務安国際空港の事故についての再考です。
亡くなった乗客が親族に宛てたメッセージに「翼に鳥が挟まって着陸できなくなった」とはどう言う事なのかについて少し疑問に思っていました。
そもそも操縦席からは翼、特にフラップに鳥が挟まっているかなんて確認できないのではないか?と思えるからです。
機体の画像を見ると操縦席のガラスはほぼ全面かやや斜め方向にしかなく、フラップに鳥が挟まっているのを確認できたとしたら、乗員乗客からの説明や撮影カメラからの映像からしかできない、となるわけで、前者だと僅かな時間に確認して乗員、つまりキャビンアテンダントパイロットに通報するなんて無理ではないか、と考えらるのと、撮影カメラはどうも設置されていないようです。
と言う事はおそらくフラップなどの翼関連の警報が出て、それをパイロットが「フラップなどの翼関連の機器損傷」と考えたとしても、それをそのまま乗客にアナウンスすると乗客がパニックになる可能性があるので、少し希望を持てるように「翼に鳥が挟まって着陸できなくなった(挟まった鳥が外れれば大丈夫)」と言う表現に変えたのではないでしょうか。
とするとフラップなどの本体だけでなくその油圧系統やその他のシステムでバードストライクにより不具合が発生したのを一括で警報となった、と言う状況なのではないか、と考えられて来ますがどうでしょう。