『脱出』(44)(1992.5.30.)
ナチス支配下のフランス領マルチニック島で、大型ボートの賃貸業を営むアメリカ人のハリー(ハンフリー・ボガート)は、ドゴール派の活動を支えるホテルの主人(マルセル・ダリオ)からレジスタンス運動への協力を頼まれる。アーネスト・ヘミングウェイの原作をウィリアム・フォークナーが脚色し、ハワード・ホークスが監督した。
先日、久しぶりに『キーラーゴ』(48)を再見して、ボギー+ローレン・バコールの魅力を再確認したので、この映画も見てみた。ストーリーや、粋な決め台詞のオンパレードは『カサブランカ』(42)のイミテーションであり、ボギーお得意の硬派芝居の独断場でもあった。まさに、阿久悠が作詞した「カサブランカ・ダンディ」の「ボギー、あんたの時代はよかった。男の痩せ我慢、粋に見えたよ」という感じである。
また、この映画での初共演が縁でボギーが見初めたというバコールの妖しい魅力は、今見てもなかなかのものがあった。『白いドレスの女』(81)など、デビュー当時のキャスリーン・ターナーにもこんな雰囲気があったが、最近は妙に太ってしまって…。
ただ、ボギーの粋芝居は、この映画の場合、脇役のダリオやウォルター・ブレナン、あるいはホークスお得意の音楽を媒介にしたグループ劇(ホーギー・カーマイケルも出ている!)としての演出効果に、だいぶ助けられている、という気もした。
ローレン・バコールのプロフィール↓
ウォルター・ブレナンのプロフィール↓
ナチス支配下のフランス領マルチニック島で、大型ボートの賃貸業を営むアメリカ人のハリー(ハンフリー・ボガート)は、ドゴール派の活動を支えるホテルの主人(マルセル・ダリオ)からレジスタンス運動への協力を頼まれる。アーネスト・ヘミングウェイの原作をウィリアム・フォークナーが脚色し、ハワード・ホークスが監督した。
先日、久しぶりに『キーラーゴ』(48)を再見して、ボギー+ローレン・バコールの魅力を再確認したので、この映画も見てみた。ストーリーや、粋な決め台詞のオンパレードは『カサブランカ』(42)のイミテーションであり、ボギーお得意の硬派芝居の独断場でもあった。まさに、阿久悠が作詞した「カサブランカ・ダンディ」の「ボギー、あんたの時代はよかった。男の痩せ我慢、粋に見えたよ」という感じである。
また、この映画での初共演が縁でボギーが見初めたというバコールの妖しい魅力は、今見てもなかなかのものがあった。『白いドレスの女』(81)など、デビュー当時のキャスリーン・ターナーにもこんな雰囲気があったが、最近は妙に太ってしまって…。
ただ、ボギーの粋芝居は、この映画の場合、脇役のダリオやウォルター・ブレナン、あるいはホークスお得意の音楽を媒介にしたグループ劇(ホーギー・カーマイケルも出ている!)としての演出効果に、だいぶ助けられている、という気もした。
ローレン・バコールのプロフィール↓
ウォルター・ブレナンのプロフィール↓