彼女たちの仕事ぶりに脱帽させられる
「ワイルド・スピード」シリーズなどに出演したミシェル・ロドリゲスが製作したドキュメンタリー。映画史に残るアクションシーンに挑んだスタントウーマンたちの活躍に迫る。
スタントウーマンはサイレント時代から存在したが、一時淘汰された。1960年代から再び活動し始め、男性中心のスタントパフォーマーの世界で自らの地位や権利を守るために戦ってきた。
この映画では、テレビシリーズ「ワンダーウーマン」でリンダ・カーターのスタントダブルを務めたジニー・エッパー、『キル・ビル』シリーズのユマ・サーマンのスタントダブルなどで知られるゾーイ・ベル、『アベンジャーズ』ほか、マーベル作品でスカーレット・ヨハンソンのスタントダブルを務めたハイディ・マニーメイカーなど、多数のスタントウーマンたちにインタビューし、彼女たちの知られざる歴史や、日々の鍛錬の映像を通して、そのプロフェッショナルな仕事ぶりを明らかにしていく。
ドキュメンタリー映画としては構成が雑で損をしているが、彼女たちの仕事ぶりには脱帽させられる。
登場する映画やドラマは、『恐怖のメロディ』(71)『ロイ・ビーン』(72)『大地震』(74)「ワンダーウーマン」(75)「チャーリーズ・エンジェル」(76)『キャノンボール』(81)『ブレードランナー』(82)『スカーフェイス』(83)『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(84)『ロボコップ』(87)『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』(89)『トータル・リコール』(90)『スピード』(94)『トゥルーライズ』(94)『トゥームレイダー』(01)『ワイルド・スピード』(01)『キル・ビル vol.1』(03)『マトリックス リローデッド』(03)『デス・プルーフ in グラインドハウス』(07)『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(14)『ジョン・ウィック』(14)『マッドマックス 怒りのデスロード』(15)『ゴーストバスターズ』(16)『ワンダーウーマン』(17)『ブラックパンサー』(18)ほか。