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就活メロディを解釈しよう!◆指揮者になって◆斎藤秀雄の教授法から

2010-12-07 10:40:03 | 日記
こんにちは


街を歩くとクリスマスソングが流れてきます。
音楽をテーマにして、就活生に贈りますね。


◆バッハの曲を弾くために

※※※

「どう弾けばいいのでしょう」と斎藤が尋ねると、
「おそらくこう弾くんだろう」と弾いてみせてくれる。

それを真似て斎藤が弾いていくと、また疑問に思うところが出てくる。
再び質問すると、「たぶんこう弾くんだろう」と応じる。

あまりに「たぶん」が多く、「わからない、わからない」とフォイアマンは繰り返すので、斎藤は、「先生はバッハ弾くのが嫌いですか」と聞くと、「大好きだ」と答えた。

(中略)

バッハを弾くためには考えなくてはいけないということ、
自分で解釈をつけないといけないということを斎藤は学んだのである。

※※※
中丸美絵「嬉遊曲、鳴りやまずー斎藤秀雄の生涯ー」新潮文庫より


◆景色を眺めて解釈しよう。


斎藤秀雄は、世界的な指揮者の小澤征爾を育てた音楽の先生です。
斎藤がチェリスト時代に学んだバッハの教授法について
端的に語っている部分も紹介しますね。

※※※

ヴァイオリンはニ声部、三声部というのがある。
それで、それぞれの声部を赤、青、黄色と線を書いて
遠くからながめているとね、

ここが高くなるならこっちが強くなるだろう、
というのが景色になって見えてくる。


その結論はよその人とは全然違う。どれがいいかは本当にいえないんです

※※※
(同書より)


音楽や美術、演劇という芸術分野の場合には
解釈ということが『仕事のポイント』になるようです。
そして感性の世界では

どちらが良いか、という単純比較が難しいものです。


就活人気ランキング上位の会社というのも
解釈によって景色の見方が変わります。
自分の解釈をしてみましょう。


ランキングでは出てこない会社であっても
自分にとっての解釈では、マイベストなのかもしれません。
求人エントリーの考え方の一つです。


◆ただし解釈の基礎訓練は徹底的に


斎藤秀雄が教育者として優れているのは
『曲の演奏解釈は自分で考えること』
としながら

『考えるため、表現するための基礎訓練』
は徹底的にマニュアル化して教え込んだという部分です。


マニュアル化というのは、
それまで体系化されていなかった指揮法について

世界初の教則本である『指揮法教程』を作り、
語学の基礎文法のように指揮の打法をまとめ上げたのです。
(彼の父親は有名な英文法学者:斎藤秀三郎)



私は高校時代に合唱部の指揮者をやっていて
『指揮法教程』を音楽の先生から習ったことがあるんです。
ちょっとだけ接点があります
☆本当に細かい規則が書いてありました☆


就活にマニュアルは通用しない、ということを
前のブログで紹介しましたが

脱マニュアルであっても
反マニュアルでは何事もうまくいきません


就活のマニュアル本は
まず一通り眺めてみて
その中から見えてくる『景色』を

どう自分が解釈するのかがポイントかと思います



◆就活の基本セオリーは忘れずにね。


自分を客観的に自己分析して長所・短所を書きだして
そこから
『自分のやりたいことって何だろうか』と考える作業は
指揮者になるための指揮法教程と同じ仕組みだろうと思います。


やはり就活を『演奏する』場合の基礎であろうと思います。
基礎を固める部分を徹底して
その上の解釈は景色を眺めるようにして


就活は自分で奏でる演奏なのだ


という強い意志をもつほうが
ステキな曲になるような気がしています☆


クリスマスメロディーを聴きながら。

ではまた