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就活ベートーベン◆ロマン・ロラン「ジャン・クリストフ」◆なすべきこと

2010-12-28 21:21:56 | 日記
IMMORAL BELOVED
(1994年アメリカ映画。邦題:不滅の恋/ベートーヴェン)

パンフレット表紙から

ゲイリー・オールドマン扮するベートーベンが
難聴の耳をピアノにあてて
一生懸命に音を聴こうとしているシーンです。



本日も、昨日から紹介しているベートーベン関連の
インスパイアです。
就活生への応援となりますように。


◆ジャン・クリストフのモデルの人生



ノーベル文学賞作家ロマン・ロランの代表作
「ジャン・クリストフ」の主人公のモデルは
ベートーベンであると言われています。

※※※

「私は文学の作品を書くのではない。信仰の作品を書くのである」

人は信ずる場合には、結果を懸念せずに行動する。勝利か敗北かは問うところでない。

「なすべきことをなせ!」

※※※
ロマン・ロラン「ジャン・クリストフ」あとがきより
(豊島与志雄 訳:岩波文庫)




ベートーベンの人生にインスパイアされたロマン・ロランもまた、
彼の言葉にあるように


勝利か敗北か、ということの結果を恐れずに
ただ「なすべきこと」に突き進む作品を書き上げました。




◆ただ前に進む勇気は、自分と後の人たちに。



ベートーベンの作品を聴いて
勇気を貰う人がいるように


ロマン・ロランの作品を読んで
「ジャン・クリストフ」の生涯から
勇気の人生を組み立てた人もいます。



誰かが勇気の人生を歩めば


そのことで
後に続く誰かが
同じ道を歩もうとします。




◆ベートーベンの日記から


「この世ではなすべきことがたくさんある。それを早くせよ!」


このベートーベンの言葉が
ロマン・ロランの言葉の母体かと思われます。


なすべきこと、とは
具体的にどういうものか?


ベートーベンが自殺を思い悩んでいるときに書いた
「ハイリゲンシュタットの遺書」では

『自分が使命を自覚している「音楽」という芸術を完成させること。』


でした。
ロマン・ロランもまた「文学」という芸術を完成させることを
自分の使命として取組みました。



◆なすべき芸術を完成させよう。


ベートーベンやロマン・ロランのような特定の芸術家が
過去の生涯で悩んだテーマは「いかに生きるか?」でした。



それ以外の人は「いかに生きるか?」を悩むのではなく
日々の生活を「生きていければ良い」と考えていたようです。



今の時代は、だれもがベートーベンやロマン・ロランのように
「いかに生きるか?」
で悩むことが「可能な」時代であるといわれています。




実は今の時代こそ人類の長い歴史で初めて


誰でもがベートーベンやロマン・ロラン並みに
「人に影響を与えられる英雄的・芸術家の存在になれる」
可能性がある、というのが私の見方です。



目の前の時代感覚はもしかして
「就職氷河期」なのではなくて

かっては「特定の英雄」でしか感じられなかった
自己実現の苦難・困難が

あえて就活の時期に
降りかかっているだけなのかもしれません。




ここを乗り越えて、偉大な芸術的人生を切り開いていきましょう!
年末のベートーベン「第九」を聞きながら。



ではまた。