽きないでいる。
興味が尽きないから、時間があれば延々とこの国について調べてしまう。
1987年に大韓航空機を撃墜して以来、久しぶりにやらかしてくれたが、
多くの人が亡くなったこの事件は決して許されることではない。北朝鮮
人民軍イコール将軍様なので、責任の所在はすべてこの男ひとりにあると
言っていい。
CIAでもMI6でも、モサドでも彼にお仕置きは無理であろう。
こんな時、ゴルゴ13がいればなぁ…