田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー賞候補に

2022-02-10 09:42:40 | 映画いろいろ

 濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー賞の作品、監督、脚色、国際長編映画の各賞にノミネートされた。この映画が、カンヌ映画祭など、ヨーロッパで受けるのは分かるとしても、アカデミー賞もというのはいささか驚いた。

 濱口監督は、言葉の壁を超えた理由として「声」を挙げ、「言葉の意味が分からなくても、声に感情がこもっているのは分かる。それを聞き取って緊張するのは万国共通で、俳優の姿、声が、直接的に通じた結果ではないか」と語ったという。

 過日、『偶然と想像』で濱口監督にインタビューした際も、同じようなことを語っていたし、『ドライブ・マイ・カー』に出演した霧島れいかにインタビューした際も、彼女が声のトーンについて語っていたことを思い出した。

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6320fd67e3d1575080d55afe88fd4357

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/da74113891448fd6c9af256618e04f18

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「BSシネマ」『東京家族』

2022-02-10 07:33:13 | ブラウン管の映画館

『東京家族』(12)



【ほぼ週刊映画コラム】『東京家族』でキーパーソンを演じた妻夫木聡
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/28812

『東京家族』の完成披露試写会
https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/26282

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【ほぼ週刊映画コラム】『ウエスト・サイド・ストーリー』

2022-02-10 07:17:55 | ほぼ週刊映画コラム

共同通信エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は
名作ミュージカルに現代的な視点を盛り込んだ
『ウエスト・サイド・ストーリー』

詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/?p=1315053&preview=true

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映画にまつわる幻想小説『時の娘 ロマンティック時間SF傑作選』『新・幻想と怪奇』

2022-02-09 22:44:00 | ブックレビュー

『時の娘 ロマンティック時間SF傑作選』(創元SF文庫)
(2010.2.16.)

 目当てはジャック・フィニイの「台詞(せりふ)指導」(Double Take)。映画撮影用に調達した古いバスが、ニューヨーク五番街で一時タイムスリップするが…。ひたすら過去への旅にこだわったフィニイの面目躍如の一編。ラストで見事な落ちが付くのもいかにもフィニイらしい。


『新・幻想と怪奇』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

 ロバート・ブロックの「スクリーンの陰に」(The Movie People)という一編が気になって読んでみた。エキストラ専門の老優とスクリーンの中に存在する恋人をめぐる不思議な物語が展開される。ジャック・フィニイの『マリオンの壁』を思い起こさせる映画幻想譚。

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【インタビュー】『ゴーストバスターズ/アフターライフ』フィービー役日本語版吹き替え上白石萌歌

2022-02-09 08:02:46 | 仕事いろいろ

 ゴースト退治に挑む科学者たちの奮闘をユーモラスに描き、1980年代にブームを巻き起こした『ゴーストバスターズ』(84)『ゴーストバスターズ2』(89)の続編となる『ゴーストバスターズ/アフターライフ』が全国公開中。前2作の監督アイバン・ライトマンの息子のジェイソン・ライトマンがメガホンを執った本作は、ゴーストバスターズのメンバーの孫娘フィービーの活躍を中心に描く。フィービー役のマッケナ・グレイスの日本語版吹き替えを担当した上白石萌歌に、映画の印象や、姉の萌音との関係などについて聞いた。

「一推しのキャラはミニ・マシュマロマン。特にスーパーのシーンはワクワクして『ゴーストバスターズだ!』という気になります」
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1313792

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/14b33d1b832eedcc3dca49ba4de039d6

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【インタビュー】『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』リー・ダニエルズ監督

2022-02-09 07:17:00 | インタビュー

 1959年に44歳の若さで死去したアメリカジャズ界の伝説的歌手ビリー・ホリデイ(アンドラ・デイ)の生涯を描いた伝記ドラマ『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』が、2月11日から全国公開される。人種差別を告発する「奇妙な果実」を歌い続けたことで、FBIからターゲットとして狙われたエピソードに焦点を当てて描いたリー・ダニエルズ監督に、映画に込めた思いや、映画製作者としての姿勢を聞いた。

「ビリーがヒーローだからこそ、この物語を伝えることは重要だと思いました」
https://tvfan.kyodo.co.jp/?p=1313841&preview=true

『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d098301464e0dabf2e2cf50459a8a650

『ビリー・ホリデイ物語/奇妙な果実』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c7ba3ec926b747526628cc67ec52a003

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【独占ニュース】『ウエスト・サイド・ストーリー』

2022-02-08 09:56:00 | 仕事いろいろ

スピルバーグ監督お墨付き 主役2人の底知れぬ魅力とは
https://tvfan.kyodo.co.jp/?p=1314791&preview=true

『ウエスト・サイド・ストーリー』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ebc37e76906b26d62fc1eb1af4a35f16

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「BSシネマ」『アウトブレイク』

2022-02-08 07:25:59 | ブラウン管の映画館

『アウトブレイク』(95)

『復活の日』を思い出した
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/add1a7194072c7025df2ecc6b6156506

【ほぼ週刊映画コラム】新型コロナウイルスの感染拡大の今こそ見たい!『復活の日』と『アウトブレイク』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/5bd0c8d6f6de824bbedd54c0edaf9a93

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『札幌オリンピック』

2022-02-07 11:01:51 | 映画いろいろ

『札幌オリンピック』(2006.1.7.)

 先日、トリノオリンピックにちなんで放送される札幌オリンピックの記録映画(篠田正浩監督)についての記事を書いた。谷口千吉が監督した『日本万国博』(71)は、小学校の行事として近所の映画館に見に行った憶えがあるが、こちらはそうはならず、後に個人的に見たのだった。

 札幌オリンピックを憶えている一番下の世代は今の40歳前後かな。何しろ開催されたのが、今から35年も前の1972年なのだから。

 さて、あの時、70メートル級純ジャンプ(現在のノーマルヒル)で優勝した笠谷幸生のフォームは華麗で美しかったけれど、何故かもの悲しい感じがしたものだ。よく滑り台を助走路に見立ててまねをした。

 もっとも、今のように助走路ではバックハンドではなく、体を丸めて手を前にして滑り、空中ではスキーをぴたりと合わせるフォームがよしとされ、今のV字みたいにスキーが開くと減点という時代だった。

 「さあ笠谷、金メダルへのジャンプ。飛んだ、決まった、見事なジャンプ!」というNHKの北出清五郎の簡潔な名実況が今でも耳に残っている。

【今の一言】札幌オリンピックの70メートル級純ジャンプ(現ノーマルヒル)で、笠谷、金野昭次、青地清二の「日の丸飛行隊」がメダルを独占してからちょうど50年目の同じ2月6日。北京オリンピックのノーマルヒルで、小林陵侑が金メダルを獲得した。本当に、めぐり合わせというのはあるのだなあと感じた。確か実況も「さあ小林、金メダルへのジャンプ」と、北出アナと同じ言葉を使っていた。

 銀メダルの金野、銅メダルの青地、そして4位に入ったノルウェーのインゴルフ・モルクも今は亡い。1998年長野五輪のラージヒルの金メダリスト船木和喜の「同じノーマルヒルなので、僕よりも笠谷さんの方がうれしいかも」という談話を見て、ちゃんとつながっていると思い、何だかうれしくなった。

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山下敦弘監督の映画 『松ヶ根乱射事件』『天然コケッコー』『マイ・バック・ページ』

2022-02-06 08:26:35 | 映画いろいろ

『松ヶ根乱射事件』(2007.1.18.DVD試写)

バカボンのおまわりさん

 新作『松ヶ根乱射事件』公開に寄せて山下敦弘監督にインタビュー取材。何とも不思議な映画で、正直なところ個人的にはあまり好きになれなかったが、改めていろいろと話を聞いてしまうと、好き嫌いは別にして、人情というか、妙な感情が湧いてくるところが、この仕事のやっかいなところ。ラストのピストル乱射シーンは『天才バカボン』のおまわりさんのイメージなんだそうだ。


『天然コケッコー』(07)(2009.9.18.ムービープラス)

 『松ケ根乱射事件』(07)公開時にインタビューしたとき「俳優の演技を1人でずっと見ていたい」と言っていた山下敦弘監督作。

 この映画の舞台は島根の山奥の田舎町。ヒロインの右田そよ(夏帆)が通う分校に東京から転校生の大沢広海(岡田将生)がやってきて波紋を巻き起こすわけだが、シーンの長回し、引きの構図、田舎町、群像劇という点では『松ケ根乱射事件』と同じだ。

 ただ、シュールだった『松ケ根乱射事件』と比べると、こちらは思春期の初恋物語としてきゅんとさせられるところもあるのだが、やはり整理不足と独りよがりなところがあるのは否めなかった。


『マイ・バック・ページ』(11)(2011.6.4.MOVIX亀有)

 この映画の舞台となった1969~71年といえば、自分はまだ小学生。もちろん当時の全共闘運動の深部などは知るよしもないが、安田講堂陥落や朝霞事件については、ニュースとしては知っていた。たとえ小学生といえども、時代の空気は敏感に感じ取っていたと思う。

 もちろん、原作者である川本三郎が朝霞事件に関係していたことはだいぶ後になってから知ることになるのだが…。そんな自分よりもさらに若い監督(山下敦弘)、脚本(向井康介)、キャストたちにとっては、まるで時代劇を作るような気分だったのではないだろうか。

 ところが、この映画の場合は、あの時代を知らない世代が作ったことが逆に吉と出たと思う。何より、あの時代の当事者たちが語る暑苦しさや独り善がりの過度な思い入れを見せられずに済んだ気がする。

 山下監督の登場人物たちへの思いを込めた長回しと、ラストの沢田(妻夫木聡)の涙と、「生きてりゃいいんだよ」のセリフが印象に残る。沢田は、多くの全共闘(団塊)世代とは違い、少なくとも自分のしたことに対して責任を取り、いまだに後ろめたさを感じながら心に負債を背負って生きている。そこにシンパシーを覚えるのだ。

【後記】妻夫木聡、松山ケインチ、山下敦弘監督によるティーチ・インを取材(6.8.アスミック・エース試写室)し、謎が解けた部分もあった。

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