快気分析

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自然災害 仕組みとアプローチ -  「台風の中心位置の確度」とはこう言うもの

2016-08-28 20:56:49 | 地震 津波
 よく「現在、台風○×号はの西約○×kmにあって」とか報道されてますが、この位置についての話です。

引用開始(一部抜粋)

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/haichi2.html
台風の中心位置の確度
台風の中心位置を決定する際に、使用する資料の精度から推定される中心位置の確度を次のように3階級で表したもの。
階級 確度
正確(GOOD) 概ね60km(30海里)以下
ほぼ正確(FAIR) 概ね60km(30海里)超 概ね110km(60海里)以下
不確実(POOR) 概ね110km(60海里)超

引用終了

 つまり仮に「正確」と言うランクでも概ね60kmまでは誤差の範囲のようです。
 台風9号も、この点で中心がいきなり伊豆大島付近から数十km跳んだのでしょうか。

引用開始(一部抜粋)

http://mainichi.jp/articles/20160822/k00/00e/040/187000c
台風9号
鉄道や空の便 運休や欠航が相次ぐ 関東上陸

毎日新聞2016年8月22日 10時11分(最終更新 8月22日 13時26分)
 強い台風9号は22日、伊豆諸島の南海上を北寄りに進んだ。午後0時半ごろ、千葉県館山市付近に上陸した。関東や東海を中心に大荒れの天候となり、鉄道や空の便で運休や欠航が相次いだ。

 台風9号は22日午前11時現在、伊豆大島付近の海上を時速約20キロで北へ進んだ。中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。中心から半径70キロ以内では風速25メートル以上の暴風域となっている。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160822/k10010646511000.html
台風9号 関東南部の一部暴風域に 上陸のおそれ
8月22日 11時05分
気象庁の発表によりますと、強い台風9号は午前11時には伊豆大島付近にあって、1時間に20キロの速さで北へ進んでいるとみられます。中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで中心から半径70キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。この時間は、伊豆諸島と静岡県の伊豆半島、関東南部の一部が台風の暴風域に入っているほか、東海や関東に台風本体の雨雲がかかっています。

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-afr1608220008.html
 気象庁によると、台風9号は22日午前10時現在、新島付近を時速約20キロで北進。中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。中心から半径70キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。22日昼過ぎには暴風域を伴って関東地方に上陸する見込み。その後は、速度を早めながら北上を続け、23日にかけて北日本に進むとみられる。

http://news.goo.ne.jp/article/tenkijp/nation/tenkijp-51401.html
台風9号 昼前後に静岡から関東上陸へ

08月22日 07:40tenki.jp
台風9号は関東地方に接近中です。昼前後に静岡から関東へ上陸のおそれ。これからさらに雨や風が強まり、荒れた天気になりそうです。以下、台風9号の最新の情報です。
台風9号の現在の位置は?

今日(22日)午前6時現在、台風9号は三宅島の南南西約40kmにあって、1時間に30キロの速さで北へ進んでいます。


http://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10010645991_20160822.html
台風9号 関東甲信・東海に接近 上陸のおそれ

08月22日 01:54NHKニュース&スポーツ

強い台風9号は伊豆諸島の一部を暴風域に巻き込みながら北上していて、22日午前中に関東甲信や東海にかなり近づき、その後上陸するおそれがあります。伊豆諸島では風が非常に強まり、局地的に非常に激しい雨が降っているほか、関東や東海の沿岸でも風や雨が強まっていて、気象庁は土砂災害や川の氾濫、それに暴風、高波などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

引用終了

 台風の進路の右半分に入るか、左半分に入るかと言う点で、これは重要です。
 更に台風9号のように小さめの台風の場合、中心に数十km近いか遠いかで、風速はかなり違って来るので強風対策をどの程度するのか?と言う点で、この観点は非常に重要となると考えています。

 更に中心からの距離を言っている点でこれも重要です。

引用開始(一部抜粋)


http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/haichi2.html

暴風域
台風の周辺で、平均風速が25m/s以上の風が吹いているか、地形の影響などがない場合に、吹く可能性のある領域。通常、その範囲を円で示す。

暴風警戒域
台風の中心が予報円内に進んだときに、暴風域に入るおそれのある領域。

引用終了

 最初からこの点がわかるように報道するのがベストでしょう。
 「現在の台風の位置」をそのままと勘違いしてしまった人も多かったのではないでしょうか。
 因みに台風10号は、

引用開始(一部抜粋)

http://www.amecs.co.jp/wx/typhoon/index.html
台風呼名 ライオンロック
LIONROCK
日時 8月28日09時
中心位置の確度 正確
暴風域(25m/s以上) 全域 110km(60NM)
強風域(15m/s以上) 南東 500km(270NM)
北西 390km(210NM)

引用終了

 台風10号は迷走タイプのようですので、更にこの点も前提にして対策が必要のようです。