『静かなる男』(52)(1990.7.)
故郷のアイルランドの小さな村に戻ってきた元ボクサー(ジョン・ウェイン)が、一人の女性(モーリン・オハラ)に恋をしたことから巻き起こる騒動を描く。
初めて目にするノーカット、字幕スーパー版。ジョン・フォードお得意の詩情あふれるストーリー展開、ウィントン・ホックの見事なカメラワーク、ジョン・ウェインの男ぶりの良さ、モーリン・オハラの美しさ、脇役たちの妙味…。そのどれもが、今や再現不可能な夢の世界である。年月を重ねるほど、この映画は輝きと味わいを増すようだ。
パンフレット(53・東宝事業課(有楽座 No53-5.))の主な内容
解説/物語/Star Memoジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、バリイ・フィッツジェラルド、ヴィクター・マクラグレン、ミルドレット・ナトウィック、ワード・ボンド/美しき緑と愛蘭の微笑 静かなる男の風土(友田純一郎)/ジョン・フォードと「静かなる男」/「静かなる男」の楽しさ(菊田一夫)