快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

自然災害 仕組みとアプローチ -  「東京湾でM9」の誤報について その4

2016-08-18 12:44:56 | 地震 津波
 8月1日にあった「東京湾でM9」の緊急地震速報誤報の原因は、やはり地震計の電源部が故障したことだったようです。

引用開始(一部抜粋)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1608/12/news092.html
「東京湾で震度7」誤報、電源故障が原因 一部の地震計を使用停止に
気象庁が8月1日に緊急地震速報を“誤報”したトラブルの原因が、地震計の電源故障だったと判明。故障の原因は特定できなかった。
(中略)
 同庁によると、千葉県富津市に設置している地震計の電源部が故障し、出力される観測データが急激に変化したことが原因という。電源部の故障の原因は、落雷が影響した可能性もあるが、特定につながる記録や痕跡がなく、特定は難しいという。

 同様のトラブルを防ぐため対策を検討するが、当面の措置として、関東地方15カ所にある同じ種類の地震計を利用停止するという。今後、これらの地震計の近くで浅い地震が発生した場合、最大4秒ほど地震検知が遅れる可能性があるとしている。
 気象庁が発表する緊急地震速報には、一般向けの「警報」と、「高度利用者」と呼ばれる予報事業者向けの「予報」の2種類がある。警報は2地点以上の地震計で観測された場合に発表され、テレビや携帯電話のエリアメールなどを通じて速報が流れる。「予報」は1地点のみで観測した場合でも発表されており、鉄道事業者など地震時に緊急対応が必要な業者などが利用している。

引用終了

 対策としては、電源部の異常であれば、電源部の異常を検知して、誤報を発信する前に「電源異常」の警報だけが発信され、誤報となる震度を発信しないように回路を組む事など、リレーシーケンスでも容易に構築できるのですが、最近の機器は電源や計測、警報や測定値の出力などがシステム化されていで、かつメーカー保障なども関連して来るものになっていて、利用者だけでなく、メーカーまでもが安易には改造等のアレンジが出来ないようにされているケースが多いので、「当面の措置として、関東地方15カ所にある同じ種類の地震計を利用停止する」と言うのもある程度は仕方の無い事なのかも知れません。
 とは言え、「今後、これらの地震計の近くで浅い地震が発生した場合、最大4秒ほど地震検知が遅れる可能性があるとしている。」と言うのであれば、対策の改良をメーカーや関係者と進めて早めの復旧をするのがベストかと思われます。
 電車が仮に70km/hで走行していて、4秒早く地震検知して緊急減速できるのと出来ないのとでは、安全性が異なると見られます。
 また電源異常ですが、落雷対策として絶縁トランス他を介在させ、停電対策としてUPSを、更にはそのUPSも多重化する事などは、それ程に困難、或いは高コストな対策とは思えません。
 初震で停電が発生し、その後に本震や連鎖地震となる大地震が来る事は、今後十分に考えられます。

自然災害 仕組みとアプローチ -  オリンピックの世界的方向性 その2

2016-08-16 23:16:13 | 地震 津波
 リオのオリンピックでは五輪反対デモなどがあったようなニュースもあり、以前に新国立競技場8月12日にリンピックの方向性について記事にしましたが、調べて見るとリオの五輪関連施設はかなり社会保障を考慮したシステムのようです。

引用開始(一部抜粋)

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/bldcolumn/14/605109/080800018/

リオ五輪に学ぶ「トランスフォーマー建築」の可能性
2016/08/10
 リオ五輪のために新たに建設されたスタジアムは、プレハブ工法によってつくられた「一時的な建造物」だ。この手法によって建設・管理コストが削減できるほか、建物の部品は地域の学校やプールなどに再利用される予定だという。リオのアイデアは五輪の「スタジアム問題」を解決するだけでなく、すべての建築に必要な視点を示している。
開会・閉会式が行われるマラカナン・スタジアム。リオ五輪では既存の建物をフル活用することでも、環境面・経済面で負担をかけないような工夫が行われている。
(中略)
  オリンピックを開催したほぼすべての都市が、こうした厄介ものを抱えている。国際オリンピック委員会(IOC)は近年、主催者と開催都市に対し、聖火が消え、観客や選手が自国に帰ったあとの「五輪の遺産」についても考慮するよう指示している。
遊牧民のような建築

 2012年のロンドン五輪では、「祭りのあと」が少し意識され、容易に解体できる競技場がいくつかつくられた。リオ五輪では、このアプローチをさらに進化させ、移転や改造、異なる目的への利用が可能な建造物がつくられている。リオデジャネイロのエドゥアルド・パエス市長はこれらを、「遊牧民のような建築」と呼んでいる。

 ハンドボールの会場となる「フューチャー・アリーナ」は、解体後、ジャカレパグア地区に500人規模の小学校を4校つくるための材料になる。「オリンピック・アクアティック・スタジアム」も解体され、2つの水泳場になる予定だ。「国際放送センター」は高校の寮になる。そして、三角形の半島に9つの会場が集まる約120ヘクタールの「バハ・オリンピック・パーク」は、一部が公園になり、残りは民間企業によって開発される。
 「オリンピックが終わったあとにも、無用の長物が残らないよう計画しました」と、ロンドン五輪とリオ五輪でオリンピック・パークの基本計画を担当したAECOM(エイコム)のビル・ハンウェイは言う。「現代のオリンピックでは、社会的・財政的な責任がこれまでよりはるかに重視されているのです」
(中略)
 スタジアムは使用後に解体され、新しい用途のために再び組み立てられる。
  そこで鍵を握るのは、「プレハブ工法」だ。何十年も前から存在する工法だが、従来の工法より安くて速く、持続可能なため、再び注目されている。素材と技術の進歩によって、より軽く、より強く、風雨に耐えられるモジュール構造の建築物を現代ではつくることができる。

 リオ五輪の諸会場は、規格化された鉄骨の柱や梁(はり)、モジュール式の鋼板、コンクリート床といった共通の部品と座席、そして競技自体に必要な床やプールといったものがパズルのように組み合わせられている。8月21日にオリンピックが閉幕したら、会場として使用された建造物は解体、輸送され、新たな用途のために再び組み立てられるのだ。

引用終了

 リオの五輪では仮設施設、特に他の用途に転用可能なものなどを既に盛んに採り入れているようです。
 そして社会保障の意味合いを十分に考えているようです。


8/16 23:16 追記
誤植がありました。
「以前に新国立競技場8月12日にリンピックの方向性について」
 は、
「8月12日にオリンピックの方向性について」
に訂正です。
 悪しからず。

自然災害 仕組みとアプローチ -  8月13日から国内地震がやや活発化

2016-08-15 19:06:22 | 地震 津波
 国内では長潮である8月13日からM4以上の地震も多く、地震がやや活発化しています。
 2016年8月15日 16時04分ごろ 福島県沖 M5.5 最大震度4
は最近ではやや大きめでしたが、震源域としては寧ろ、 
 2016年8月15日 13時36分ごろ 伊予灘     M4.3 最大震度3 震源の深さ70km
の方がやや気になります。
 この地震でどのエリアにどの様な歪、特に横ずれ歪が出来るのか?ですが、位置や深さが熊本エリアの地震と異なる事や、ユーラシアプレート側の地殻の動きやストレスの状況、ストレスに耐え得る限界などについて全容は把握できないので、どうなるかはわかりません。
 時計回りの法則では8月12日のローヤリティー諸島南東方でM7.6の地震発生からまだ間もない事、そして反時計回りルートではM5以上の地震を拾うと明らかに規模が大きくなっている傾向がありますが、まだM6以上が無いのは救いでしょうか。
引用開始(一部抜粋)
http://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes
2016-08-14 16:28:56.5 51.52 N 179.56 E 74 5.6 RAT ISLANDS, ALEUTIAN ISLANDS
(中略)
2016-08-14 11:15:15.7 50.38 N 142.37 E 20 5.8 SAKHALIN, RUSSIA
引用終了

自然災害 仕組みとアプローチ -  両回りの法則とケルマディックの傾向則

2016-08-13 08:08:43 | 地震 津波
 最近の記事タイトルに訂正箇所がありました。
 8/8から前回までの記事ですが、記事のメインタイトルが「自然災仕組みとアプローチ」になってました。「自然災害 仕組みとアプローチ」に訂正です。
 サブタイトルの方に訂正はありません。

 本題ですが。先日発生したニューカレドニアのローヤリティー諸島南東方での地震ですが、EMSCではM7.1となっています。
 この他にもフィジーでM6.0が有りました。
 当ブログで以前から書いてきました「両周りの法則」のうちの「時計回りの法則」が今後このまま続くのか注目しています。
 更にはその前にはカムチャッカやアラスカでもM4.5以上の地震があり、その前のカリフォルニアでM5.1の地震も合わせると、木村名誉教授の「反時計回り」ルートの傾向もやや有るように見えます。
引用開始(一部抜粋)
http://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes

2016-08-12 03:29:24.8 25.34 S 176.89 W 60 6.0 SOUTH OF FIJI ISLANDS
(中略)
2016-08-12 01:26:36.4 22.49 S 173.09 E 20 7.1 SOUTHEAST OF LOYALTY ISLANDS
(中略)
2016-08-11 18:34:57.8 59.69 N 153.37 W 119 4.7 SOUTHERN ALASKA
(中略)
2016-08-10 12:17:25.9 52.86 N 159.39 E 64 4.8 OFF EAST COAST OF KAMCHATKA

引用終了

 実際に地殻の歪が何処にどれだけ貯まっているのか、更にどこまで貯める事ができるのか等は全容が把握できないのではっきりとはわかりませんが、これにケルマディックの傾向則も考慮し、更にはローヤリティー諸島南東方がバヌアツに近い事も考えると、これから暫くはどちらかと言うと要注意かも知れないとも思えます。

 

自然災仕組みとアプローチ -  オリンピックの世界的方向性

2016-08-12 16:30:06 | 地震 津波
 現在開催されているブラジルでもオリンピックに関しては、富裕層と一般民衆との価値観の乖離が激しいようなニュースもあるようです。
 オリンピックを含め、「お祭り」とは元々、「所得や資産の再配分」、或いは社会保障の意味合いがあったはずなのですが、近年はどうもそうでも無い意味合いが強くなった場合も(全てではありませんが)有るようです。
 そこで今後の方向性ですが、自然災害に対して多くの一般国民が恩恵を享受できる仕組みを兼ねる事が出来れば、「オリンピック会場にかける資金も決して無駄ではない」、と言う評価も出て来る事になるかも知れません。
 新国立競技場が木材を主体にしたものになりましたが、この木材を単に安さ追求で、津波と無関係なエリアの山林から切り出した木材を利用するのでは意味は有りません
 津波に安全な高台とか、或いは津波が来る事が有り得ない近隣の奥まった所の山林から切り出した木材を利用すれば、新国立競技場をこれらの木材を使った事で、伐採された山林にどれだけ多くの一般国民が住居を安全なエリアに移転出来て、それにより津波のリスクから逃れる事ができるのか?と言う評価基準が成立すると考えています。
 オリンピックは日本に限らず、世界的にもこうした「社会保障を兼ねる事ができる会場創設」が今後の世界的動向かと筆者は考えています
 そして日本ではオリンピックに限らず、公共事業とはこうした観点で評価されるようなスタイルで推進されれば、それなりに費用対効果で十分に「一般納税者に十分利益還元できる事業」となるのではないでしょうか。