あかねさす

君待つと我が恋をれば我がやどの簾動かし秋の風ふく　　と詠えば、
風をだに恋ふるはともし風をだに来むとし待たば何か嘆かむ　　と返す
万葉集にある額田王と鏡王女の歌ですけど人の嫉妬というのは、風にまで八つ当たりしていくものなのですね。それもずっとずっと昔から。昨今恋愛感情もなく肉欲だけの関係が
多いのはひょっとしたらこの繊細な嫉妬の感情がなく変な所有欲だけが突出するから悲惨な事件となるのでしょう。それに同じ文化圏に居ながら全くの異端の関係。共通のものがないあるとすれば、ゲームだけというのもお寒いね。ゲームだって一部だし。一億総白痴化といってた頃がまだましだったよう泣きがするね。国としてのアイデンティティもあったし、なんせ一億が右向け右で同じ方向むいてたもの。よしあしはともかくパワーフルだったことも確かだ。今は、新羅か百済かどちらがこの国を操っているんだろう。縄文系の復活はなるのだろうか。風にも嫉妬するあの繊細な感情を取り戻さなければこの国は、解体してしまう。野守がみてないあいだに君が袖フルように密やかで優美な感情を取り戻そうと思うフェンネル氏でした。