田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『奥様は魔女』

2019-02-05 13:27:29 | 1950年代小型パンフレット
『奥様は魔女』(42)(1997.2.1.)



 子供の頃、大いに楽しませてもらったテレビシリーズの原点となった映画。おまけに監督は、当時ハリウッドに渡っていた“人間喜劇の名手”ルネ・クレール、と来れば、期待しない方がおかしい。

 ところが、何かテンポがずれた感じがして、大満足とはいえない出来だった。釈然としないま、双葉十三郎さんの『ぼくの採点表』を読んでみると…。「画面になにか間があくのは、アメリカ映画の演技とクレールのフランス的感覚の間のひらきの結果だろうか」とあった。なるほど、これは最近の“売れればハリウッドへ”の各国の監督たちの映画にも通じるものがあるなあ。

 ところで、主役のフレドリック・マーチは、これまではウィリアム・ワイラーの『我等の生涯の最良の年』(46)『必死の逃亡者』(55)での父親役などで、硬いイメージがあったのだが、この映画の“ダーリン役”は、そうしたイメージを逆手に取って、妙なおかしさを生み出していた。変な話、クリストファー・ロイドに似ていなくもない。このあたりに、クレールの演出の妙が発揮されていたのか。

 その半面、魔女役の“幻の女優”ベロニカ・レイクが、思っていたほど魅力的ではなかったのが残念。どちらかと言えば、憎まれ役を演じたスーザン・ヘイワードの方が我が好みだった。

【今の一言】2005年にノーラ・エフロン監督、ニコール・キッドマン、ウィル・フェレル主演で『奥さまは魔女』が製作されたが、これはテレビシリーズを映画化したものだった。

フレドリック・マーチのプロフィール↓


スーザン・ヘイワードのプロフィール↓
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『アクアマン』アンバー・ハードにインタビュー

2019-02-05 06:13:30 | 仕事いろいろ


 8日公開の『アクアマン』で、ヒロインのメラを演じたアンバー・ハードにインタビュー取材。

 クールな女性かと思っていたら、意外や、ジョークを交えながら気さくに語ってくれた。強いヒロイン、というところに引かれたのだという。また、これは特撮映画の常だが、何もないところで、想像しながら演じるのも大変だったという。詳細は後ほど。

『アクアマン』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3ea6cba5942868b1dee5e61547e26d4b
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