田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『LEONARD MALTIN'S MOVIE GUIDE(レナード・マルティン ムービーガイド)』

2020-12-11 09:48:49 | ブックレビュー

 古書店のたたき売り(200円!)で見付けた『LEONARD MALTIN'S MOVIE AND VIDEO GUIDE 1992(レナード・マルティン ムービーガイド)』を再購入。

 今やインターネットが普及し、洋画の情報は、IMDbなどで簡単に得られるようになったが、それ以前はこうした洋書が情報源であり、貴重な資料として大いに役立った。

 アメリカ映画を中心に解説したこのシリーズは、毎年更新されるので、その都度買っていたのだが、ペーパーバックとはいえ年々ぶ厚くなり、たまると結構なスペースを取るし、ネットで情報が得られるようになると、自然に遠ざかり、いつしか買わなくなった。

 というわけで、バックナンバーも、何度かの引っ越しの際に全て処分したのだが、今改めて読んでみると、これはこれでネットとは違う貴重な情報にあふれており、処分したことを後悔させられた。

 調べてみると、2015年版で廃刊になったという。せめて最後の版だけでも買っておこうかと思うのだから、勝手なものだ。

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『キラー・エリート』(75)

2020-12-11 08:12:19 | ブラウン管の映画館

 ジェイソン・ステイサム主演の『キラー・エリート』(11)は見ていない。てっきりサム・ペキンパー版のリメークかと思いきや、タイトルが同じなだけで別物とのこと。ややこしい。

『キラー・エリート』(75)(1979.12.3.月曜ロードショー)

 自分を裏切った組織への復讐のため、銃、空手、クンフー、忍法などを駆使する殺しのエキスパートを集めて闘う男の姿を描く。

 主演のジェームズ・カーンが熱演を見せ、ロバート・デュバル、ギグ・ヤング、アーサー・ヒル、ボー・ホプキンス、バート・ヤング、マコと、演技陣も豊富なのだが、何しろストーリーが締まらない。ラスト近くの忍者の登場などは目を覆いたくなるほど。サム・ペキンパーしっかりしろ!

【今の一言】公開時は日米ともにコケて酷評された映画だが、その後、一部でカルト化し、やたらと持ち上げる輩もいるという。その理由が分からない。

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アラスカ魂

2020-12-11 07:12:28 | ブラウン管の映画館

この映画の核はキャプシーヌ



 ゴールドラッシュのアラスカを舞台にしたコミカルな一作を約37年ぶりに再見。舞台がアラスカだけに、たびたびオーロラが映るサービスもあり。キャプシーヌ演じるフランス人女性に惚れたくせに、最後までそうとは言えないジョン・ウェイン=デュークがかわいらしい。舞台劇の映画化だけに、会話の妙で楽しませるところがある。というわけで、この映画の核はキャプシーヌの存在にほかならない。

 監督はヘンリー・ハサウェイ。『エルダー兄弟』(65)『勇気ある追跡』(69)もそうだが、ジョン・フォードやほかの監督の映画に比べると、ハサウェイ作では、デュークは伸び伸びと演じている気がする。相棒役のスチュワート・グレンジャー、その弟役のフェビアン、悪役のアーニー・コバックス、コメディーリリーフ的な酔っ払い役にミッキー・ショーネシーとキャスティングも楽しい。

 ライオネル・ニューマン作曲の主題歌をジョニー・ホートンが歌って大ヒットしたそうだが、さすがにそこはリアルタイムではないので分からない。
https://www.youtube.com/watch?v=Czh5bvyuEdo

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