フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

講評展

2014-11-22 07:25:14 | Weblog
絵を描く人はみんな仲間だと思っているが絵を描く人ほど個が強くて仲間という響きが似合わないのだ。そんな中でナカニシさんという有名画家に教えてもらってるというのかアドバイスを受けているというのかそこら辺がはっきり分からないけどそんな教室のみなさんが油絵展を開くので行って見た。「羽ばたけ展」というタイトルに高校の文化祭のイメージがあってさぞ若い人が多いんだろうと思っていたら尾羽打ち枯らした何十年も前に高校生だった人ばかりだった。羽ばたいても1mの川も越えられそうもないとブツブツ。今日はついてることにナカニシ先生がわざわざ東京から来て生徒さんたちの作品を講評する日だった。こんな機会はめったにないので僕も生徒さんに混じって付いて回った。ナカニシさんは温和な雰囲気で田舎モンとは違ってやさしく講評して直すところを指示して丁寧に教えていた。水彩画とちがって号数が大きいのではじめはびっくりしたが慣れて来ると上手な絵とまだまだの絵とが見えてくる。人の目って先生も門外漢も変わらないのかおかしいのはおかしい。それをどうなおしたらこの絵がよくなるのかが分からないだけで受ける感じは変わらないのだ。油絵って何度でも描き直せるんだね。水彩画は描き直せないからこりゃいいなと思って聞いていた。描き慣れた人、今回がデビューの人とそれぞれの絵を講評していく。疲れるだろうなと思いながら付いて行く。僕の知り合いのオバちゃんの絵の前に行く。

彼女の油絵デビュー作だ。もちろん講評はまだまだこれからだったけどデビュー作って本人にとっては愛着があるものさ。「会ったことのない人描くより・・・」とのナカニシさんの言葉、彼女はどんなふうに受け取ったんだろう。写真そのものを描くより自分なりの像を醸し出せと言われてる様に僕は思ったけど。油絵を始めてまだ何ヶ月の人だから彼女がこれからどんなに化けていくか楽しみだ。形がきれいにとれるから水彩画にくればいいのにとも思うけどまぁ人それぞれだからね。
コメント
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