田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『ボヘミアン・ラプソディ』

2018-11-02 20:17:43 | 新作映画を見てみた
 1970年のメンバー同士の出会いから85年のライブエイドでのパフォーマンスまで、ロックバンド・クイーンの軌跡を、リードボーカルのフレディ・マーキュリーを中心に描く。監督はブライアン・シンガー。



 何より、フレディ役のラミ・マレックをはじめ、メンバーのブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンを、それぞれ、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョセフ・マゼロが見事に演じているが、ただの再現だけでは終わっていない。まるで本物の4人がひょう依したかのようなすご味がある。中でもライブエイドのシーンは圧巻だ。これはブライアンとロジャーが全面的に監修したことが大きく影響しているのだろうか。

 タイトル曲の「ボヘミアン・ラプソディ」などの製作秘話が描かれるのもポイント。『ジャージー・ボーイズ』(14)のフォー・シーズンズ同様、才能のある者同士が集い、曲が出来上がっていく様子を見るのは楽しい。

 マレックの「フレディが子供の頃、ボクシングとゴルフと長距離走をしていたことが、拳を突き上げ、膝を上げて走り、マイクをクラブのように扱うパフォーマンスにつながった」という分析も面白い。『ウェインズ・ワールド』(92)の“クイーン狂”のマイク・マイヤーズが、クイーンを理解しないプロデューサー役を演じている、という楽屋落ちもある。

 個人的には、中学時代、最初は単なるアイドルグループだと見なされていたクイーンが、「ボヘミアン・ラプソディ」で評価を一変させた時の驚きや、衛星中継を見ながら、今か今かと登場を待ったライブエイドの思い出などを懐かしく思い出した。

 
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【インタビュー】『あいあい傘』倉科カナ

2018-11-02 15:47:58 | インタビュー



「運命のような、奇跡のような作品と巡り合えてよかった」↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1168475

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