『俺が犯人(ホシ)だ!』(55)(1983.8.23.)
刑務所から出所したロイ(ジャック・パランス)は、堅気になることを望むが、強盗の腕を買われ、シエラ山系にあるホテルの売り上げ金強盗計画に加わることになる…。ラオール・ウォルシュ監督の『ハイ・シエラ』(41)のリメイク作。監督はスチュアート・ヘイスラー。プログラムの表紙はシェリー・ウィンタース。
東京12チャンネル「昼の映画劇場」で珍しい映画が放送された。製作は1955年。今からおよそ30年前の映画である。従って、ストーリー云々よりも、出てくる俳優(ジャック・パランス、シェリー・ウィンタース、リー・マービン、アール・ホリマン…)の若き日の姿の方に目が行ってしまった。
ストーリーはハードボイルドタッチだが、犯罪の手口や、犯人(パランス)の人物描写を見ると、古くささを感じさせられるのは否めない。追われる身であるにもかかわらず、あまりにも犯人が堂々と、のんびりし過ぎていて、われわれがこの手の映画に求めるハラハラドキドキが薄いのである。
まあ、30年という時の流れを思えば、最近のスピーディーな犯罪映画と同一線上で考えてしまう方がおかしいのかもしれないが…。
ジャック・パランスのプロフィール↓
シェリー・ウィンタースのプロフィール↓
パンフレット(56・外国映画社)の主な内容は
解説/この映画の監督スュチアート・ハイスラー/製作ウィリス・ゴールドベック/物語/この映画の原作・脚本W・R・バーネット/ハイスラー=パランス=ウィンタース(槇由起雄)/ジャック・パランス、シェリー・ウィンタース