先程の記事は少し長くなってしまったので一度区切りました。
この後の話を続けたいと思います。
地震雲でよく言われる「さざ波状雲」については当ブログ前々回の記事で少し書きましたが、その後に調べてみると、どうも大気重力波によって発生する事が多いようです。
大気重力波と地震の関連は例えば次の説明資料がありました。
引用開始(一部抜粋)
http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase7/ikase7kiso2.html
4、さざなみ雲と大気重力波
○さざなみ雲
さざなみ雲は元東大地震研究所 応用理学 技術士である宇田進一氏が名づけた。
「さざ波雲」と言うのは幅が約10キロを超え、肉眼では判断しにくいので衛星画像を使って判断します。
「さざ波雲」発生の原因は大気重力波が関連しているらしいですが、明確にはされていません。
○大気重力波
大気重力波は、わたしたちにとって、とても身近な自然現象です。大気重力波とは、海の波と同じように、高度80~100キロ上空で、大気中にできている波のことです。海面に波がたって揺れているように、大気も波がたって揺れているのです。 普段、気が付くことはほとんどありませんが、大気の中は波が満ち溢れています。
他には、山岳波もあります。TVの天気予報などで見ることができる人工衛星「ひまわり」からの映像の中で、雲の部分を気をつけてみていると、大規模な山脈の風下に、畑の”うね”のように連なった規則的な雲を見ることができます。
これは山岳波とよばれているもので、大気重力波より生成する高さが低い。
大気重力波は大気中の波の1種で、海面の波と似たしくみでできています。大気の波なので肉眼で見えませんが、映像なら緑色にとらえる事が出来ます。
世界中"いつでもどこでも"起きている一般的な自然現象です。
上記のように地表面の震動は音波モードあるいは大気重力波モードで雲ができる対流圏のみならず、上空の電離層にまで影響を及ぼすことはわかると思います。それでは、地震の前に生じる地表面の振動(微振動)でできるさざなみ雲や大気重力波で地震を予想することはできるのでしょうか。
まず、さざなみ雲です。他にも多数。
●宇田 進一(2004),宇宙から見た雲の漣状構造による地震予知の的中率(的中数/予測数)(A030)(演旨),日本地震学会講演予稿集秋季大会,2004,,15-15,日本地震学会
●宇田 進一;宇宙から見た雲のさざ波状構造による地震予知の見逃し率および修正見逃し率(E100 P004)
UDA Shinichi(2005),Overlook rate of earthquake prediction by means of ripple like structure of cloud observed from space ,Abstracts, Japan Earth and Planetary Science Joint Meeting (CD-ROM),2005,,E100-P004,Oceanographic Society of Japan.
●宇田 進一;前多 美佳(2006),首都圏で発生する地震の直前前兆の特徴--宇宙から見た雲のさざ波状構造による地震予知法による--(E141-P012)(ポスターセッション)(演旨),日本地球惑星科学連合大会予稿集(CD-ROM),2006,,E141-P012,日本地球惑星科学連合
次に、大気重力波です。他にも多数
●宇田 進一(2007),宇宙から見た大気重力波の分布面積によって地震の発生を予知できるが,これは何を反映したものだろうか(E117-P009)(ポスター セッション)(演旨),日本地球惑星科学連合大会予稿集(CD-ROM),2007,E117-P009,
●謝辞
最近、テレビ報道特番やニュースなどで大地震の危険性とともに地震の予測についても、取り上げられるようになってきました。
4,5年前には考えられなかったことです。
これらは、宇田進一氏の多大な努力ならびに数多くの文献さらにはテレビ出演などにより、多くの方が地震の予知も可能ではないかと評価するようになったためであると思われます。
これらの功績に対し、私どもは深く尊敬と感謝の意を表します。
5、本サイトでの活用方法
本サイトでは、開設以来、ずっと、太陽活動と地震の関係を折を見て報告して来ました。古い読者の皆様はご存知の通りです。
その中で「高速太陽風などによるコロナ質量放出による太陽のエネルギーは地圏のプラズマ対流やオーロラに変換され、大気重力波に変換され、大気質量再分配が起こり、地震が発生する」とするボコフ博士たちの研究は壮大でかつ、日々の地震予想までされているというスケールの大きさです。
しかし、私たちが「衛星写真を使用して直接地震規模や震源や発生時期を詳細に予想すること」は、十年ほど前に特許が取得(特許名;人工衛星による雲観察で地震を予知)されており、不可能であると判断し、主として他の観測結果の裏づけとして活用しています。詳細に予想する場合には、特許所有者への許諾が不可欠です。
また、ボランテイアで無償で限れれた時間内で計算式に基づいて予想することは不可能です。本サイト内で投稿された衛星写真による大気重力波やさざなみ雲を上記の文献等により地震規模などをシュミレーションしたりすることは、時間の都合上できません。
引用終了
前回の記事で「しかし上記の発生要因以外で地震雲が発生するならば、それは地震雲も見ておいても良い、となります。」とは上記の説明でわかると思います。
つまり、さざ波状雲は、岩石、岩盤の破壊とは関係なく、「地震の発生する要因、トリガー系の雲である」、と言う事になります。
この後の話を続けたいと思います。
地震雲でよく言われる「さざ波状雲」については当ブログ前々回の記事で少し書きましたが、その後に調べてみると、どうも大気重力波によって発生する事が多いようです。
大気重力波と地震の関連は例えば次の説明資料がありました。
引用開始(一部抜粋)
http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase7/ikase7kiso2.html
4、さざなみ雲と大気重力波
○さざなみ雲
さざなみ雲は元東大地震研究所 応用理学 技術士である宇田進一氏が名づけた。
「さざ波雲」と言うのは幅が約10キロを超え、肉眼では判断しにくいので衛星画像を使って判断します。
「さざ波雲」発生の原因は大気重力波が関連しているらしいですが、明確にはされていません。
○大気重力波
大気重力波は、わたしたちにとって、とても身近な自然現象です。大気重力波とは、海の波と同じように、高度80~100キロ上空で、大気中にできている波のことです。海面に波がたって揺れているように、大気も波がたって揺れているのです。 普段、気が付くことはほとんどありませんが、大気の中は波が満ち溢れています。
他には、山岳波もあります。TVの天気予報などで見ることができる人工衛星「ひまわり」からの映像の中で、雲の部分を気をつけてみていると、大規模な山脈の風下に、畑の”うね”のように連なった規則的な雲を見ることができます。
これは山岳波とよばれているもので、大気重力波より生成する高さが低い。
大気重力波は大気中の波の1種で、海面の波と似たしくみでできています。大気の波なので肉眼で見えませんが、映像なら緑色にとらえる事が出来ます。
世界中"いつでもどこでも"起きている一般的な自然現象です。
上記のように地表面の震動は音波モードあるいは大気重力波モードで雲ができる対流圏のみならず、上空の電離層にまで影響を及ぼすことはわかると思います。それでは、地震の前に生じる地表面の振動(微振動)でできるさざなみ雲や大気重力波で地震を予想することはできるのでしょうか。
まず、さざなみ雲です。他にも多数。
●宇田 進一(2004),宇宙から見た雲の漣状構造による地震予知の的中率(的中数/予測数)(A030)(演旨),日本地震学会講演予稿集秋季大会,2004,,15-15,日本地震学会
●宇田 進一;宇宙から見た雲のさざ波状構造による地震予知の見逃し率および修正見逃し率(E100 P004)
UDA Shinichi(2005),Overlook rate of earthquake prediction by means of ripple like structure of cloud observed from space ,Abstracts, Japan Earth and Planetary Science Joint Meeting (CD-ROM),2005,,E100-P004,Oceanographic Society of Japan.
●宇田 進一;前多 美佳(2006),首都圏で発生する地震の直前前兆の特徴--宇宙から見た雲のさざ波状構造による地震予知法による--(E141-P012)(ポスターセッション)(演旨),日本地球惑星科学連合大会予稿集(CD-ROM),2006,,E141-P012,日本地球惑星科学連合
次に、大気重力波です。他にも多数
●宇田 進一(2007),宇宙から見た大気重力波の分布面積によって地震の発生を予知できるが,これは何を反映したものだろうか(E117-P009)(ポスター セッション)(演旨),日本地球惑星科学連合大会予稿集(CD-ROM),2007,E117-P009,
●謝辞
最近、テレビ報道特番やニュースなどで大地震の危険性とともに地震の予測についても、取り上げられるようになってきました。
4,5年前には考えられなかったことです。
これらは、宇田進一氏の多大な努力ならびに数多くの文献さらにはテレビ出演などにより、多くの方が地震の予知も可能ではないかと評価するようになったためであると思われます。
これらの功績に対し、私どもは深く尊敬と感謝の意を表します。
5、本サイトでの活用方法
本サイトでは、開設以来、ずっと、太陽活動と地震の関係を折を見て報告して来ました。古い読者の皆様はご存知の通りです。
その中で「高速太陽風などによるコロナ質量放出による太陽のエネルギーは地圏のプラズマ対流やオーロラに変換され、大気重力波に変換され、大気質量再分配が起こり、地震が発生する」とするボコフ博士たちの研究は壮大でかつ、日々の地震予想までされているというスケールの大きさです。
しかし、私たちが「衛星写真を使用して直接地震規模や震源や発生時期を詳細に予想すること」は、十年ほど前に特許が取得(特許名;人工衛星による雲観察で地震を予知)されており、不可能であると判断し、主として他の観測結果の裏づけとして活用しています。詳細に予想する場合には、特許所有者への許諾が不可欠です。
また、ボランテイアで無償で限れれた時間内で計算式に基づいて予想することは不可能です。本サイト内で投稿された衛星写真による大気重力波やさざなみ雲を上記の文献等により地震規模などをシュミレーションしたりすることは、時間の都合上できません。
引用終了
前回の記事で「しかし上記の発生要因以外で地震雲が発生するならば、それは地震雲も見ておいても良い、となります。」とは上記の説明でわかると思います。
つまり、さざ波状雲は、岩石、岩盤の破壊とは関係なく、「地震の発生する要因、トリガー系の雲である」、と言う事になります。