田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『静かなる男』

2018-11-23 11:44:50 | 1950年代小型パンフレット

『静かなる男』(52)(1990.7.)

 故郷のアイルランドの小さな村に戻ってきた元ボクサー(ジョン・ウェイン)が、一人の女性(モーリン・オハラ)に恋をしたことから巻き起こる騒動を描く。



 初めて目にするノーカット、字幕スーパー版。ジョン・フォードお得意の詩情あふれるストーリー展開、ウィントン・ホックの見事なカメラワーク、ジョン・ウェインの男ぶりの良さ、モーリン・オハラの美しさ、脇役たちの妙味…。そのどれもが、今や再現不可能な夢の世界である。年月を重ねるほど、この映画は輝きと味わいを増すようだ。




パンフレット(53・東宝事業課(有楽座 No53-5.))の主な内容
解説/物語/Star Memoジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、バリイ・フィッツジェラルド、ヴィクター・マクラグレン、ミルドレット・ナトウィック、ワード・ボンド/美しき緑と愛蘭の微笑 静かなる男の風土(友田純一郎)/ジョン・フォードと「静かなる男」/「静かなる男」の楽しさ(菊田一夫)

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『パッドマン 5億人の女性を救った男』

2018-11-23 08:10:14 | 新作映画を見てみた
 妻を楽にするために必死になった結果、安全で安価な生理用品の普及に尽力することになった男の奮闘努力の様子を、実話を基に映画化。


  
 まるで瓢箪から駒のような話だが、主人公ラクシュミの健気さにほだされて、見ながらほのぼのとした気分になってくる。これはインドのジョージ・クルーニーと呼ばれているらしいラクシュミ役のアクシャイ・クマールの好演に寄るところが大きい。ラストの国連での演説が嫌味にならないのも、彼の演技力の賜物だ。

 インド映画お得意の歌の挿入もあるが、今回はドラマに沿った歌詞が面白い。インドの風俗描写も新鮮に映る。

 ポール・マッカートニーの「only love remains」や、KANの「愛は勝つ」が頭に浮かんでくるような映画だ。
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