ポール・マッカートニーの来日公演、今回は無事に終了しそうである。1980年の“成田騒動”から、ポールの日本公演にはいろいろと問題が起きるので、ファンとしては一安心。まあ、こちらは、2014年の「幻の国立競技場公演」を経て、翌年のお詫びツアーで、ポールのライブからは卒業したつもりでいたのだが、今回の両国国技館公演はちょっと見てみたかった気もする。いずれにせよ料金が高過ぎるよ。
ところで、ポールと映画と言えば、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(17)に、ポールがジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)の伯父さん役でゲスト出演していた。その前には、ストーンズのキース・リチャーズがスパロウの父親役をやっていたから、ポールとキースは“兄弟”という設定になる。これはポールの「クイーニー・アイ」のクリップにデップが出てくれたことへの“お礼”なのだろうか。
また、2006年に、第一次大戦下の北フランス戦線を舞台に、クリスマスイブの一時休戦を描いた『戦場のアリア』を撮ったクリスチャン・カリオン監督にインタビューする機会があった。
その時、この話は、ひょっとしてポールの『パイプス・オブ・ピース』のビデオクリップで描かれた、第一次世界大戦下の戦場でのイギリス兵とドイツ兵(ポールの二役、ひげの方はちょっとデビッド・トムリンソンかテリー・トーマスに似ている)の交流話と、基は同じ話なのかと思い、カリオン監督に尋ねてみた。
すると監督は「そのビデオクリップのことは知っています。確か1984年に見たのですが、当時、私はこんな史実があることは知りませんでした。後になって『あー、あのクリップはこのことを語っていたんだ』と。実はポールをこの映画のプレミアに招待したのですが、残念ながら彼は忙しくて来られませんでした。代わりに『メリー・クリスマス、ポール・マッカートニー』と書かれた絵葉書をくれましたけど(笑)」と語った。
ポールのビデオクリップは映像的にも結構凝っているので、面白いものが多いのだ。
Pipe Of Peace Paul McCartney 1983
https://www.youtube.com/watch?v=TwyFTRGiIUU